ディズニーで憧れた、アリエル、シンデレラ、ベル

 

ディズニーキャラクターの中で誰が好きなの?と聞かれて、すぐに言葉に出るのは、

今もこれまでも変わらず「リトル・マーメイド」のアリエル。

 

好奇心に満ちていて、知りたい事にとことんこだわり、飛び出さずにはいられない冒険心。

あの世界に行きたいと海の底から手を伸ばし、それでも住む世界が違うアリエルにとって、それは不可能なこと、なはずだった。

無鉄砲な冒険心ゆえに危険な目に会うことになるけど、それでも陸の世界に行きたい気持ちを諦めず。

ついには海と陸の架け橋になった。

 

好きなディズニーソングは?と聞かれて答えるのも、「Part of Your World(パート・オブ・ユア・ワールド)」

湧き起こって止めどない陸の世界への好奇心。だけど自分のいる場所はここにしかないと悟る気持ちもどこかきっとあって。

胸が熱くなる情熱と、出ていくことのできない悲しさが、アリエルの表情と歌声から伝わってくる。

ラストのそれを見守るセバスチャンの眼差しも含めて、心に刺さる。

 

「Part of Your World」で、

Part of that world

と歌う歌詞が、物語が進んで再び流れる同じメロディーに合わせて、リプライズでは

Part of your world

になる。

まだ見ぬ世界で、確かな何かが無かった“that”から、あなたがいる世界へ行きたいという願いの“your world”に変わる瞬間。

日本語歌詞の

何かがはじまる 変わる私の世界が

必ず 会いにゆく あなたに

という歌詞も大好き。

 

 

これと見つけたら手放さない貫く意思。

どんな姿でいても、どんな名前で呼ばれても、自分を失わない心。

賢くあることを恐れない芯の強さ。

そしてそれぞれの、しなやかで、品のある振る舞い。

 

アリエル、シンデレラ、ベル。

プリンセスの中でも憧れて、大切にしたいと感じるものが3人の姿にあると思った。現代で当てはめられる加減を見つけながら、お手本にしようとかつて心の中で密かに決めた。

 

「シンデレラ」シンデレラ

不当な扱いを受けても、理不尽な態度を受けても、真っ直ぐな心を守り続けて、灰かぶりとあだ名で呼ばれ名前を取り上げられても“自分”を掻き消さなかった逞しさ。

シンデレラストーリーと簡単にまとめてしまう人もいるけど、そうではないと私は受け止めている。

舞踏会に参加するための努力を出来る限りして、それでも大切なドレスを裂かれて諦めそうになったシンデレラの前に、ついに現れたフェアリーゴッドマザー。

ドレスにガラスの靴、かぼちゃの馬車が整っても、シンデレラが舞踏会に行くという勇気を持たなければ王子の前に立つこともなかった。

こんな自分が…と卑下する考えかたをしなかったから、掴んだ出会い。

 

 

美女と野獣」ベル

聡明さとチャーミングさ。見た目よりももっと奥を見つめる洞察力。

読書が大好きで、彼女もまた、冒険心に満ちている。

 

でも、暮らしているのは小さな町。ここ以外の暮らしを思い描けるようなものも無く、世界を広げてくれる扉は“本”ただ一つ。

風変わりな子と怪訝そうに眺められ、もっと外の世界を見たいのと考えるベルの本当の気持ちに気づく者はいない。

「朝の風景」を聴くと、曲の明るさと対照的にベルの孤独は浮き彫りになる気がして、

ベルの歌声に、ガストンの“あの子は俺のものさ”と歌声が続くところで、全く噛み合ってない…と悲しさが込み上げてくる。

 

恐れに負けないはっきりとした意思と、自分が目で見た“彼”やお城の中での景色を信じるベル。

大切にすると決めた価値観を揺らがせたりしない強さに心惹かれた。

 

彼女たちへの憧れと尊敬はいまも変わらない。

浮世離れしているとしても、今時そんなと言われるとしても。

凛として魅力的で、素敵な彼女たちの姿に勇気が湧く。