ブーケが今日を彩る「いちばんすきな花 Garden」

 

10月7日、土曜日。

表参道へ、お花をもらいに行ってきた。

久しぶりすぎて、玉手箱でも開けたかというくらい景色の違う原宿駅。3連休の賑わい。そしてたどり着いたスコーン屋さんの1日。


これから放送のはじまるドラマ「いちばんすきな花」のPOP UPとして、

“いちばんすきな花 Garden”にて、ミニブーケを配布しますとの公式からのお知らせを見て、

前日の眠る前まで、行こうかどうかを迷っていた。

ライブのため東京ドームを目指した時を除いて、都心に出掛けることがめっきり無くなった。その分、ハードルは高くなって、お出掛けだと意識するほどお腹に影響をきたす。

それでも行ってみたいが勝った。そんな気分になることが珍しいと自分で分かっていたから、久々のひとりでの都心冒険を決めた。


そうは言っても表参道。

何着ていく?と脳内でクローゼットをひっくり返し、自分の気に入る、これでなら地に足つけて歩けるわと思える服装にして、

綺麗め服に浮かないパターンで、お気に入りのメイクをする。買い直した眉マスカラだから塗りやすい。

マスクをするけど、リップも塗る。馴染みの色に、秋色のオレンジブラウンみを足す。


迷っても途中下車しても大丈夫なように、少し早めの到着を見越して家を出た。

8LOOMメンバーだったNOAさんの大きな看板が途中駅のホームに見えて、広がりつづけるそれぞれの活躍を感じた。

竹下通りは電車の中から一瞬見えただけで密集がわかったので、原宿駅から神宮通りを散歩がてら歩きながらPOP UPのある「アニヴェルセル 表参道」を目指す。

原宿駅のトイレが、並びはするものの綺麗になって個数も増えていたことにまず驚いた。

かつて、謎の階段を2、3段降りて、なかなかの年季の入った2、3個しかないトイレを、街の賑わいとのギャップ…と思いながら使っていた頃を振り返る。

内装も外観も変わって、人の出入りの多さに応じた駅になった原宿駅

 


改札を出ると、見覚えのあるお店はほとんどなかった。

写真を買いに左折したなあという場所だけ、なんとなく分かる。

信号を待つにも、まばらに立ち並ぶ人が何層にもなっている景色がもはや新しくさえ見えた。

緩やかな坂道を、人の流れに合わせてのんびり歩く。

 

松島聡さんの個展の旗が並ぶのを上方に見つけて、ここで開いてるんだ!と嬉しくなった。
下り坂が上り坂になって、この道で合ってる?と不安になってきた頃に、Apple  Store、Tiffanyの並びで現れるのが、結婚式場の「アニヴェルセル 表参道」

普段は全体がカフェテラスになっているであろうスペースで、POP UPは行われる。

行きたい!と思わせてくれたのは、このカフェテラスが「‪いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう‬」でも登場した場所だったから。

小夏が可愛いカップを手に「イタリア製かな?」と言って、「IKEAだよ」と晴太に返されるあの場所。


海外の人も多い人通りのなかで、この列はApple Storeの入店待ちだよね?と横目に進むと、

ドラマ関係者のスタッフさんと思われる方が、列の方々に丁寧に案内をしている様子。

最後尾の看板こそ無いけど、この列がお花待ちか…!と察した私は、くるっと引き返して列の最後を見つけて並んだ。

この列で本当に合ってるのか、iPhone 15に案内されたらどうしようと思いつつ、とりあえず並ぶ。

 

徐々に進む列に、どうやらこの列で大丈夫そうだとわかってきて安堵する。

しかし、なかなかの人数。ドラマ放送前の盛り上がりとして期待値が伝わる賑わい。

スタッフさんたちも想像以上だった様子だけれど、丁寧に安心して並べるように案内をしてくださっていて、大きな声を出すことなく和やか。

歩道を挟んでの移動案内も、にこやかに「お待たせいたしております」と言ってアイコンタクトを取ってくれてから、向かいにいるスタッフさんと指の指示で何名通すかを共有していて迅速だった。

 

お花をミニバッグで手渡ししてくれているのは、3人の爽やかなお姉さんとお兄さん。

木坂藍さん、秋山みりさん、山本海里さん。

ドラマに出演される俳優さんが並んでくださっていた。ドラマで出会う前にお会いできる不思議な感覚とうれしさ。

白い長袖の“いちばんすきな花”トレーナーを着ていて、背中には“男女の友情は、成立しますか?”の文字が小さくプリントされている。

ボトムを3人とも淡めパステルのパンツで合わせているのも素敵だった。

 

カゴには花がいくつも入っていて、それぞれ花の色と、包んでいる紙も様々な色。

いよいよ順番がきて、真ん中のお姉さんの前に立つと優しくにこやかに「何色がすきですか?」と聞いてくれて、「水色がすきです」と答えると、そっとミニブーケを手渡してくれた。

流れで手元にあるものをどんどんではなくて、すきなものを選ばせてくれたことが嬉しかった。


モニターに流れるドラマ予告を眺めつつ、隣には可愛い自転車といっぱいの花。

ささっと撮らせてもらって、ほっこりしながらその場を後にした。

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賑わいに賑わっている大都会。

早々に帰宅したい気持ちもありつつ、足が遠のいたからこそ、“いつか来た時リスト”でお気に入り登録しておいたカフェをマップで探したら、美味しそうなスコーンと紅茶のお店が。

ひと息つくのもいいかもなと思い、「CHAVATY 表参道」へ向かった。

大通りから小道に曲がって、知らない道を知らない人たちと行き交いながら歩く。

馴染みのスタバ看板にほっとしたり、初めて見るお店にあっちを見たりこっちを見たり。焼き芋専門店に陶器屋さん、細い道からお客さんとお見送りの店員さんが出てきた謎のお店。

その先に「CHAVATY 表参道」があった。

3時のおやつよりは少し早めの、丁度いい時間に来られたようで、3組目くらいですぐに入ることができた。

 

来てみたかったお店を見渡すには最高な、角席ソファー席に座らせてもらえて、ご機嫌ゲージがフルになる。

スコーンセットでドリンクがつくものにして、スコーンはプレーンと季節のさつま芋。スコーンに塗る“スプレッド”は、塩ホイップと季節のマロンクリーム。

ドリンクはアイスウバにした。ここはミルクティーで出てくるものがおすすめのようで、ほうじ茶と迷いながら、ウバ…多分紅茶の王道なんだな…と選んだ。

 

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運ばれてくる。見栄えがとても魅力的。

ウバを飲む。甘さ控えめにきちんとしてあって、紅茶の風味とミルクを味わえる。

スコーンを食べる。美味しい。甘くしすぎず、塗るものによって調節ができて、プレーンの相性はもちろん、マロンは食感も所々にあって良かった。

さつまいものスコーンは、しっかりサイコロ状のさつまいもが入っていて、秋です!を味わった。

ミルクティーが3杯分くらいあって、たっぷりなのも嬉しかった。


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全体的な店内のデザインも素敵で、遠目に見えた紅茶缶もグッズも好みの気配がした。

多分また、来る気がする。

 

カフェ時間に満足して、なんとなくの感覚で原宿駅を目指す。

都心の坂だなあと感じる坂を下り、人の流れに飲まれているうちに戦隊モノの格好をしたお兄さんたちに紛れてしまい、新メンバー入りした瞬間があった。

通りすがりに100周年のミッキーのパネルを見つけて、しっかりと写真に収めて、表参道から原宿の冒険を終えた。

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これが宣伝になるんだろうなあと思いながら、少しの使命感を胸に街をぷらぷら歩き、家路についた日。

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これだけのお花を確保して、水漏れのないよう丁寧な容器に刺して、包みとミニバッグの組み立て。

沢山の人の手仕事と、スタッフさんの連帯があって実現しているPOP UPだったなと思う。

受け取ったミニブーケが連れ出してくれた1日は、ミニ以上の嬉しさで満ちた。