水面で花ひらく -なにわ男子 配信ライブ 「Shall we #AOHARU?」

 

楽しんで!と発する気持ちと、楽しい!と溢れる気持ちが、なにわ男子たち自身から伝わってきて、

そして今日まで、お互いに日々を進んできたことを労ってくれるような、サプライズと優しさに満ちたステージだった。

 

なにわ男子 生配信ライブ

Shall we #AOHARU?

 

3月に、両国国技館で開催されるはずだったライブ。

前回は落ち、初めて当たったチケットに喜んで、なにわ男子のライブを観られるんだと、本当は待ちわびていた。

払い戻しの知らせが来ない間は希望を持てる気がして、開催できるようになるまで、いつまでも来ないでーと思ったりもした。届いた知らせは、振替公演の知らせで、払い戻しかチケットを持ち続けるか選べるとのことだった。

待つことを選んで、開催できない可能性があることは頭に置いておこうと決めた。

ライブ配信という形で開催すると発表があり、そうしてたどり着いたのが今日。

 

2020年 11月

21日(土曜日)14時公演 18時公演

22日(日曜日)14時公演 18時公演

計4公演。

1公演目と、翌日の4公演目を観た。

 

時計が14時を指して、始まったライブ。

星のように軌道を描く7つの光が集結して、7から始まるカウントダウン。映ったリアルタイムの映像に聞こえてきた音は、和な音色。

なにわ男子のライブだ!と思ってイメージしていた曲始まりとしては意外な印象だった。

でもここが両国国技館だったら…と想像した時、ああぴったりだとわかった。あの外観を眺めて、中に入り、幕開けするステージとして会場の空気に合った選曲。

思えば、メインステージと別に設けられたセンターステージが四角く、箱型で立体的になるセットも、回転する演出も合っている気がする。

 

一人一人、アップで映されるメンバー。

最初の道枝駿佑さんの衝撃に全てを持っていかれるところだった。

色素薄めなブルーのカラコンをつけた道枝さんの瞳。普段、番組でもカラコンをつける印象の無かった道枝さんだから、一層その変貌に驚いた。しかし流れている曲と衣装との相性の良さにぐうの音しか出なかった。

つづいて高橋恭平さん。照明に照らされた髪はゴールドにグレーの溶け合うような色合いが映えて美しい。真っ直ぐこちらを見つめた視線が、何もせずとも凛々しい。

長尾謙杜さん。照明によってうっすら赤く縁取られたような髪色に、グレーのカラコン。少し斜めな顔の角度が、頬から顎を通る輪郭線を際立たせる。

西畑大吾さん。まさしく!と声をかけたくなるほど、オープニングのコンセプトに見事に沿った赤髪。少しウェーブをつけて軽やかな印象になって、薄めの色合いにした眉とのバランスもいい。

大西流星さん。黒髪に近い色で、でも前髪は薄めになっていることでキリッとした眉が可愛さとかっこよさのギャップを魅せる。リップの色にも注目したくなる。

藤原丈一郎さん。外していた視線をこちらへ向ける流し目の術。流した前髪から覗く片眉。目は口ほどに物を言うというけれど、目も、何か言いたげな唇も物語りすぎている。

大橋和也さん。下げていた視線をくっと上げる。マロン色の髪が雰囲気を明るく柔らかくしているけれど、挑戦的に煽る表情に、テレビでいつも見る顔とは違う一面を知る。

 

 

スポットライトに照らされた七人は武士のように、着物を彷彿とさせる衣装を身に纏う。

何がどう始まる?と見ていると、三味線の音に合わせ「Shall we...?」がはじまる。洋風なタイトルとは相反して、和風な曲調。

大橋和也さんの“威風堂々と”の歌詞でカメラ目線を貫き、そして横へと逸らした目線が可憐で。ドキッとした。

 

KAGUYA」(NEWS)しっかりと番傘を使い、振り付けも本家と同じに踊っていたところにテンションが上がった。傘を開くタイミングを揃えるのが難しいと聞いたなと思い出しながら。

愛おしくて あなたが僕を弱くするんだ

この歌詞を大橋和也さんに割り振った人に、天才で賞を渡したい。

歌詞表記では“弱くするんだ”とあるけれど、歌う時には「弱くすんだ」と音を揃える所までも忠実に披露されていて感動した。

“君の名は”ときて“KAGUYA”と、ふわりとセンターに立って囁いた道枝駿佑さん。いや月に帰ってしまうのはあなたなのではと思うほど儚かった。

Sakura」(嵐)での、気づいたら変わっていた衣装の早替えには驚いた。和をテーマとした世界観に慣れてきた頃、息つく暇なく始まる「2Faced」で、今度は別世界へと連れて行く。

 

なにわ男子のメンバー紹介ソング「Seven stars」がここできて、7つ配置された星形のステージに1人づつ立つ姿にワクワクした。

アレンジが変わっていて、以前のスローなテンポからハイテンポに。

元から言葉数の多かった歌詞を、元と違うリズム感で歌うのは大変そうだと思いつつ新鮮さもあった。はじめの一声で、前回の松竹座での配信ライブの時よりも、はっきり言葉を発音するように心がけている気がして、聞き取りやすくなっていた。

 

 

関西ジャニーズJr.のお兄さんチームで歌う「ワイルドアットハート」(嵐)

“駆け抜けた”のパートを歌った茶髪のお兄さんの歌声が素敵だなと思った。(お名前、河下楽さんという方だとわかりました。)

 

薄暗い中、ほのかな明かりを頼りに見えるのは、高橋恭平さんの横顔。

Eternal」(赤西仁さんソロ)を、高橋恭平さんがソロで歌う。

椅子に座っている様子で、衣装はニットに変わっている。どうやらステージ上でのパフォーマンスではない様子で、ステージ下をセットとして使い、黒幕の所々に街灯の明かりが。

見上げた光はステージの向こうから差し込んでいて、光の先、ステージ上へと登って行く。

 

つづくのは、道枝駿佑さんと長尾謙杜さんによるユニット「Conne Xion」(Kis-My-Ft2

グループの中では年下組になる2人の、驚くほど気負わない余裕の大人っぽさに、見てはいけないような気すらする。

今の時点でここまでの表現力があることに怖さすら感じる。実際に20歳を過ぎてどんどん大人になった時、その表現はどこまで行ってしまうのか、天井知らずな成長力に慄く。

 

 

2日目にして分かった、ユニット曲がまさかの1日目と2日目で変わる構成になっていて、

2日目に観たライブでは、前半ユニットは大橋和也さんと高橋恭平さんで「ALIVE」(玉森裕太さんソロ)をガッシガシのダンスで魅せた。

さらに西畑大吾さんと道枝駿佑さんで「Letter」(King & Prince)道枝駿佑さんはアコースティックギターを弾きながら。西畑大吾さんは、冬のコートに身を包んで。

 

後半のユニットゾーンでは、「ラブマジ」(Sexy Zone)を大西流星さんと長尾謙杜さんが歌った。こんなに可愛さと強引さが同居した歌詞の曲があったんだという発見と、2人の無敵なCuteさに、全面降伏。

“夢中に”の歌詞のところで、2人が交差してポジションチェンジをする瞬間に、とてつもなくワクワクした。

 

まさかまさかのソロパフォーマンスをしたのは、藤原丈一郎さん。

Plastic Tears」(亀梨和也さんソロ)

ステージ上からタンタンタンッと階段を降り、ステージ下。本来ならバックヤードのはずの場所をセットに変えて、暗闇の中で両サイドにはカラフルなネオンが縦に光る。

歩いた先には、プロジェクションマッピングで映された景色。気づいたときにはベッドのある部屋。

シルク艶めくパープルのベッドに横になって、起き上がり歩いて姿を消して行った先にあるのはきっとシャワー。

藤原丈一郎さんとして観せるステージングは、凄かった。雰囲気をガッと自分のものにしつつ、ナルシズムにも走りすぎていなかった。

パフォーマンスとして見入る魅せ方と、ステージ下をセットにして舞台のようなシーン展開を見せる演出。圧巻だった。

 

 

ここで映像に切り替わり、

「アオハル研究所」のコーナーがスタート。

学校の教室。ばんっと映ったのはカラーリングもバッチリなウィッグを着けた、なにわ男子。乙女になってるー!と衝撃。可愛さとキャラの渋滞で焦点が定まらない。そんな中でも和子の可愛さに惹かれる。

メンズとしての胸キュンワードよりも好きかもしれない。「Love so sweet」を流すタイミングを決めてある大子も、順番を振られて“序の口ペロペロ”という謎キラーワードを生み出す恭子にも笑いが止まらない。

よく見られたい!とか、格好良く!を追求するなら、しないはずのカツラずらしで前髪をつんつるてんにする謙子に、大阪の血筋を感じた。

大橋和也さんの柔軟性を活かしたゾンビと、藤原丈一郎さんの独特の発声バトル。

書いていても訳がわからない。笑いのテンポがプロすぎる。キャラを被せていてもメンバー間のトーク運びがバラエティとして完成されすぎていて、とにかく笑った。

ここの映像パートも、2日目はがらっと変わって、ひとりずつ手書きのラブレターを送るというテーマだった。

 

 

リアルタイムに戻って、「アオハル -With U With Me-

姿を見せずの歌い出しに鳥肌が立つ。

メインスクリーンに縦の長方形で大きく映る7人の顔になんだか感無量で、ライブだ…としみじみ実感した。

 

メンバーみんな衣装チェンジをして、

ベージュにブラックの混ざり合った、ツイードのジャケット。ボトムは薄ピンクの衣装に。

メンバーごとにデザインが細かく違って、胸の辺りにあるブローチやバッジが丁寧に装飾されている。

ピンク、リボン、レース、パールの散りばめられた衣装に、ドラマ「メンズ校」主題歌でもあるこの曲を歌う時にこの衣装が来るようにしたのは、ドラマで演じて吸収し取り入れた花井くんとしてのコンセプトもあるのではと思った。

パールがメンズファッションで積極的に取り入れられるようになった、ここ最近の傾向をしっかりキャッチして、なにわ男子の衣装として魅せている適応もすごい。

ジャケットはフォーマルだけれど、インナーの白シャツに水色とピンクのペイントがされていて、それがペンキをピャッと飛ばしたような模様になっているのが良かった。そこに合わせる靴が、黒ではなく茶の革靴なところも、バランスが素敵。

 

この衣装を担当したのは、メンバーの長尾謙杜さん。

ツイードの説明をする時に、イギリスとスコットランドの作った生地で…とすぐ話題に出た様子に、服飾がとても好きで関心を向け続けていることが伝わった。

配信ならではの、キラキラ抑えめでも寄りで映るから、気づいてもらえるかなとそういうデザインにしたと話していたのも、場に合わせた衣装作りを楽しんでいるのが印象的だった。

道枝駿佑さんの首元にはピンクのリボンが結ばれていて、ネクタイの要領で細めで長いリボンを用いているのが素敵。さらにダスティーピンクのハットと、そこに白レースとパール。

大橋和也さんもハット被ってみてという流れになって、似合う!と分かると、今度考えてみますと長尾謙杜さんがすかさず言っていて、メンバーをより良く見せる探究心と吸収力が本当にすごいなあと思った。

大西流星さんはつなぎスタイルで、それもまた似合っていてすごくいい。大橋和也さんの肩部分にはパイロットのような肩章を付けるパーツがあったのも好きだった。

 

サクラ咲ケ」(嵐)

年代としてまさにアオハル。と感じられたのがこの選曲。藤原丈一郎さんのラップが流石のピッチ合わせで、ひたすら楽しかった。

僕空 -足跡のない未来-

大橋和也さんがセンターに立って、指のサインを作る振り付け。何度見てもここで胸がときめく。両腕を上げてぴょんぴょん跳ねる姿に、太陽の塔をバックに晴れ渡る笑顔を見せた大橋さんを思い出した。

ライブロゴの入ったフラッグを持って、Jr.の子たちが出てくる演出にもワクワクした。

 

この曲のあと、MCへと移る。

ツイードの衣装のままでMCに入るのが嬉しくて、よく見ることができた。

1公演目では、めざましテレビの話。高橋恭平さんが映像明けのコメントに大緊張していたこと、じゃんけんでポンする前からチョキを出していた大橋和也さんの話。

 

紹介されて出てきた関西ジャニーズJr.の小さい子たちに『Boys be』とユニット名がついて、「STANCE」(関ジャニ∞)を披露。

 

カメラがセンターステージを映すと、大橋和也さんと大西流星さんが2人でステージに。

おっ?えっ?と不意打ちなキャスティングにドキドキしはじめる。なぜなら、そこにはキーボード。大西流星さんがその前に座っていて、マイクも用意されている。

その隣に寄り添うようにして椅子が用意してあり、腰掛ける大橋和也さんはハンドマイクを持ってにこにこ。

可愛いパステル衣装に変わっていることにしばらく気づかないくらい、サプライズな2人の並び。

大西流星さんはアイボリーのパーカーにグリーン寄りの水色ゆったりジャケット。大橋和也さんはパステルブルーのゆったりジャケットを着ていて、もう目で見る景色に柔らかさが漂っていた。

歌うのは「乗り越しラブストーリー」(ジャニーズWEST

キーボード演奏が初挑戦だという大西流星さん。どれほど練習を積んだのだろう。弾くだけでも意識を全て集中させたくなるのに、歌いながら弾くなんて。

そしてキーボードの音に、大橋和也さんの歌声がストレートに聴こえてくる心地よさ。合わさる大西流星さんの歌声。

ゆったり耳を傾けるひと時に癒されて、ココアに浮かべたマシュマロみたいに優しい時間だった。

 

つづいて「ONI-CHAN」(ジャニーズWEST

藤原丈一郎さんと西畑大吾さんでのユニット。

待って?!!と「乗り越しラブストーリー」からその衝撃とスピード感に気づいた途端、引っ張り込まれて2人のマイワールドに。しかもイケている。イケすぎている。

初めて聴いたこともあって、この曲自体の個性と、それを徹底して魅せきる藤原丈一郎さんと西畑大吾さんの本気。藤原さんが水色のサテン生地のジャケットで、西畑さんは紺色。黒の襟が細めなのが、えらいこっちゃなダンディーさを醸し出していた。

 

 

すごいものを見た…と息切れしていると、思いがけないゲストが登場。

映像に入ったかなと思ったら…あすかな!!!!

バーチャルアイドルで、ブルーがイメージカラーの海堂飛鳥(かいどう あすか)ピンクがイメージカラーの苺谷星空(いちごや かなた)

「弱虫たちの世界征服」をバーチャルで披露した。

 

実際のステージに戻り、流れたイントロでもう元気が出る。

がんばりましょう」(SMAP

惚れる。この構成は。何も言ってはいないけど、疲弊したみんなに寄り添う選曲だと感じた。衣装は赤。

さらに「ダイナマイト」(SMAP)そして「Dear WOMAN」「世界に一つだけの花」(SMAP

少年倶楽部で披露した「Dear WOMAN」を、朝に見たりクタクタで帰った日に、繰り返し見ていて、改めてライブでこうして披露してくれたことが嬉しかった。

なにわ男子の歌うエールは、『いってらっしゃい』より『おかえり』な感じがする。

世界に一つだけの花」の歌い出しは大橋和也さんで、そのことにも感動した。

 

SMAPの曲が持つ空気を1曲で終えて変えずに、その流れのまま数曲続けた構成が、すごくすごくよかった。

やっぱり元気でるなーもう少しこのままでと思った気持ちを読んだかのようで、疲れるときもあるやんな?と、そっとマグカップを差し出されるような優しい励ましの温度があった。

 

 

ダイヤモンドスマイル

ハッと気がついたら、ゴールド&ピンクゴールド衣装でキラキラに!

ダンスに抑えきれない気持ちもエネルギーも表れていて、思いっきりキラキラするこの曲を歌うなにわ男子が大好きだと思った。

そのまま「Soda Pop Love」へ

しゃぼん玉の演出!!引きより寄りで映った時の、しゃぼん玉となにわ男子の構図がとびきり良かった。

歌っている方は弾けたしゃぼん玉で大変かもしれないけど、映像として見て綺麗だった。もしサイズを調整できるとしたら、もう少し大きめな丸だと顔とのバランスがいいのかもしれない。

クルクルーっと回った時の大西流星さんの笑顔が弾けていて、可愛い!と前のめりになった。

 

なにわLucky Boy!!

道枝駿佑さんの手持ちカメラから始まる。この曲を歌うならこの衣装!と定っていたところからチャレンジしたのも今回のライブの醍醐味だと感じていて、

「ダイヤモンドスマイル」のブルーにホワイトでキラキラの衣装も、「なにわLucky Boy!!」での豹柄王子な衣装も今回は変わっていたのが新鮮な印象だった。

ロマンティック」(関西ジャニーズJr.)

ドローンに釘付けな道枝さんが映っていて、ドローン好きが漏れている…!とキュンときた。“あざとく”のアドリブフレーズに合わせて大西流星さんがバッチリ映って、何が悪いの?のポーズをしていたのも流石だった。

 

 

映像へと切り替わり、Jr.としてのなにわ男子結成から、記憶に残るライブを振り返っていく。

それから実際のカメラに戻って、道枝駿佑さんが挨拶。

道枝さん作詞で、今年この期間に書いた歌詞。

新曲「Time View 〜果てなく続く道〜

これから、を信じることが今であってもそうでなくても、どれだけ困難で、決意して一歩ようやく進める日々なのかを感じる歌詞だった。

大橋和也さんのパートにメンバーがコーラスを重ねるところがあって、“Uu-” “Ah-”のハモりがたまらなく好きだと思った。

 

ライブ本編はここまで。

 

アンコールでは関西ジャニーズJr.の新しい曲だと噂には聞いていた、

アホ新世界」と書いて、アホーニューワールドと読む曲。完全にボケなのに、なるほどなと納得してしまうのがくやしい。聴けると思っていなかったから、サプライズだった。

突如、丸眼鏡を掛けて出てきた長尾謙杜さんもサプライズ。

“なにわ かんさい Aぇところ!”

歌詞に合わせて、なにわ男子、Lil かんさい、Aぇ! groupのポーズを取っていく振り付けがいい。

そして関西ジャニーズ各グループの曲にある歌詞が、これでもかと言うほどてんこ盛り。

ジャジーになるパートが大橋和也さんの歌うパートになっていたのも嬉しいご褒美だった。

 

最後の最後、1公演目の時に、順番に話す中で「ほんまは、ほんまは会いたかったけど」と言った西畑大吾さんの言葉が染み入った。

こんなに楽しいライブ、直にその場で観たかった。そう思うのも本心で、そう思わせてくれるほど素敵なステージだった。なにわ男子のこのパフォーマンスを生で観られる世界があるなんて。

 

フィナーレで階段を上がっていくなにわ男子を見ながら、足元が白のハイカットスニーカーで揃っていることに気づく。靴紐はパステル調のメンバーカラーで、それも可愛かった。

両サイドから閉まっていくゲート。名残惜しさはいつものライブと変わらない。

エンディング映像が流れ、終わりかーと思っていると、まだ映像が続いた。これがファンクラブ限定ゾーンか!と初めて経験した。

 

 

空間ごと作り込んだ、なにわ男子のライブとしては初体験だった今回。

どうしようもないほど楽しかった。

大橋和也さんの寡黙な表情や、曲の世界観に入った視線の動かし方、ダンスを思う存分見つめられたのも最高だった。

全く時間を忘れて、視界と耳に届くなにわ男子のパフォーマンスでいっぱいで。楽しんで!!という気持ちが存分に伝わるセットリスト。嬉しくなった。

 

一人一人の愛くるしいポイントと言うのか、見つめかたみたいなものが、気づけばいつの間にか自分の中に浸透していて、何を観ても誰の歌を聴いても楽しかった。

まさに炭酸のように弾ける魅力と、ライブでだから観ることのできるもう一つの表情。

ライブを観て印象に残ったモチーフのひとつが、“花”

浪花の心意気がそっと流れる空間に、ひととき確かに包まれて、なにわ男子の魅力がどんどんと花ひらくのを感じたライブだった。