Mステ初披露「初心LOVE」なにわ男子が大きく描くハートフル。新衣装の素晴らしさ。

 

キラッと光を写す、柔らかなピンクの衣装に、メンバーごとアレンジされた首元のスカーフ。さりげなくスカーフの先がメンバーカラーで彩られて。

デビューシングルのジャケット写真で着ていた衣装と違う、初めて見る衣装。完全にサプライズ。

 

デビューだ……デビューだ…!と染み渡っていくパフォーマンスだった。

瞳に光がいっぱい吸収された、キラッキラの表情に目を奪われた。

 

なにわ男子が披露したのは「初心LOVE

読み方は、“初心LOVE(うぶらぶ)”

2021年11月12日(金曜日)にCDリリースされる、なにわ男子のデビュー曲。

そして、道枝駿佑さんと目黒蓮さんの共演のドラマで、漫画が原作の「消えた初恋」W主題歌でもある。テレビ朝日で、土曜23時30分から放送されている。

 

注目せずにいられないのは、作曲・作詞に栗原暁さんが携わっていること。

なにわ男子「初心LOVE

作詞:栗原暁さん(Jazzin'park)

作曲:久保田真悟さん(Jazzin'park)、栗原暁さん(Jazzin'park)

編曲:久保田真悟さん(Jazzin'park)

なにわ男子の「ダイヤモンドスマイル」を作詞したのが栗原暁さん。

作曲は栗原暁さんと前田佑さんの共作。

ジャニーズWESTの「Big Shot!!」King & Prince「シンデレラガール」そして「koi-wazurai」「恋降る月夜に君想ふ」

耳に残る曲に栗原暁さん、久保田真悟さん、前田佑さんの名前あり。と思うほど、歌うグループの境を越えて、その詞とメロディーのファンになっている。

 

待ちに待った「初心LOVE」初披露は、金曜夜のミュージックステーション

番組始まりからワイプに映る表情に目が離せない。

和やかに笑顔も見せている気がするけど、出番が近づくにつれて段々と引き締まってくる表情。とくに道枝駿佑さんの緊張が高まっているように見えた。

この日はV6、Hey! Say! JUMPが同じくスタジオに。

なにわ男子を紹介するVTRでは、デビュー発表の瞬間の映像が流れた。

Mステのスタジオで座ってそれを見ているなにわ男子の姿に、あの時から今という数ヶ月で、既になにわ男子はあの時の場所から歩みを進めているんだと感慨深かった。

 

夢中になるほど心躍る、今回、初お披露目の衣装。

王子のようでいて過美な装飾ではなくて、非日常と日常のバランスが衣装にも表現されていると思った。

小さく可憐な花柄で、ロココ調にも見えるスカーフは、リボンとして結んだり、タイになっていたり。

  • レッドの西畑大吾(にしはた だいご)さんは、リボン結びで下部分が長めに。
  • オレンジの大西流星(おおにし りゅうせい)さんは、キュッとリボン部分が短く開くタイプの結び方。
  • ピンクの道枝駿佑(みちえだ しゅんすけ)さんは、中央で結んでそのまま両サイドに下ろすタイプ。
  • パープルの高橋恭平(たかはし きょうへい)さんは、最もロング丈で首元に巻いて垂らすスタイル。
  • イエローの長尾謙杜(ながお けんと)さんは、スカーフの中央巻きのような、両サイドに広げて下ろす結び方。
  • ブルーの藤原丈一郎(ふじわら じょういちろう)さんは、ネクタイ風にして結ばす下ろすタイプ。
  • グリーンの大橋和也(おおはし かずや)さんは、しっかりめにネクタイ結び。

 

ジャケットとボトムのデザインも一人一人細かく違って、どんなに見つめていても飽きない。

ジャケットとひと口に言っても、襟のタイプから違っていて、藤原丈一郎さんは襟が立つタイプのまさに王子なデザインになっているのは見逃せない。

ヘアスタイルの襟足がすっきりしていて、まるんとしつつ爽やかなシルエットで、フェイスラインのくっきり見える藤原丈一郎さんにとても似合う。

 

ボトムの生地はメンバーによってマイルドなピンク、濃いめのピンク、光沢のあるピンクに分かれている。

さり気なく馴染んでいるアカンサス柄のような曲線の美しい柄も素敵で、西畑大吾さんのジャケットには胸の辺りの生地に。大橋和也さんのボトムには、マイルドなピンク生地の上に、もう少し濃いめのベロアっぽい質感で柄がついていた。

アカンサスは、ヨーロッパで古代からあるモチーフで、ロココ調との繋がりもあるらしく、もう少し勉強してみたくなった。

ツヤのある革靴ではなく、ベロアの柔らかい風合いの靴で揃えているところもいい。

マットと光沢の足し引き、布地の配置のセンス。

ひとりずつに個性のある衣装で、長尾謙杜さんのボトム位置にバンダナと布地が揺れるデザインもとても好き。

バンダナの位置以外は基本、左右対称なシンメトリーでデザインされているのも、Mステの背景にあるセットのシンメトリーさと相まっていて素晴らしかった。

 

スタンバイができてから、歌振りがあってカメラが切り替わることが多いけれど、今回はスタンバイの様子も映してくれていて、

立ち位置を取りながら、グータッチで気合を入れ合うメンバーを見ることができた。

 

「初心LOVE」のはじまりの歌詞、

もっとあんな恋がしたくて こんなはずじゃなくて

ほほにそっとあてた人差し指と立てた親指。

トントン…と刻まれるビートが心拍数のようで、相手のドキドキが伝わってきている感覚になる。

ダンスがついて、パフォーマンスになった時、曲の輪郭がもっとくっきりしていく。

ふんわりと持っていた曲への印象が、歌い方、表情で奥行きを増して、ああこの曲で『なにわ男子』は名刺を歌で配っていくんだと、見ながら実感した。

 

どの瞬間をカメラが切り取っても確信に満ちた輝きがそこにあって、魅せることに迷いのないパフォーマンス。

自分ばっかりで もうバカみたいだ そのくせ目が合えば 夢みたいだ

そう歌う道枝駿佑さんの表情は、曲の世界観に入っていて、ひょいっと上げた眉が豊かに心情を伝えているようで魅力的だった。

ロング丈のジャケットに、特に王子感のある胸元の装飾を着こなす佇まいもすごい。

 

歌い始め、最初に映った西畑大吾さん。ファーストカットであんなにきゅるるんとされていたら目が離せるわけがない。

しゃがんだダンスのところで藤原丈一郎さんがにっこにこで歌詞を口ずさんでいて、おそらく向かいにいたのは西畑大吾さんだった。

どんな瞬間もバチッと目が合う藤原丈一郎さんの引力。ダンスでの、脚さばきだけでなく手を余らせない止めの瞬間に見入ってしまう。

しゃがんだ二人の前の位置にいて、にっこにこな大橋和也さん。このダンスをどんなふうに踊るんだろうと目で追いたくなる。歌詞の歌声から表情をまたひとつ変える“yeah”などのフェイクパートでの歌声も聴きどころ。

弾けた笑顔をスタートから見せていた長尾謙杜さん。“forever”のところで上げる足は高く、ぴょんこぴょんこしている姿は可愛さ満天。手を伸ばしたりする振り付けの時に、その先の空へと視線を上げる細やかさと、センターでスッと両腕を広げた時の存在感。

“うそでしょ… 運命(キセキ)は待ってたんだ”の歌詞で、“うそでしょ…”を目線を下げたまま、スッと目線を上げてから“運命(キセキ)は待ってたんだ”とキュルッキュルな瞳で捕らえた大西流星さん。

転調してリズミカルになってからの“神様お手上げ”の歌声にグッときた。声でエッジが効くことで、可愛らしさの曲の中でヴルーヴを生む、ボーカルの魅力を発揮している高橋恭平さん。

 

“初心だね”の歌詞に合わせて、右足をぴょんと曲げる振り付けの可愛さ。

“こうしよう 二人は めげない ロミジュリ”の音感に合わせて動きがついていて、グーサインをほほに一瞬ぴとってする振り付けにもキュートがいっぱい。

並んだダンスを目にすると、“Lalalalattta”の繰り返しフレーズがますます耳心地良く、目にもキャッチーで、曲に乗れる余白があることの楽しさを感じた。

 

【そわそわ】をふわりと手のひらの上にのせて、メロディーにしたみたいな。

まさに、はじまりたての“初心”を表した「初心LOVE」あと1ヶ月を切ったリリース日を心待ちにしている。

ハートフルさで、思いっきり大きなハートを描くみたいに温かい、なにわ男子のパフォーマンスをいろんな歌番組で見られたら嬉しい。