「今夜、世界からこの恋が消えても」の湘南モノレールに乗って、新江ノ島水族館で真珠を探す

 

映画「今夜、世界からこの恋が消えても」を観て、あのモノレールに乗ってみたくなった。

透くんがうれしそうに微笑んだあの景色を、真織がメモを取りながら見つめ返したあの光景を経験したくなった。

それと、ロケ地ではないものの無性に水族館に行きたい気分だったから、行き先に新江の島水族館を置くことにした。

大切に思っているドラマ「流れ星」の影響で、クラゲを見るならここがいいのは変わらない。

 

映画のキャンペーンもしていた湘南モノレール

時期は過ぎていたから、ロケ地感は自分で感じるしかないと思っていたら、改札を通るとずらっと並ぶポスターが。

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一気にロケ地の気分が高まって、記念に写真を撮った。

はじめて乗り込む、列車吊り下げ型モノレール。

行きは思いがけず車両貸し切り状態だった。

想像より早い。そしてガタガタと揺れる。駅によるかもしれないけど、車両を止めていない限り、この状況で映画の撮影は大変だったのではと思った。

台詞を話す声は後から合わせるアフレコになりそうな車内音で、あの静かなやり取りを自然に成立させていた二人のお芝居と、音響さんや編集さんのお仕事に感動した。

いくつかある向かい合わせに座れるソファー席。

青色のソファーは、映画で観たままだった。

 

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あっという間に着いた駅から新江の島水族館へはそこそこ歩く。

途中に江ノ電の駅があって、思いがけず江ノ電も眺められた。

そこからの通りがわりと楽しくて、右左にお店が連なる通りになっていた。ヴィンテージの雑貨屋さんや、しらすピザのお店、ヤンニョムチキンのお店は特に気になった。

朝の10時30分過ぎにはお店が開きはじめて、閉店時間は京都のように早いらしく、夕方16時17時頃には閉まっているので、帰りに寄ろうねーと言わず、行きに楽しく周るのがおすすめ。

 

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モノレールの駅から江ノ電の遮断機の方へ信号を渡って、お店が連なる通りを真っ直ぐ。

通りを出ると、大きめの道路が開けるので、さらに信号を渡り右に真っ直ぐ進むと「新江ノ島水族館」がある。

途中の観光案内所にも映画のポスターがずらーっと貼られていたり、歩く途中にもエレベーター入り口のガラスに貼られていたりもして、2022年9月の時点では余韻をまだ感じることができた。

 

この状況下になって久々の水族館。

スムーズに検温、各々距離を保ちつつ見ることができていたと思う。

今回、えのすいでしたかったこと。

『アコヤガイからの真珠取り体験』

水族館で真珠を取り出すなんて、リトルマーメイドを愛す自分にはこれ以上なかった。

 

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体験は1,000円で出来る。

そのまま持ち帰ることも出来るし、キーホルダー、アクセサリーなどの加工は追加代金で、ネックレス、イヤリング、ピアス、指輪などにしてもらうこともできる。

加工料は、ものによって1,500円〜3,000円ほど。

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イヤリングやピアスだと、2回分の代金になるのでは?と思っていたけど、片方に真珠、もう片方にはイルカのデザインチャームで着けられる物も用意されていて、

両方が真珠ではなくてもいいという人は、アシンメトリーなパールアクセサリーが楽しめる。

 

絶対にこれは体験したいと、水族館に着いてすぐに向かったものの、空いていてすぐに席につけた。

水族館スペースに入ってわりとすぐに、右手側に体験コーナーがあって、薄暗い中だったので見つけられずに通り過ぎる人も多いのではと思う。

開催期間が不定期なようなので、受付時間も含めて公式サイトでの確認がおすすめ。

取り出した真珠の色味がちゃんと見える明るさの場所で作業ができると、感動も増すかなあと思った。

 

アコヤガイがわさっと入っている器から、ひとつを選ぶ。

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この直感、大事。どんな真珠が出るかは開けてみてのお楽しみ。

こんなに平たく小ぶりな貝に、真珠が入っているの…?と思いながら、スタッフのお姉さんの指南通りに開けて探っていくと、丸みを発見。

私が取り出したのは、光のあたり方でシルバーにも青にも見える色味の大粒の真珠。

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一緒に行った家族が取り出したのは、白い小ぶりな真珠。

全く印象の違う、それぞれに個性のある真珠が出てくることに驚いた。

 

こういう体験の場での加工パーツの中で、いかにセンスよく組み合わせるかを考えるのが好き。

これは理想的なネックレスになりそうと、貝殻のパーツの真ん中に真珠が揺れるものを選んだ。

大の貝殻チャームのゴールド(加工料 2,000円)

真珠をあえて貝のお皿の上に戻すようなデザインが可愛くて、アリエルだ!あっでもどちらかというと娘のメロディが見つける貝のロケットを思い出す!と1人でテンションが上がっていた。

 

しかし、その理想のために期待したのは、白の小さめのパール。

私、取り出したの大きめのパール。

んん…と思っていたら、隣で家族が理想的な白いパールを取り出している。じっと見る。

交換してもらった。とてもいいバランスになった。

大きめのパールは、一粒のネックレスにしてもらって、完成品を見たらフォーマルな服装にも合う大人なネックレスになっていた。

 

すこし時間が経ってから後から受け取る形式なので、預けて水族館を周ることに。

イルカショーの始まる時間だったので向かうと、休日なのもあってか20分前くらいで席はほぼなかった。ので、切り替えて最後列で立ち見の見晴らしの良さを選んだ。

カメラを持って来ていたから、これはこれで撮りやすくて楽しい。

2回目は早々と待って、席に座ることができた。

 

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じゃれ合うイルカたち。

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イルカの素早く滑らかな泳ぎを見ながら、カメラでこの辺に飛ぶだろうと予測し構えて、素早くピント、シャッター。水しぶきごと撮れると嬉しい。

イルカショーのテーマが変わっていて、オープニングの語りが良かった。

イルカとパートナーを組んで、トリーターさんたちはそれぞれに関係性を築いていく。

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イルカショーが終わってからも泳いでいる様子を見ているのは楽しくて、だけどイルカの水槽のあまりの深さに怖くなったりもする。

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あるイルカがステージひょいっと上がって、トリーターさんがぬーっと押して水に戻すのがふたりの遊びらしく、何度も何度も上がってくるのが面白かった。

立ち去ろうとすると、ひょいっと現れるイルカ。ええっ?と振り向くトリーターさん。

遊ぶのおしまい。とトリーターさんが居なくなってからも、いたずらっぽく上がってきてしばらく様子を見て、自分で水に入っていった。

 

満足して館内に戻ると、しばらく来ないうちにカワウソとカピバラが水族館に仲間入りしていた。

丁度、カワウソのごはんの時間で、飼育員さんがエビの身をあげはじめた。

両手で掴みながら食べていて可愛かった。

しかも徐々に飼育員さんの方へ前のめりに近づいて、手をついたと思ったらそのままマスク越しにカワウソが飼育員さんにちゅっ。


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それは覚えたの!?習性?飼育員さんからのパフォーマンスサービス?と思いながらパシャシャシャとシャッターを切った。

飼育員さんの人差し指をぎゅっと小さな手で握る様子もあって、非常に可愛かった。

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私の個人的おすすめゾーンは、沼地のペタペタした魚“トビハゼ”と、蟹が小さく動いている水槽。

でも今回は、トビハゼが見当たらなかった。

地味でありながら人気はあるらしく、このゾーンは人が多いこともある。

大水槽の主役はイワシだと思っていて、たまにフグが見えるとテンションが上がる。

小さく丸い水槽に、黄色いハコフグが一匹のスペースがあって、そこも好きだった。

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長く居たいのはやっぱりクラゲ。

英語名か何かが“目玉焼き”らしいクラゲは、確かに目玉焼きだった。

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大福みたい…と思ったクラゲが特に気に入って、椅子を置いてもらえたらいつまでだって居られる勢い。

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ここでクラゲの大水槽を見上げるたび、ドラマ「流れ星」の二人を思い浮かべて、“クラゲって脳がないんです”という話を聞いた彼女が、“いいなあ…”と呟く言葉とそれを見つめる彼の眼差しをを思い出す。

放送当時はえのすいのグッズ売り場でも売られていてあまりに人気だったという、二人が揃ってつけたステンドグラス風のクラゲのストラップを再販してくれないだろうかと、今でも探してしまう。

グッズでいうと、自分でも撮るくらいにイルカとトリーターさんのアイコンタクトを見ているのが好きで、新グッズとしてイルカとトリーターさんのいい写真がクリアファイルになっていて、新たなグッズ展開だ…と思った。家族はこれが欲しくて来ていたから、嬉々として買っていた。

 

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クラゲ、フグ、イワシ、エビ、じっと眺めて。イルカショーは2回観て。満足した。

水族館から出ると、言葉もなく右手方面に歩いて海辺に出て行くのがいつからか習慣になって、この日も眺めた。

水族館だけを目指すのとも違う、モノレールを経由した江ノ島歩きは、いつもと空気感の変わったひととき。映画から広がった1日だった。

 

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