2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

舞台「ロミオとジュリエット」グローブ座におりた、朝露のような瑞々しさ

若々しく、葉に降りる朝露のように瑞々しい。 二人の想いが語らせる言葉も行動も、若さゆえの愚かさになどみえない。 ひたむきに駆け抜けた。想いに突き動かされて、阻む二つの家の憎しみに苦しんでいた。 道枝駿佑さんと茅島みずきさんの演じるロミオとジュ…

映画「海猿」

映画館に映画を観に行くんだと意思を持って触れた作品が「海猿」だった。 父が観に行こうと言って、私と友達も一緒に三人で連れて行ってもらったことを今でも覚えている。 2004年6月12日に公開された作品。17年前。私は9歳だった。 向かったのは大手のシネコ…

暗闇で道を照らしたのは ー Hey! Say! JUMP「御伽と知る世界」

ビスケットの窓に、屋根はマシュマロ。 カラフルなジェリービーンズの庭と、キャンディーの石畳み。 明るいメロディーに、道標となるようなHey! Say! JUMPのユニゾン。だけど、どこか森に迷い込んでいるかのように心細くなるのは、この物語の世界観が曲にし…

いくつの重さで天秤は量れるだろう - 幾田りら「ロマンスの約束」

カッティングで奏でられるエレキギターに、パーカッションの音が鳴る。 心惹かれたタイトルに、再生ボタンを押したら耳を傾けたくなるメロディーが聴こえて、 幾田りらさんの声をもっと聴いてみたいと思っていた今にぴったりだった。 どんな歌詞なんだろうと…

言いたい気持ちが言えたら ー ハンバート ハンバート「ぼくのお日さま」

思ったことが話せない。文字にする時間をくれれば赴くまま話せるのに。 この悔しさ、どう現そうと思っていた時に聴いた、ハンバート ハンバートの「ぼくのお日さま」 こみあげる気持ちで ぼくの胸はもうつぶれそう きらいなときはノーと 好きなら好きと言え…

薪をくべて、灯しつづけて

火で遊んだことが無かった。 あるとしても手持ち花火。だけど、これなら子供用で火傷しないからと渡されたイラストの描かれている持ち手のついた花火が、思う以上に火が上り「熱っ!」と手放してから、線香花火のほかは持つ気にならなくなった。 コンロの火…