音楽考察
外は澄んだ空気なのに、窓を伝う雨がまだ止んでいないような。 お花屋さんを見るたび、特別な思いを持ち立ち止まるようになったのは、Nissyの歌う「花cherie」を聴くようになってから。 “花”がテーマの一つになっているこの曲を、季節ごとに咲く花を眺めては…
原田知世さんの歌う「September」は、ミモザの橙と黄が溶け込む色をイメージさせる。 そっと咲いて、ささやくようにこぼれる哀しみは、まあるく小さくささやかに。 竹内まりやさん「September」 作詞:松本隆さん 作曲:林哲司さん 原曲も無意識のうちから耳…
音は耳にしていて、だけどひたすらに明るいムードだけを感じて踏み込まずいた。 歌詞の言葉に気づいて、“僕”と“君”の関係性が弱くも強く、眩しい輝きを放っているのではと直視してから、頭の中でリフレインする。 緑黄色社会「Mera!」 作詞:長屋晴子さん、…
ほぐれた気持ちでスクリーンに映るエンドロールを見つめていると、始まるセッション。 映画「461個のおべんとう」の主題歌として、井ノ原快彦さんと道枝駿佑さんが、劇中の一樹と虹輝として歌う「Lookin' 4」という歌。 映画館では、フルで聴くことができる…
ディズニーキャラクターの中で誰が好きなの?と聞かれて、すぐに言葉に出るのは、 今もこれまでも変わらず「リトル・マーメイド」のアリエル。 好奇心に満ちていて、知りたい事にとことんこだわり、飛び出さずにはいられない冒険心。 あの世界に行きたいと海…
スウィングに身を委ねて、グルーヴに心を預ければ、楽しくて仕方ない気持ちが疼きだす。 どのアーティストのライブを観に行きたい?と聞かれてすかさず答えるほど、藤原聡さんの歌声を直に浴びたいと思った。 「Official髭男dism」 ライブ開催が当たり前で無…
坂道でグッとペダルを踏み込んで、乗り越えた先で感じる風。 あの心地良さがこの曲にある。 ギターのリズムから涼しく吹き抜けるメロディーが心地よくて、背中に追い風を受ける感覚。 さらにこの曲のダンスに引きつけられて、歌番組「音楽の日」での披露が衣…
宮澤エマさんがミュージックフェアで歌った「Diamonds Are girl’s Best Friend」に、今もなお感動している。 ツンと澄まして、なかなかのことを言い切る歌詞だけど、愛嬌に気品をまとった雰囲気に引き込まれていった。 宮澤エマさんが様々なミュージカルに出…
ちょっとしたモヤつき、訳もないけど不機嫌になる気持ち。 そのどれもをパッと花束にして抱え上げて、モヤつきはどこかへ放り投げてくれるような晴れやかさがある曲。 King & Prince「&LOVE」 作詞:坂室賢一さん 作詞:坂室賢一さん/Louise Frick Sveenさ…
シュワシュワとソーダをグラスへ注いだ音に、メロディーがつづく。 淡くても期待せずにはいられない心が、ソーダ水の泡のように次々と浮き上がってくる。 なにわ男子の新曲「Soda Pop Love」は、とびきり可愛く爽やかで、ほんのり切ない味がする。 届け! こ…
関西においでやソングが大好きだ。 関西出身の彼らが歌う関西の魅力。カラッと晴れた空みたいに明るくて、置いて行かれそうだった気持ちがグッと引っ張り上げられる。 関ジャニ∞は、“ほんでもってそんでまいどあり”から始まる「好きやねん、大阪。」 ジャニ…
ダブル主題歌とは一体? どちらがどんな曲を出すのか、バランスはどんなふうになるのか。 ドラマのオープニングとエンディング、それぞれで流れるのを聞いた今、成立していることのすごさを感じて、 この相対性について、考えたくなった。 Sexy Zoneの中島健…
僕らなにわLucky boy 夢の舞台 2018年、関ジャニ∞「GR8EST」ツアー追加公演のなかで、なにわ男子が魅せた数分間。 京セラドームの空間で歌っているこの時間が、憧れの叶う瞬間。まさに、彼らにとって“夢の舞台”へと駆け上がっていくスタートラインなんだと、…
ロック感が強めな曲かと思いきや、サックスの音がぐっと前のめりに来るかっこよさ。そこにセッションするようにエレキギターが並走していくのが新鮮に感じる。 歌詞に意味があることも大切だけど、語感を楽しむフレーズやインパクトも大切。曲間に入る英語の…
何十回 何百回 何千回 迎えに行くから いつも僕はキミだけの王子様 関西ジャニーズJr.のグループ「Lil かんさい(りとるかんさい)」のオリジナル曲 「Lil miracle」(りるみらくる) 作詞、作曲:松坂康司さん 可愛く爽やかなメロディーが印象的で、おとぎ…
これは運命的な恋煩い 君と何万回ロマンティック イントロのシャララランと鳴る音に合わせて、順に流れるようにポーズを取る動き。腕をそっと胸に添える振り付けで、一気にロイヤル感溢れる世界をつくる素晴らしさ。 歌のはじまりで、サビでもあるこの歌詞の…
きゅんとくる気持ちにメロディーがついて歌詞がついたら、この曲になると思う。 あまりの可愛さに、はああ好き!と降参だった。 King & Prince「Love Paradox」 作詞:MUTEKI DEAD SNAKEさん 作曲:児山啓介さん、MUTEKI DEAD SNAKEさん 編曲:生田真心さん …
“喜美ちゃん”な戸田恵梨香さんに惚れ込んだまま、「野ブタ。をプロデュース」を2020年にテレビで見ている。 途中から入って、最後まで毎日毎日見続けた、朝ドラ「スカーレット」 見始めたのは、戸田恵梨香さん演じる喜美子が、下宿先でほんのりとした恋心に…
夜になると空に明かりが灯る。ゆえに儚くて、吹けば消えてしまいそうな思いに寄り添ってくれる。 朝、夕、夜にニュースの音が聞こえては気持ちに霧が掛かり、情報の海に開くのもつらくなる画面の中、スクロールしているうちに漂ってたどり着いたのは、上白石…
好きな人が好きな人を好き。 こんなにシンプルなことが、こんなにうれしいものだとは。 Nissyのライブを、大橋和也さんが観に行っていた。 「関西ジャニーズJr. とれたて関ジュース」というラジオ番組で、『なにわ男子』の西畑大吾さんが、同じグループメン…
ふっと止まった動きに息を飲むと、聞こえる口笛と指のスナップ音。 暗くなった照明に、きらっと光を反射させた衣装が揺らめく。 なにわ男子の「2 Faced」 余裕な感じで見せるのも、余裕のない感じで見せるのもありな、ダークで色気のある曲。 “Face”ではなく…
スタンドマイクに横並びで、白の手袋をして歌うドゥーワップ。 初めて見た時、好きです!!とすかさず手を差し出して告白したくなった。何もかもがツボだった。 1980年にレコードデビューした「シャネルズ」 1983年に「ラッツ&スター」と名前を変えて、ジャ…
グループのコンセプトによって、リリースする曲の雰囲気がしばらく同系統で続くことがある。 かっこいい曲が歌いたくても、長い間、理想とは違ったシングルが続いていく場合、グループのイメージが定着するまで必要なことだとも思うけど、本人たちの気持ちと…
輝いたのは 鏡でも太陽でもなくて 君だと気づいた時から 小学生の頃。階段を降りる途中、踊り場でふと思い浮かんだ歌詞を口ずさんでみたことを、今も覚えている。 音楽というものを意識するずっと前。ジャニーズを知るようになるもっと前。 カラオケが世界で…
読んでー…!と願いながらラジオにメッセージを送っていた頃。ラジオを聴くようになった始まりはFMからだったから、曲のリクエストを募っていることも多く、何度かリクエストを送った。 阿部サダヲさんと柴咲コウさんの「お・ま・え ローテンションガール」を…
マゼンダ、シアン、イエローの3色に分かれた、3人の恋心。 YouTubeで目に入ったサムネイルの可愛さに、クッとスクロールする指が止まった。色味の引力とはすごいものだと感じた瞬間だった。 ゆりやんレトリィバァさん、ガンバレルーヤのよしこさん、まひるさ…
日曜の朝、変身できる女の子たちのアニメの主題歌と言われたら、しっくりくるような爽快感。 キャラクターが一人ずつアップで映って横切るオープニングが脳内で再生できてしまうほどに。 King & Prince「Sha-la-la ハジけるLove」 作詞:MORISHINさん 作曲:…
時代遅れのガラクタで静寂をシャットアウト たった一枚のディスクで真夜中をフライト 小切手もノウハウも必要がない魔法 世界を変える娯楽を ハンブレッダーズ「ユースレスマシン」 作詞:ムツムロ アキラさん 作曲:ハンブレッダーズ メンバーは、ボーカル…
一度だけだった 目があっただけだった こんなに愛しくなってしまうとは いきいきとしたドラムの音がとびきり楽しい。 ボーカルの藤原聡さんの声が柔らかくふわっと入って、並走するように、かろやかに奏でられるエレキギター。 間奏になって前にくるベース音…
ラジオでは時折、奇跡が起きる。 それは昨日。井口理さんとaikoさんで歌う「カブトムシ」が、それはもう、もう、素晴らしかった。 2月20日に放送された「King Gnu 井口理のオールナイトニッポン0」に、aikoさんがゲスト出演した。その放送がどうやらすごかっ…