音楽考察

情緒をしっかり握って乗りこなせ!なにわんだージェットコースター!「僕らのI LOVE YOU」

なにわ男子のトリッキーソングと言えるかもしれない1曲。 でも無性に聴きたくなって、元気がでる。 なにわ男子「僕らのI LOVE YOU」 作詞:RT2さん 作曲:加部輝さん 編曲:遠藤ナオキさん 受注限定だった「初心LOVE」ISLAND STORE限定盤に収録されている。 …

消え入りそうな声のなか咲いたのは、“尊重と愛情” - Snow Man「Secret Touch」

消え入りそうな、霧のような声。 冬の白くなる吐息そのもの。 前に前に押し出していくボーカルの印象があったSnow Man(スノーマン)の歌う儚げなバラードに、すっかり魅了された。 Snow Man「Secret Touch」 作詞:栗原暁さん(Jazzin'park) 作曲:栗原暁…

マグカップのように両手でそっと温かく - なにわ男子「Starting Bell」

寒さでうるんだ目で見るイルミネーションは、 ちよっとぼやけてますます綺麗に見える。 「初心LOVE」通常盤に収録されている、 「Starting Bell」 キラキラで、あたたかくて。聴こえる歌声が、これから迎えるどんな毎日も大丈夫だと思わせてくれる。 なにわ…

結んだ靴紐で歩いていく道 - なにわ男子「NANIWA'n WAY」

「なにわ男子」第二章のオープニングを感じるワクワクがここに。 高まる気分と一緒に、楽しすぎて切なくなる遊園地の帰り道ような感覚が込み上げた。しっかりと耳に届く西畑大吾さんの歌声に胸が熱くなる。 カラフルさが柔らかく目に飛び込んできて、 メンバ…

渋谷の景色のなかYOASOBIの「群青」を感じていた

渋谷は、独特な時空の中にある。 都心に出向く時の心情はどうしたって武士になる。必要に迫られ、馳せ参じる。 都心のなかでも渋谷は、新宿とも東京とも違う。 朝も夕方も、天気予報でいつも見る渋谷駅前の景色。スクランブル交差点。TSUTAYAにスターバック…

5人が奏でるエイトビート

タイトルだけを書いて空欄だった1年前の下書き。本文を入れる日が本当に来るとは。 ビートは刻んでいくもので、ここまで刻んできたリズムも根づいた音が、今の音になって響いているなら、 5人で奏でていても鳴るのはエイトビート。 関ジャニ∞のニューアルバ…

いちごを一粒ソーダに落として - なにわ男子「初心LOVE」

ドライブの先でガス欠になりそう。 そんなときに立ち寄った、 『728 ENERGY STAYCATION』 そこでお客さんを待っていたのは、なにわ男子。 なにわ男子「初心LOVE」(うぶらぶ) 作詞:栗原暁さん(Jazzin’park)作曲:久保田真悟さん(Jazzin’park) / 栗原暁…

【音楽文 投稿版】シャンパンの泡のような輝き、ダイヤモンドな彼ら - なにわ男子「ダイヤモンドスマイル」の良さとは

はじめに このブログに2019年6月16日に掲載した、なにわ男子の曲「ダイヤモンドスマイル」についての感想文。 one-time.hatenablog.com それを、「音楽文」へ投稿するため加筆して整えて、2019年10月17日に投稿しました。 来年、2022年3月31日には「音楽文」…

Mステ初披露「初心LOVE」なにわ男子が大きく描くハートフル。新衣装の素晴らしさ。

キラッと光を写す、柔らかなピンクの衣装に、メンバーごとアレンジされた首元のスカーフ。さりげなくスカーフの先がメンバーカラーで彩られて。 デビューシングルのジャケット写真で着ていた衣装と違う、初めて見る衣装。完全にサプライズ。 デビューだ……デ…

炸裂するハモりが最高な「また逢う日まで」山崎育三郎さんと大泉洋さんのパッション

NHK歌番組「SONGS」 大泉洋さんがナビゲーターならぬ“番組責任者”になって早何年になるだろう。 先週の桑田佳祐さん特集も大変に豪華で、歌番組でありつつ、ボーリングもするという奔放な構成にいつの間にか見入った。 第584回のゲストは山崎育三郎さん。 こ…

月に帰らないで“隣でずっと” - King & Princeが届ける恋の和歌「恋降る月夜に君想ふ」

King & Princeにとってのムーンライト伝説!と思った。 ジャケット写真から、MVのシックなブラックスーツと、雲の上にいるような夢見心地に合うピンクのスーツ。 どちらの世界観も素敵で、タキシード仮面からのセーラームーン…!とテンションが上がった。 三…

「ココロ空モヨウ」が今胸に届いた

心模様の天気予報士が、インマイマインドにいてくれたらいいのに。 「明日の心模様は、晴れのち曇り。午後からはところにより雨の予報です。念のため折り畳み傘を用意すると良さそうです」 とかそんなふうに、時間帯ごとの予報と週間予報を出してくれたらい…

赤い公園「ジャンキー」

心が傷ついたとしても血は出ないけど、明らかに痛んでいるのはわかっていて、 それでも自分の中に納めるしかできないとき、赤い公園「ジャンキー」を聴く。 傷つけてくれてサンキュー くるしくて息を吸った 吸った息を吐いた 心がひとつふたつうねった “傷つ…

ビックバンドで輝くスター 佐藤勝利さん ソロ曲「Kiss You Good-Bye」

好みの音が飛び込んできて、何事かと思った。 iPodの画面をすぐに確認して、佐藤勝利さんのソロ曲だと知った時の驚き。 とびっきりジャジーに、魅惑的に。スウィングを効かせて、ウッドベースが誘うリズム。トランペットにトロンボーンが弾ける。ドラムが刻…

松下洸平さん「つよがり」と、ラテンのムードに魅せられて

ふと映ったインスタグラムの縦画面の中。 夜の景色に丸く滲む灯りと、聴こえた歌声とメロディーにくっと服の裾を掴まれた感覚で、スライドせずに3分割の映像を見続けた。 真っ直ぐにそこにいるのが松下洸平さんだと気づいたのは後半になってからで、切実に歌…

おげんきですか

頭の中に井上陽水さんがずっといる。 というより歌が、ふとした時に蘇る。 今この気候を表すのにはぴったりな 「夏の終りのハーモニー」 1ヶ月ほど前までは、夏の風情に想いを馳せて 「少年時代」 大切なネックレスを落として掬い上げようのない落ち込みかた…

だれのためのヒロイン

あの人にとってのヒロインは自分ではなかったと気づいた時、価値観がひっくり返るほどの衝撃を受ける。 だけど「HADASHi NO STEP」を聴いた時、今の私のままでも、まだちょっと歩けるかもしれないと思った。 LiSAさん 「HADASHi NO STEP」 作詞:LiSAさん 作…

歯の浮くような台詞もあなたなら

HEY!そこのハニー こっちを見て気づいておくれよ そんなふうに話しかけられて思わず振り向いてしまうのは、彼の声だからに違いない。 山崎育三郎さんと3時のヒロインのコラボ曲。 「僕のヒロインになってくれませんか?」が好きで、朝のはじまりに聴くよう…

甲子園の空に弧を描く - なにわ男子「夢わたし」

白球が飛ぶ空の景色は、どこから見上げるかで大きく変わる。 高校野球を、今まで本腰を入れて見てこなかった。 感情移入をしはじめたら、果てしなくのめり込んでいきそうで、夏の終わりを感じ始める頃「熱闘甲子園」のダイジェストの後ろ数分を見かけては、…

Sexy Zone「夏のハイドレンジア」 - 降りだした夕立ちのそばでそっと傘をさす

雨の降る季節を知らせるアジサイの花。 葉がいきいき緑を増すと、まだ咲かないでいいとさえ思っていた。 ハイドレンジアは、西洋アジサイのこと。 花言葉は様々あるけれど、【辛抱強さ】と【冷淡】が並んでいるのがいい。 眠る前、起きてから、TBS「音楽の日…

美 少年「Cosmic Melody」 - 広がる宇宙から星は音符へと姿を変えて

2020年に行われた、ジャニーズJr.の配信ライブを見ていた時も、イントロが聞こえておおー!となったのはこの曲だった。 美 少年 「Cosmic Melody」 作詞:イワツボコーダイさん / Komei Kobayashiさん 作曲:Wolf Junkさん 特に印象に残ったパフォーマンスは…

BTS「Butter」なめらかに君の心に溶け込んで、気概は語らず曲で魅せる

イエローの背景にハートの溶け出すバター。 「Dynamite」で、これぞ最高作…と思わせてからの次のカードを出せる強さを、あらゆる角度で感じた1曲だった。 あまりに徹底的に完成されているから、考えて分析しだすと気力体力を360GBぐらい一気に使うのではと思…

一体化ではなく個と個が隣り合うこと ー 星野源「不思議」

多くを包む概念としての愛は、歌として側で聴くことができる。 ただ、1対1の間に築かれる想いについては、遥か遠い。存在すら幻のような、信じがたいもののまま、その隔たりは月日を追うごと深くなっているように思える。 それでも星野源さんの歌う「不思議…

2人分の瞳でみる世界。『も』がつなぐ優しさ ー 関ジャニ∞「ひとりにしないよ」

ドラマ「コタローは1人暮らし」を毎週見ている。 訳あって1人暮らしのコタロー。 とのさまんが好きで、起きたらいくつも新聞に目を通す。お引っ越しのご挨拶は柔らかい高級ティッシュ。おにぎりを握れるし、ひとりでお風呂だって入れる。 だけど狩野どのに出…

大きなリボンで包むビッグラブ ー 美 少年「Beautiful Love」

ラブソングの気分じゃないなと思っていても、無条件のビッグラブを投げかけられると、思いがけずキャッチしたドッジボールみたいに受け止めてしまうものだなと思う。 無機質な曲を探していた頃に耳にしたのが、 美 少年(ジャニーズJr.) 「Beautiful Love」…

暗闇で道を照らしたのは ー Hey! Say! JUMP「御伽と知る世界」

ビスケットの窓に、屋根はマシュマロ。 カラフルなジェリービーンズの庭と、キャンディーの石畳み。 明るいメロディーに、道標となるようなHey! Say! JUMPのユニゾン。だけど、どこか森に迷い込んでいるかのように心細くなるのは、この物語の世界観が曲にし…

いくつの重さで天秤は量れるだろう - 幾田りら「ロマンスの約束」

カッティングで奏でられるエレキギターに、パーカッションの音が鳴る。 心惹かれたタイトルに、再生ボタンを押したら耳を傾けたくなるメロディーが聴こえて、 幾田りらさんの声をもっと聴いてみたいと思っていた今にぴったりだった。 どんな歌詞なんだろうと…

Sexy Zoneの曲から選んだ、切なさ三銃士。甘くほろにがい「無邪気な時間は過ぎやすく」

切々と積み重なる心の声と、キャラメルマキアートのみたいに合わさる歌声。 声が泣いていると感じさせるSexy Zoneのボーカルに、素晴らしく寄り添っていると感動した曲が「無邪気な時間は過ぎやすく」だった。 「無邪気な時間は過ぎやすく」 作詞:久保田洋…

西川貴教さんが歌った「やっぱ好きやねん」哀愁溢れる大阪

2020年の10月にNHKで放送された「わが心の大阪メロディー」 大阪づくしなこの歌番組が好きで、今回も心待ちにしていた。 なにわ男子の「ダイヤモンドスマイル」披露。 丘みどりさんの歌と共にAぇ! groupが踊った「雨の御堂筋」の艶っぽさの魅力。2グループ揃…

空飛ぶ少年が見せてくれた景色は - Hey! Say! JUMP「ナイモノネダリ」

空を飛ぶ少年が姿を現してくれるのは、大人になる前、だけだろうか。 大人になってようやく、空を飛ぶ少年と出会ったなら? ずっと少年でいてと願わなくても、 時折、窓を開けておくのを忘れたり、日常で余裕を無くして空を飛ぶ方法を忘れたとしても、再会を…