関西ジャニーズJr.が18祭で見た背中とその先の景色

 

18祭は関ジャニ∞を浴びて、

関西ジャニーズを目の当たりにしたライブでもあった。

 

関ジャニ∞のスタジアムライブに集まりし関西ジャニーズJr.の迫力。

東京でのライブは東京のJr.が呼ばれる印象が、いつの間にかしっかりとバックを固めるようになった凄みを感じた。

大倉忠義さんの「続いては、Jr.コーナー!」で指し示した手の先で、「Can't Stop」の手拍子が鳴り始める。

真っ赤なギラギラ衣装を背負った集団がドンッとカメラで抜かれて、

スクリーンに映ったAぇ! group


Aぇ! groupがいる!と会場中が気づいた瞬間の熱波が凄かった。

手拍子の時からスタジアムのボルテージは高かったのを、さらにグン!!と跳ね上げたのが体でわかった。

 

Aぇ! groupがセンターに立つ関ジュを観た。

この場でパフォーマンスを観られるなんて思っていなかったから、えっ、えっ?!チケット代もう一枚分なくていいの??と思うくらいに頭がパンクした。

大阪でのライブも、松竹座での正門良規さんのソロ公演も観に行けなかったと悔やんでいたから、Aぇ! groupがステージにいるのを観られたのはサプライズを超えた衝撃で嬉しかった。

 


しゃかりきに踊って、でもちゃんと空気感を掴んでいる。

ステージにひたむきな真弓くんがよく見えた。

端の端に来て、手を振って、両手で“んーまっ”って投げキッスを2方面にしていたのを目撃して、すべての心をかっさらっていく…と慄いた。

どの曲だったか、ピンクに黒襟のボーリングシャツを着ている子がいる!最高!と思っていたら真弓くんだった。君はセンスも良いのか…

もう一人、水色のボーリングシャツを着ている子がいて、ナイスセンス!と合いの手を入れたい気分だった。

 

関ジャニ∞メンバーの隣にAぇ! groupでムービングステージという夢の空間がそこに存在していて、しかも二人ずつ乗っている。

同じ楽器担当だったり、憧れの先輩だったりで、隣り合っていることに胸が熱い。

メインステージに着く目前で、末澤誠也さんがアリーナに優しく視線を落として、両手で“ハート♡”ってしていて、

ハート、作るんだ…!!という衝撃と、その微笑みにぎゅんとなった。

 


ムービングステージでスタンド沿いに移動しながらも、手を振るだけにならずメドレーの振り付けを踊っているAぇ! group

関ジャニ∞の曲の振りが体に染みついている末澤さんを見た…


ベース同士の丸山隆平さんと並んでいて嬉しそうな福本大晴さんが印象的だった。

憧れの安田章大さんと隣り合わせで嬉しそうなのは佐野晶哉さん。センターステージで寄りすぎて頭コツンとなって、佐野くんの頭をヨシヨシしている安田さん。なんてハートフル。

コンビかトリオはそれぞれ、村上信五さんと末澤誠也さん。

横山裕さんと草間リチャード敬太さん、島健さん。

大倉忠義さんと正門良規さんだった。

 

ステージに出ていることに一生懸命で、Aぇ! groupのメンバーはきっとライブ中には気づいていない景色として、スクリーンに映るいきいきとした表情があった。

日産スタジアムの大スクリーンに映る末澤誠也さんにぐっときた感覚はなんだろう。

私はAぇ! groupになるまでの末澤誠也さんの毎日を見てきてはいないけど、インタビューでの言葉やライブでの気迫から感じてきたものがあった。

歳が近く、その節目の大きさと葛藤を身近に思うから、どうか行きたい道を行けるようにと力を込めて見つめたくなる。


勝手に仕上がれ」は演奏も忙しいし歌詞も忙しい。

それが楽しいところなのだけど、音の厚みを作るには掛け声とコーラスが重要だった。

そこに今回はAぇ! groupが『wow』などの掛け声を思い切り出してくれたことで、曲の密度が増した。

ファンが声を出せない分、心強かった。

 

アンコールで出てきた関ジャニ∞とAぇ! groupはフロートで二手に分かれていて、

ステージ向かって右手側に行くのは丸山隆平さんと福本大晴さん、安田章大さんと佐野晶哉さん、村上信五さんと末澤誠也さん。

左手側に行くのは横山裕さんと草間リチャード敬太さんと小島健さん、大倉忠義さんと正門良規さんの形だった。

フロートに乗りながら、歌ってしゃべってのなか横山裕さんがさらっと「Aぇ! groupって言いますねん」と言ったのが、それ!横山裕さんがプロデュースした舞台タイトルですね!と思って嬉しかった。

 

「ハチフェス」コーナーのアニメーション映像では、エイトレンジャーの敵役、B.A.D.団としてジャニーズWESTから桐山照史さんと中間淳太さんが声の出演をした。

やいやい言う役回りでありながら、18周年をお祝いしちゃう後輩的な可愛さと、ジャニーズWESTとして同時期にドームのライブツアー中であることを宣伝できる頼もしさとがあった。

 

最後に今一度Jr.の子たちを紹介する時に、

正門良規さんが代表として、関西ジャニーズJr.がまだまだいること、グループ名もしっかり口にしながら「応援のほどよろしくお願いします。」と挨拶をした。

横山裕さんがこそっとマイクを使って「なにわ男子もな」と言ったところに、西から意気込む関西ジャニーズとしての系譜を感じた。

時にライバルとして対等に、時に先輩として教えることの出来ることは教えていく。

見せる背中と、先を歩く関ジャニ∞としてあるべきと考えた機会、ステージ、経験は惜しみなく与えていく。

それが清々しいほどかっこいいから、関ジャニ∞から関西ジャニーズをまるっと好きになっていった。

 

18祭で踊るバックのインパクトで言うと、嶋﨑斗亜さんのガッシガシな凛々しい顔が映った時のLil かんさいがいる!!の衝撃はすごかった。

嶋﨑斗亜さん、岡﨑彪太郎さん、當間琉巧さんが出ていて、ギラギラな曲の時の鋭い眼差し、空気感の生み出し方がかっこよかった。

Lil かんさいのメンバーは5人で、さらに西村拓哉さん、大西風雅さんがいる。

おそらくスケジュールの都合やリスクの分散などを含めて、今回は3人が出ていたけれど、ステージにはLil かんさいがいる!!と思った。

グループを引っ提げてここへ来ているのがわかるパフォーマンスだった。

 

一人一人、Jr.の子がこのステージに立つ一人だと自覚しながら真剣で、これがチャンスだと分かっている熱量に圧倒される。

ここにいる理由を、探した先で自分なりに掴んで握りしめている。

キレッキレに踊るところは表情込みでキレキレに。

盛り上げるところはテンション込みで踊っているのを見て、みんなで作るステージだ…と目が離せなかった。

 

今までライブはメインの人たちを観に行く場所で、ジャニーズのライブに行くようになってから、なるほどJr.の子はこういう場でステージに立つんだと知った。

それでも人数のいるメンバーを目で追うのでも目が足りなくて、Jr.の子たちが頑張っているのに個人がわかるほど注目もできなかった。

 

横山裕さんと大倉忠義さんを筆頭に、関西ジャニーズJr.の見方を教えてもらったことで、興味を持ってわかるようになった。

解き方が分からないから何もかもが分からないと思っていた授業が、するする解けるようになって嬉しいあの感覚みたいだった。

だから、バックで踊る子たちが誰なのかわかることができる経験は、関ジャニ∞がくれたプレゼントだと思っている。

 

配信で開催されていたライブを観ていたから、関ジャニ∞ジャニーズWESTからのB.A.D団のキャラクター関係を理解できた。

Aぇ! groupが赤いギラギラ衣装を着る時の重要性を感じることができた。

関ジャニ∞と「勝手に仕上がれ」をバンドでセッションしたい!が配信ライブで現実のものになって、今回の18祭ではお客さんを前に歌で実現したこと。

Lil かんさいが歌う「Tell me Tell me‼︎」をステージに観た時に感じた、絶やしてたまるかという炎。

Boys beがステージやテレビの「サタデープラス」で成長を続ける姿。

AmBitious関ジャニ∞のアリーナライブでバックについた時の、TOKIOの「AMBITIOUS JAPAN!」をアクロバットと共に観せたパフォーマンス。

 

なにわ男子が関西ジャニーズJr.を卒業になった時、

歌番組で揃った面々。大きすぎる横断幕に書かれた、エールや決意がそれぞれに表れた言葉。

 

Can't Stop」を配信ライブで見ていた時は、大倉忠義さんと安田章大さんが関西ジャニーズJr.に贈った、士気を強める群舞曲なんだと思うところで止まっていたけれど、

18祭で「Can't Stop」を関西ジャニーズJr.から放たれた風圧ごと体感して、2人が歌で関ジュに託したものはこれかとわかった気がした。

スタジアムのステージへ上がっていく階段を、どんな思いで登って、どんな景色を目に映したのだろう。

1人ずつ、その目と記憶に刻まれた景色を胸に進もうとする先へ、思いの丈を込めた全力のエールで大きな旗のように振りつづけていたい。