この心臓を確かに鳴らすのは8BEAT 【後編】

 

ついにきたバンドセクション。

 

トランペットの音が聞こえる!と見上げたら、高く組まれたセットのてっぺんで吹く横山さんがいた。

右側のセットには安田さんがいる。

スクリーンだった壁が裏っ返り、無骨な鉄骨のセットに照明がついた。せりだしてくるドラム。大倉さんが踏むバスドラムの振動が足元から響く。

右に村上さんが弾くキーボード、安田さんのエレキギター。左にエレキギターで横山さん、スタンドマイクを前にベースの丸山さん。

鳴らす音は「8beat

ああ、フェスに連れて来てくれたんだとわかった瞬間。

ライブ最初の「Re:LIVE」で、歌詞を変えて安田さんが歌った、“eighterをeightが連れ出すよ”の言葉。“僕らが連れ出すよ”の通りに連れて来てくれたんだと思った瞬間だった。

 

横山裕さんが、エレキギターを持っている。

スクリーンに大映しになった時、そのスタンドマイクにはピックが刺さっていて、ギターを弾く人だ…とただただ見つめつづけた。

丁寧に大切に、集中して弾いているのがわかった。

 

感情が堰を切ったのは「」だった。

勝手に仕上がれ」を、会場から上がる声援なしで盛り上がれたのは、心の声が実際の音声として会場に響いてくれていたから。

こっからはフェスですね!了解!となってからの、拳の突き上げ。ペンライトを持ちながらの“ニーニニニー”が物凄く楽しかった。

もしペンライトのリズムに迷っても、村上信五さんがキーボードを弾きながら、もう片方の手を掲げてノリかたをリードしてくれる。

 

どこかのタイミングで、ペンライトを振る客席を見ながら横山裕さんが「ああ、熱が伝わるわ」みたいなことを言ってくれていて、

声ではなくても熱は伝えられていると感じた。


ベースを弾くため、向かって右サイドに暗転の中走って行く丸山さん。

左サイドはギターを弾く横山さん(ギター交換もしてた!)

ベースを弾きながら、左側の花道に来てくれて、すぐそこでベースを弾く丸ちゃん!ネックの指先が楽しそうに動く。にこおっと目尻を下げて笑って、戻って行く背中が眩しかった。

かき回して、ドラム台に片足をかけながら弾く安田さんの反対側で、エレキギターを弾きながら片足をかけた横山さんにぐっときた。

そして台に乗った安田さん。え、大丈夫?そんな高いとこ乗って、大丈夫?とおかんスイッチが入りかけたけど、ジャーン!でジャンプした安田さんに、楽しんでジャンプしたくなるほどなら良かったと思った。

 

金の幕バッサア!!“関ジャニ∞”!!毛筆!!

バンドセクション終わりで、さらに幕バッサア!で落とすという演出に、惚れずにいるのは無理だった。

 

セットリストのラストに「キミトミタイセカイ」を置いたこともびっくりした。

歌いに歌って、踊って、バンド演奏をして、最後の最後に喉…!!と思ったけれど、ライブという広い空間で歌うこと。

自分たちのマイクでトライもエラーも恐れずに思い切り歌う開放感が、喉が鍛えられていくのはこういう時間でもあるのかもしれないと思った。

“ナミダ溢れて”で、手話の涙を表す動きをしていた安田章大さん。歌うように自然に手話の入る表現が、これまでも今も変わらず素敵だった。

 

横山裕さんの敢えて髪をかっちりさせない、ふわっと金髪が最強だった…

丸山さんのはけてからお直しして来たでしょ!な耳掛けヘアアレンジの威力たるや。

ちょうど白のスポットライトが照らされる所にいて、メンバーの眩しさかライトの眩しさか…見ているこちらが溶けて消えるかと思った。


とにかく近くて、これ以上近付くのは無理なほどの距離。

メッセージうちわも持って来ていて、それが関ジャニ∞のライブに行きだして初めて、おずおずと作った“投げキッスして?”というせめてもの恐縮の『?』を付けたものだった。

このうちわ…この距離なら伝わるかな…と畏れ多くも持っていたら、AmBitiousの浦陸斗くんがすすーっとこちらへ歩いてくる。

目が合い、うちわを見て。小首を傾げるようににこっと笑って、両手の先を揃えて口元から投げキッス。

飛んできたー!!

自分が見せておきながら、…っ!???だった。伝わった?!という感動と、なんですあの丁寧な可愛い投げキッス!?の動揺。すごい…すごかった…

 

Jr.の子たちが公演ごとに3人ずつ自己紹介していて、

「せっかくなのでアクロバットしてもいいですか」と言った子の“せっかくなので”が気に入った関ジャニ∞

横山さんが「俺も言ってもいい?」と参加し始める展開に。

さらに次のJr.の子の一芸、“擬人化アイドル”に、「俺もやってええ?」と参加しだす村上さん。キャッチャー役のJr.の子に対して、ピッチャーをすると花道中央まで出てきて、嬉々として後ろを振り向き、カメラに抜かれる村上さん越しのJr.の子。

「職業病やな」と困ったように笑う村上さん。背にボールを握った風の手を持っていってからの足上げ投球ピッチは完璧。

その、村上さんからの無茶振りに見事に応えていたのが、投げキッスの浦陸斗くんだった。

 


ライブ序盤であった、交互に着替えてくる間の大倉さんと丸山さんのMCも新鮮だった。

話すことを決めていなくて、出て来てから「何話すー?」な二人。和やか。

みんな着替えて、盛り上がるところにいつ入るかを見計らう村上さんと安田さん。コントの仕込みのよう。“…よしっ”の勢いで会話に入る二人。

 

11月28日の昼公演だったので、MCで横山裕さんの口から藤原丈一郎さんと野球を観に行った話を聞けて、

当たり前のように藤原丈一郎さんのことをよくよく知っている関ジャニ∞に、しあわせな気持になった。

そして、その話を関係性込みで理解しながら聞ける喜びも噛み締めた。

 

ライブ最後の挨拶は、

一人一人の言葉が、事前に何を言おうと決めていたというより、この場に立った時に思うことを話そうとしていたように感じて、受け取る自分もうれしかった。

丸山隆平さんの挨拶の番になった時。

出てきて、しばらく見渡して言葉の出ない丸山さん。

昨日の夜、見たペンライトの光景が、歓声が耳に残響のように残って、眠れなかった。こんなに嬉しくて眠れないことがあるんだなあと思ったと話す丸山さんの言葉を、大切に聞いた。

挨拶中にステージ上のセットのスタッフさんの物音が聞こえて、「カッシャーン言うてね」と笑ってつっこんでいる丸山さんも良かった。

 

ふとした拍子の行動に、ああライブだ。関ジャニ∞だ。と感じることがあって、

“がちょーん”なのか、“ガオー”なのか、片手でポーズをしていた横山裕さんを見たり。

昼公演に入っていた記者さんたちについてのトークの中で、“記者(汽車)”の語感に丸山隆平さんが「ぽっぽー」と反応したノリから、最後まで「記者さーん!」「ぽっぽー!」を気に入って繰り返していたり。

花道を歩く時に安田章大さんの手首を謎に掴んで離さない村上信五さんがいたり。

真剣な顔をする機会も増えたけど、ここでは変わらないくしゃくしゃの笑顔で笑う大倉忠義さんがいたり。

ライブで観る関ジャニ∞だ…とうれしかった。

 

アンコールの手拍子の時に、ステージ上の天井で右に左にスイングしているライトが虹色で、綺麗だなーと見上げていたら、

アルファベットになっていると気づけた時の嬉しさ。二段になっていて、“RE LIVE”と”“EIGHT”の文字があったと思う。

 

アンコールで満を辞して披露。

関ジャニ∞ on the STAGE

ポップアップ決められない丸山さん。衝撃。哀愁。

“ポップアップ決めてドヤ顔”のはずが、シュパーン!!と飛び出てきたメンバーの着地と遅れて、ぬうんと出てきた丸山隆平さん。

“ポップアップ!決めて”の辺りで出てきて、“ドヤ顔”の歌詞なのに、んんー?と納得のいかない顔の丸山さんが何とも言えない表情で、それを隣で見ていた村上信五さん爆笑。止まらぬ笑い。

丸山さんの肩に手を当て励ましながら、でも笑いが止まらない。困り笑いの丸山さん。

“フードを被れば はいアイドル”で、丸山さんの頭にフードを被せてあげながらまだ笑っている村上さん。

 

横山裕さんの“声掛けるのやめたってなー?”も甘噛みぎみで、一個から連鎖する決めきれなさがまさに歌詞そのものな人間味で、楽しかった。

今回の村上信五さんは一味違う…!をますます確信したのは、“後で電話するからな!”の後の歌詞で、ジェスチャーはするものの鼻の横で指突っ込む風にした村上さんを観た時。

これまでの村上さんなら、しっかり突っ込む気がしたけど、村上さんはかっこいいということを、特に今回は正面から魅せてくれていると感じた。

 

あの息つく暇のない曲を出来るの!?と驚いている間にやってのける関ジャニ∞

とにかく楽しい。関ジャニ∞ライブあるあるを関ジャニ∞ライブでやるシュールさ。

だけどダンスは一つ一つの動きがコミカルかつ可愛くて、“耳塞ぐ”のジェスチャーも、“なんやねんそれ!の連続”で漫才ツッコミの手の動きを繰り返すところも良い。

スクリーンに大きく映る文字と、関ジャニ∞が並んで歌う“なんやねんそれ!の連続”は、とんでも展開なはずなのに、メロディーも相まってなんか泣きそうになる。

Jr.の子たちが観客役になっている演出も面白かった。

台車に乗り手を振るメンバーに、わー!と手を振る。“銀テープ!”はステージに向かって放ち、大きめクラッカーも放つ。そして回収に必死なJr.たち。

銀テープをしっかりまとめきってステージからはける見事な仕事ぶりに感動した。

 

曲が終わってから、横山裕さんから「丸、大丈夫か?」の振りがあって、状況説明を聞けることに。

みんなでステージ下に待機して、イントロ流れて、ダンダンダン…を聞きながら両側はシュパーン!ええ?!からのぬうん登場で“ポップアップ決めてドヤ顔…?”だった様子を、丸山さん本人が再現してくれた。

 

 

今回のライブ「8BEAT」で、

バシッと真っ直ぐな眼差しを見せる丸山さんや、会えて嬉しい気持ちがファンへのリアクションに素直に表れてる村上さんを見ていて、

立ち位置、キャラというような役割分担にとらわれない関ジャニ∞を見られた気がして。

ニュートラルに、僕も人、君も人、と感じるお互いの間の空気が心地良かった。

 

何度も何度も、横山裕さんがいる。村上信五さんがいる。丸山隆平さんがいる。安田章大さんがいる。大倉忠義さんがいる。そうやって一人ずつ確かめるように目で追った。

 

こんなに楽しい日があるなら日々を進んでもいいか!と、しんどさだって容赦ない日々に向かって、ドヤ顔で言えるくらいにフル充電されたエネルギー。

2年近くの時間をギュン!と引き戻して。

今目の前にいるのが、今の関ジャニ∞

この曲たちを持って魅せるステージが、今の関ジャニ∞だと、壮観な迫力ではためく旗を目の当たりにしたライブだった。

 

この心臓を確かに鳴らすのは8BEAT 【前編】

 

目の前に見た関ジャニ∞は、関ジャニ∞で。

そのライブ空間は、楽しくて仕方なかった。

 

ライブ「十五祭」を行った、2019年9月3日から、2年が経つ。

この情勢になり、すぐに何か今届けられるものをと、リモート会議の様子からはじまり、ファンへの歌詞の募集があった。7月28日には関西ジャニーズによる配信ライブを開催してくれた。

それでも“ステージに観る関ジャニ∞”は、私にとって十五祭の時に胸に刻んで以来、あの時の姿のままでいた。

 

関ジャニ∞ ライブツアー

KANJANI'S Re:LIVE 8BEAT

2021.11.28 12:00 開演

 

2021年11月28日、横浜アリーナのステージで、会えた。もう一度、会えた。

いつかはきっとまたライブができる。そう思いながら、でも本当にできる?と不安なのも事実だった。それはリスタートをドームにこだわるなら尚のこと。

会場に着いて、ステージがあって、楽器チューニングの音がした。

これだ…これが関ジャニ∞のライブ前の空気。エレキギターの音確認が聞こえることに、心臓がギュンと跳ねた。

 

開演前から、スクリーンにはトーク画面が表示されて、メンバーからのメッセージが。

入場して、チケットを発券して、座席を探して歩いて行く。

花道真横とわかってからの動悸。お腹の痛さ。トイレの行きたさ。可愛げのカケラもないけど、それくらいの衝撃。何もかもを吸収すると心に誓った。

未知の景色。ステージはすぐそこに。

始まる前からキャパオーバー。そうは言っても幕は開く。

 

 

いつもなら、開演数分前から自然と声と手拍子が重なる「エイト!エイト!」のコールが、どこからともなく聞こえてきた時の鳥肌。

事前に募集されていた、ファンからの録音音声がスピーカーを通してアリーナ全体に響いていた。

それを聞きながら、手拍子をする。

手拍子、拍手、ペンライトがあれば、声を出さずに伝えるすべはあるんだと、この瞬間から確信した。

 

暗転すると、一気にペンライトの海が広がる。

今回はグッズでのペンライト販売が無く、思い思いのお気に入りペンライトを持ち寄るライブ。

それをチョイスしたんですね!あ、あのライブの時の!勇者のヒマワリライトもいる!しっかり目立つ!と眺めるだけで多種多様。

 

 

オープニングの映像に、心臓が高鳴るのがわかった。

松竹座の赤い席。まだやり残したことがあるように、関ジャニ∞の一人一人が松竹座の方を向いているなか、聞こえるエイトコールに呼ばれるように振り向いて、松竹座を飛び出し走り出す。

声のする方へ。会いたくて走る。そのシンプルな感情が伝わって、スクリーンを見上げながら鼓動はどんどん早くなった。

 

なんという映像をつくるんだ…と思う。松竹座のステージに並んで立ち、客席を見渡していたのが「十五祭」ツアースタート前に公開された映像。

「47都道府県ツアー」が始まり、それが途中で止まった今。順を追うなら、47都道府県を再スタートさせてからになるのかなと思っていた。

そのチケットは持っていない。だからいつまでだって待つ覚悟でいた。

いつまでもは待たせないと先に決めたのは関ジャニ∞の方だった。

関ジャニ∞が納得する形で、順番で進めていけたらいい。そして紆余曲折で辿り着いた、今回のライブ。

ツアーとして進むはずだった、見つめていた景色のことも思いながら、聞こえてきた声に駆けつけるようにして走り出した関ジャニ∞に、想いが込み上げずにはいられなかった。

 

その映像の先。

ステージ下から音もなくスッと登場した関ジャニ∞

 

5人並んだ関ジャニ∞にようやく会うことができた。

ずっと、ちゃんと、自分の目で見たかった。

特効やフライング、様々な登場があるなかで、スッと出てくることを選んだ関ジャニ∞が、大好きな関ジャニ∞だった。

ここ一番の時、裸一貫を選ぶ人。

 

 

最初に歌ったのは、「Re:LIVE

夢中でペンライトを振る手に力を込めた。

 

町中華」No. 1ポーズで腕を伸ばし、片手は腰。からの腰グラインドダンスで、ディスコダンスを踊る関ジャニ∞のかっこよさ。様になるとはこのこと。

 

YES」の時のひざまづく姿勢。丸山さんが特に、ぐわんと腕を大きく頭の上をかすめて回す雰囲気の作り方をしていて素敵だった。

ウェイターチックなサイドステップが5人揃った時のかっこよさが堪らない。

町中華」から「YES」の並びで、こういうダンスのテイストを魅せてくるようになったんだと感動した。見せ様によってはコミカルになりそうな動きもスッとスタイリッシュに魅せる大人の空気がある。

顔の横に手のひらを見せて、薬指をちょいんと曲げる振り付け。村上さんがアップで映っていて、YESどころかこちらからMARRY ME!と思った。

アルバム「8BEAT」を聴き込んで、演出も含めてやっぱり好き!が強まったのは「YES」だった。

 

セット上部に掲げられた看板ネオンが、曲に合わせてハートに心拍数だったり、8BEATのロゴに光ったり。

変幻自在に変わっていたところにも感動した。

 

身構えさせることなくすっと歌に入った「大阪ロマネスク」にも痺れた。

終盤のフェイクの部分が、今回は安田章大さんなりのアレンジになっていて、歌い繋ぎながら愛着を持って変わっていくこともあるんだなあと実感した。

 

そこからの!まさかのウィンターソングつづき!

季節感ど返しのイメージがあった関ジャニ∞のライブで、しかも冬の曲は多いのにあまり歌わない印象でいたから、大変驚いた。

ライブの開催時期や、様々なことを含めても、季節感を入れるのは難しさのあることだったのではと思うけど、その楽しませたいという心意気が嬉しかった。

君の歌をうたう」は、何年経とうと冬になれば聴く好きな曲。歌詞が哀愁に満ちているのも好きなところ。それが今回、ポップなダンスがついて明るい雰囲気になっていたのもワクワクした。

 

さらに「君へのキャロル

丸ちゃん!!と反応せずにはいられない。

“だからこそ抱きしめてあげられるぜ”を直に聴ける日が来るなんて。

“I'm sorry Merry Xmas”と歌いながら、手の振り付けがハンドサインで『I LOVE YOU』になっているのがたまらなかった。

ひたすら丸ちゃんに瞳はロックオン。カラフルなコートにマフラーを下げて踊る姿に釘づけでいた。

 

がむしゃら行進曲」は、“君たちが明日の光だ”と歌って指差す関ジャニ∞に向かって、こちらこそだ!と思いながら全力のペンライトで指差し返しをいつもする。

イッツマイソウル」のダンスがメドレーショートバージョンではなく、アウトロまでちゃんと踊るタイプで、腕の動きー!首を揺らすやつー!とテンションが上がりっぱなしだった。

 

スポーツを本気で見つめて学んで、なにより好きでいる村上信五さんが、フジテレビ系 東京2020オリンピック メインキャスターとして務めた番組。

そこで常に流れ続けた、関ジャニ∞の「凛」

その思いの深さは、公開されたMVから伝わってきたけれど、ライブで観た村上さんの姿にますます込み上げる気持ちがあった。

イントロの時から真上に顔を向けていた村上さん。様子に気づいてちらっとだけ目線を向けた横山裕さん。

思いを歌に、言葉を超えたグラデーションの感情が溢れていた。

 

ライブの構成が、熱を込めるところ、雰囲気を和らげるところ、明るくにぎやかになるところと、足し引き掛けのバランスが素敵で、

一曲ごとが粒だっている

安田章大さんの弾くギターのみでの「友よ」のアコースティックは、特にそのバランスから心にシンプルに届いた。

 

Let Me Down Easy」での登場は、上下はスクリーンのまま中央が開いて、それぞれの小部屋の中でダンスを踊る。それからシャッターのようにおりていくスクリーン。足元へ閉じ切るまでダンスを続ける。

小部屋の頭上にはカメラ。カメラへ向けてのパフォーマンス。横山さんの腕を前に気怠く下ろして立っているだけの様子がひたすらかっこよかった。

そうかと思えば、ステージ下からすっ!と上がってくる関ジャニ∞

ハイテクマジック取り入れてきた!と感情を見事に揺さぶられる。

 

 

今回のツアーバックについていたのは、関西ジャニーズJr.

AmBitious」(アンビシャス)と名前がついた彼らが、TOKIOの「AMBITIOUS JAPAN」を歌う感動。

歌うならそうでなくっちゃ!と思いながら、実際に目にすると胸が熱くなる。

関ジャニ∞のツアーについて回ることになった彼らが、おそらく実際に新幹線に乗って、到着音の「AMBITIOUS JAPAN」を耳にして。

それからここ、横浜アリーナで踊っている。

ライブ序盤から、メインステージで関ジャニ∞の後ろに立ちバリバリに踊って、このやりがいはすごいだろうな…と圧倒された。

しっかり音楽を掴んで踊っていたのも印象的で、この場にいられることの意味と向き合っている子たちのパフォーマンスだ…と感動しながら観ていた。

肉眼で観ているライトは白く見えるのに、モニターに映った時に綺麗なブルーになっている照明にも感動した。

メンバー紹介に、アクロバットも映すカット割りも素晴らしかった。

 

浮世踊リビト」には、あまりにナチュラルにサプライズを投げ込んでくるもんだから、??あ!!「浮世踊りビト」だよ!!と脳に到達するまでに時差が生じた。

稲妻ブルース」の最高さはもう完璧。

記憶が合っていれば、序盤から安田さんと丸山さんのパシっと斜め角度のタイプのハイタッチ!さらに村上さんと大倉さん?の二人のハイタッチは新鮮に感じた。

安田章大さんと大倉忠義さんでの背中合わせ。後ろ位置で、こちらから見て手前の方に横山裕さんと村上信五さんが近づいていく。

バディ握手で、手を握り合い。からの丸山さんが上に手を置き、安田さん大倉さんが丸山さんの肩に手を置く。この一連を直に見られた感動といったら…!

ブリュレ」の足ダンダンを円形中央ステージで観せて、正面ステージに戻り天を仰ぐポーズで終わるかっこよさ。

「ブリュレ」だったか、ギターを掻き鳴らす動きをする丸山隆平さんが、膝しっかり上げてガラ悪くてとても良かった。

バキバキダンス、ギラギラな関ジャニ∞を存分に浴びた。

 

 

再び暗転して、始まる映像。

関ジャニ∞が5人合流して、走るぞ!と行く道を見つけて進み出した先に、急に立ちはだかった白い壁。

耳を当てると、聞こえる楽器の音。

だけどその音も止んでしまう。

顔を見合わせたそれぞれが、手に取ったのはバールやバット。壁を壊す気だ、と見ながら思った時の気持ちは、今後もずっと忘れない。

思い切り振りかぶって最初の一撃を打ったのは、大倉忠義さん。

小さな穴から、どんどん広がっていく壁の向こう。

 

後編へ続く

RIDE ON TIMEで見る「Time View 〜果てなく続く道〜」から感じた、なにわ男子のリーダー 大橋和也さん

 

なにわ男子のメンバー、道枝駿佑さんが歌詞を書いた歌がある。

Time View 〜果てなく続く道〜

作詞:道枝駿佑さん 作曲:川口進さん

喜びも困惑も期待も不安も、真っ直ぐに綴られた言葉がメロディーと共に、なにわ男子の歌声に重なって物語るもの。

 

デビュー発表となったライブツアー「なにわ男子 Fast Arena Tour 2021 #なにわ男子しか勝たん」の本編ラストで歌われた、

この曲の後日談を、先日放送されたドキュメンタリー番組「RIDE ON TIME」で垣間見た。

 

歌詞を「ちょっとどストレート過ぎたかな」と、2021年6月27日のメンバー揃ってのインタビューの場で話した道枝駿佑さんが心に残った。

それでもメンバーは「あれがいいのよ」と話して、西畑大吾さんは「“Time View”の歌詞が代弁してくれてる。僕たちの気持ち」と伝えた。

伏せた歌詞の書き方、ストレートな歌詞の書き方、きっとそれぞれあるけれど、あの時の道枝駿佑さんにとって綴った言葉は、願いであり叫びであったと思うから、なにわ男子の歌声で歌う時にそれが輝くのだと感じる。

 

横を見れば 君がいるから

という歌詞を、大橋和也さんがソロパートとして歌うところがある。

オケやメロディーがスッと静かになって、メンバーの重なるハモリをベースに、声だけが前に出て響く。

RIDE ON TIME」のインタビューによれば、ツアー当初から“横を見れば”の時に、1番端からメンバーの方を向いていた大橋和也さん。

 

公演によって西畑大吾さんと目が合っていたり、その時々でアイコンタクトをすることはあったかもしれないけれど、ライブという空間で揃って大橋和也さんの方へと目線がきたことは、7月28日のライブまでの間はまだないようだった。

ドキュメンタリーカメラにだけそれを話して、「今ここで言います。みんなには言わない」「気持ちでいってほしいから、言ったら…」と話した大橋和也さん。

 

デビューを知ったなにわ男子。

本編ラスト。メンバーひとりずつの挨拶があって、歌われたのは「Time View 〜果てなく続く道〜」

溢れる思いで、いつも通りに歌うのは難しい。

でもこの歌詞を書いた道枝駿佑さんは、「7人の想いもあってというのもありますけど、みんなと泣きながら歌いたくて書きましたから」と話していたように、嬉しさ溢れて歌えるようにと願いも込められた歌詞だった。

そしてやってきた、大橋和也さんのパート。

 

今までもずっと、この先もずっと

何気ない日々を過ごせるように

不安が募って 壊れそうになっても

横を見れば君がいるから

 

そっと横を見た大橋和也さんの視界に映ったのは、涙でぐしゃぐしゃに頬を濡らしながら微笑むメンバーの眼差しだった。

 

照れくさそうに頭の後ろを手で触って、マイクを握る手に力が入る。

みんなと目が合ったことの安堵や嬉しさ。

全部が込み上げて、安定して歌おうとしていた大橋くんが堪えきれなくなったのはその瞬間だったということに、

大橋くんにとっての大切な宝物がここにあって、それが両思いであることを見て感じた。

 

ドキュメンタリーの流れを汲んでそう思いながら見ているから、というのもあるだろうけど、

歌い出す前のどうやろ…と、ちょっと不安そうな横顔で、だけどきっと大丈夫と、いつものように目線を横に向けた大橋くんの表情。

これまでも、それぞれ見ている大橋くんに気づいていたのだろうけど、沢山泣いて自分のことでいっぱいいっぱいになりそうな、デビューを知ったあの時に揃って大橋くんを見つめたことの感慨深さ。

 

7月28日、夜公演の「Time View 〜〜果てなく続く道」は、

それまであの歌詞で目が合っていなかったとは思えないくらい、コーラスパートがふわっと止まる瞬間に、歌う大橋和也さんにメンバーそれぞれの眼差しを送っていて、本当に素敵だった。

大橋和也さん側から、美しい斜めのラインで映ったその景色に、わ…と息を飲んだ。

 

RIDE ON TIME」の密着は来週も放送される。

さらに掘り下げて見たい人には、Amazonプライムの「なにナチュ」で、メンバーそれぞれの考えをますます色濃く見ることができる。

今回、舞台裏を映していたライブの本編。

デビュー発表の日となった、7月28日、横浜アリーナでの昼公演が収録されることになったLIVE DVD&Blu-rayも、2022年2月23日に発売が決定した。

 

 

大橋和也さんは、なにわ男子のリーダー。

客観的に見つめて、大きく包む。

観察力を持って、現状を捉えることができる。

 

「Time View 〜果てなく続く道〜」の“横を見れば君がいるから”で、目線を送り続ける大橋和也さんは、僕がこうするからこうしようや!とは言わなかった。

自然と揃ったアイコンタクトに込み上げる涙を流していて、歌い始める前の願いを込めた横顔も、嬉しくてたまらない様子も心に残った。

物理の授業で見る、球の並んだ振り子(ペンデュラムウェーブ)みたいに、それぞれの軌道を描いて、揃う瞬間がやってくる。
揃う足並みを待つことのできるリーダーなこと、大橋和也さんがそこにいることは素敵だ。

 

おおらかさと半歩引きつつ待つこと、物事を見る時のバランス感覚を持っているように感じる大橋和也さん。

物事でも関係性でも、ぴんと張った紐より、たゆませた紐の方が、引っ張られた時や揺れた時に“あそびの部分”が出来てリスクに強い。

コントロールではなく、ゆだねる大切さを知っている人のように思う。

これからも、大橋和也さんのかたちで注がれるなにわ男子への愛とメンバーへの思いを見つめていたいと思った。