革とステッチ。ころんとした丸みの名刺入れを見つけた

 

ロゴを作ってもらい、名刺を活版印刷で依頼して、名刺入れを作家さんに作ってもらう。

そんな夢のようなことを、実現できた。

 

とびきり気に入った名刺を、とりあえずでしまうというのは、可愛い孫に似合わない服を着せるみたいで居心地わるくて、ロフトに東急ハンズ、雑貨屋さんを見かけたら名刺入れはないか見てまわった。

ネットでページをいくらスクロールしてもピンとくるものは無く、ハンドメイドで探したほうが希望に近いかもしれないとCreemaで検索をしたら、これ!というものを見つけた。

ころんとしたフォルム、色合い、しっかり入る容量。

革の雰囲気も理想そのものだった。

 

革小物仕立てyoshiiさんの作品。

革小物仕立てyoshiiの販売中作品一覧 | ハンドメイド通販・販売のCreema

名刺入れはいくつかの色合いから選ぶことができて、私はインスタグラムの写真からも見てツボだった「ブッテーロ」という生地のワイン色を選んだ。

ステッチの糸の色は何色にしますか?と聞いていただき、えっ糸まで選べる…!と驚きながら、見た写真と同じにしたいですと伝えると、糸はオレンジで作られていたようで、同じ形でのオーダーが叶った。

好きなワイン色と、図らずもオレンジの組み合わせ。嬉しさが増した。

 

革作品の手仕事。作れるなんてすごいなあ…としみじみ思う。

約ひと月ほど経って、日めくり待ち焦がれた到着の日。

包装も丁寧にされていて、そっとそっと開封。ゆーっくり手に取る。革小物を買ったこと自体はじめてだった。

 

 

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曲線美。

レトロな雰囲気と、磨かれたツヤ。うっとりする。

 

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オレンジは他の色と馴染む印象がなかったけど、ワインの革にぽつぽつと連なるステッチがしっくりきていて、とても可愛い。

革に針を通して縫うというのは、工具があったとしても力仕事だと思う。デザインがツボなだけでなく、丁寧に作られた手仕事を感じた。

 

いそいそと名刺を取り出して、名刺入れにしまう。

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ぴったり。

なかに仕切りが入っているところも素敵で、受け取った名刺は仕切りの向こうにしまうことができる。

 

 

革小物仕立てyoshiiさんの作品は、名刺入れのほかにも手帳カバーや万年筆入れ、懐中時計のカバーまであって、どれもこれもツボだ…と途方にくれるくらい魅力的だった。

ほんとは自分だけ知っていることにしたい気もしたけど、素敵だから書かずにいられない。

一気にではなくて、ひとつずつ揃えていくのが楽しそう。こつこつお金を貯めて、また自分にとっての記念にできることがあった時にオーダーをしようと思う。

 

気に入っているデザインのロゴで、憧れだった活版印刷の名刺。

その名刺に合わせて、好きだと思える名刺入れをオーダーできて、好きの集合体になった。

配りたいと思える名刺と名刺入れが揃ったわけだから、ここからは自分の行動次第になる。いつどんな時でも持っておかないといけないなと背筋がしゃんとする。今!がいつ来るかわからないから。

沢山手に持てば持つほど、年季が入って味がでる革の名刺入れ。これを選んでよかった。

 

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