楽しくて、賑やかやかましくて、あっけらかんとしてて
気が乗るまで放っておいてくれる距離感と、ピンチの時に放っておいてはくれない距離感が心地いい
大阪が、恋しい。
関西ジャニーズJr.が大集合した、配信ライブ
関西ジャニーズJr.「あけおめコンサート2021 関ジュがギューっと大集合」
開催は、2021年 1月3日、4日、5日
3日と4日は、12時の公演、18時の公演。最終日の5日は、12時の公演。計5公演
本来は、観客有りでの開催を目指して準備を進めてきていて、直前まで可能性を念頭に置いているのは伝わっていた。けれどそれは難しくなり、配信へと切り替えに。
大阪へは今行けないと、留守番する気持ちでいたけど、買うことができるチケットならと、5日の公演を観ることに。
これまでノートパソコンで見ていたけど、今回の配信ライブからテレビ画面で見られる画期的装置のおかげで、大画面に映せるようになった。
目がいくつあっても足りない。初めに思った感想がそれだった。
関西ジャニーズ大集合の時だって見ていたから、大人数には慣れてきているはずなのにどうしてだろうと少し考えて、見たいと目が追う相手がどんどん自分の中に増えていたからだと気がついた。
それぞれの名前、個性、このステージへとたどり着いた経緯。
段々と覚えていくようになって、“知っている子”がこんなに増えた。
セットリストは序盤から、かわいい!色気!かわいい!のサンドイッチで、気持ちの置き所がブオンブオンと揺さぶられる。
なにわ男子、Aぇ! groupが色気のある曲を披露するのは耐性がついてきていたけど、Lil かんさいのピンクと星柄衣装のかわいい空気感に、そうだよね安心安心と思っていたら。凄まじいカーブで、クールな顔へと一変。
なにわ男子の「Shall we...?」は、道枝駿佑さんの身のこなしの美しさに見入った。
はじめの音に合わせて大きな体をグッとかがめた瞬間、うわかっこいい…と釘づけになった。ゆらめくシルクのカーテンみたいにしなやかで、大きく見せる動きと、かろやかに見せる動きとの抑揚に魅了された。
「2 Faced」で高橋恭平さんが決まってする、“んべっ”の舌出し。今回の仕方が好きだと思った。
そして、King & Princeの「シンデレラガール」歌うなにわ男子。おおぉ…!!とテンションが上がりながら観ていると、
11時間近の 賑わう街並みに
と歌ったのは大橋和也さん!
岸優太さんの声色で聴いていたフレーズを、大橋和也さんの声色で聴けるなんて。
続けてメンバーカラーメドレーになり、
レッドチームが、King & PrinceのPrinceが歌っている「Prince Princess」を!
King & Princeのライブ配信でこの曲を聴いて以来、なんて柔らかく優しい曲なんだろうと好きになって、何度も何度も頭の中で思い出していた。
西畑大吾さん、末澤誠也さん、嶋﨑斗亜さんが歌う驚きと、なかでも好きな歌詞の“踊るように歩くくせが”を末澤誠也さんが歌った嬉しさとで、たまらない気持ちになった。
イエローチームが歌った「無鉄砲ボーイ」
長尾謙杜さん、草間リチャード敬太さん、岡﨑彪太郎さん。
ジャジーでドゥーワップなんて最高。草間リチャード敬太さんの声色が大人な雰囲気で、かっこいい…と引き込まれた。
聴くのが初めてで、ジャニーズWEST(重岡大毅さん、桐山照史さん、中間淳太さん)の曲なんだと知って、原曲も聴きたくなった。
オレンジチームの「Real sexy!」はSexy Zoneの曲で、大西流星さんと福本大晴さんが歌った。
“合わせれば”のフレーズを、“ぅあ”と原曲のニュアンスに忠実に歌っていた福本大晴さんが印象的だった。
ピンクチームは、なにわ男子の道枝駿佑さんひとりなので必然的にソロに。
曲は、Hey! Say! JUMP(山田涼介さん)の「Oh! my darling」
道枝駿佑さんの歌声が好きだなあと、もう一度しみじみ思うパフォーマンスだった。映画「461個のおべんとう」のエンドロールで聴き入ったあの声。その魅力を知ってから耳にするソロ。
身のこなし、視線の向け方、すべて合わせて引き込むすごさを感じて、このパフォーマンス力を持つ人がなにわ男子というグループにいることの素晴らしさを思った。
グリーンチームは、King & Prince(平野紫耀さん、髙橋海人さん)の「Big Bang」を、
大橋和也さん、佐野晶哉さん、當間琉巧さん。アースカラーなグリーンが、バリバリのダンスを見せた時のギャップ。平和的な笑顔がグッと引き締まる魅力。
パープルチームは、Sexy Zone(菊池風磨さん)の「My Life」
高橋恭平さん、小島健さん、大西風雅さん。スローなメロディーで、少し気怠げな雰囲気がメンバーカラーと相まって良い。
ブルーチームは、ジャニーズWESTの「何万回だって「君が好き」」
藤原丈一郎さん、正門良規さん、西村拓哉さん。メンバーカラーがブルーという時点でもう、どう魅せようと強い。全力のダンスをしても、可愛さに振り切っても、バラードでしっとりでも。
“僕が弱虫で”のフレーズを歌うのが藤原丈一郎さんだったところにときめいた。
ファンから募ったリクエスト曲コーナーもあり、
原曲では関ジャニ∞の横山裕さんと丸山隆平さんが披露した「パンぱんだ」のイントロにびっくりした。
しかも小島健さんと嶋﨑斗亜さんのコンビ。
嶋﨑斗亜さんをこよなく愛する、小島健さん。コンビを組ませて大丈夫です…?!と思いつつ見守って、可愛いパンダな嶋﨑斗亜さんと満足気な小島健さんが見られたのでよかった…のだと思うたぶん。
あらためて考えると、本家が横山裕さんと丸山隆平さんなことに、驚きと愛着が増した。
セットリストの24曲目が日替わりだったことは、後になって知った。
5日は、Sexy Zoneの「君にHITOMEBORE」
道枝駿佑さんがいる!と見つけてから、あの台詞は誰が!?と食い入るように見つめて、直前のパートを歌わなければ台詞チャンスと目で追った。
そしてついにきた、ざざっと前にきて片膝立てての「好きなんだよ!マジで!」
道枝駿佑さんで決まった瞬間に、みっちーーー!!と叫びたくなった。叫べないし、みっちーだなんて恐れ多くて呼べないけど、心の中では最高潮。
おそらく着ていた衣装が、関ジャニ∞の2014年のライブで「象」を円形ステージで歌った時の衣装で、道枝駿佑さんがセンターで大倉忠義さんの丈の長いジャケットを着ていたことにも胸が熱くなった。
アンコールになれば、賑やかで楽しくってたまらない。
どこを観ていいやらと思っていたら、本編のはけ際とアンコールの登場では二人ずつ縦並ぶ形になって、順番にカメラアピールをしていく演出が観やすくて楽しくて素敵だった。
バックヤードに戻ってきた末澤誠也さんと大西流星さんが、「おはようございます」と腰低く挨拶する後輩役の大西流星さんと「おはようーよろしくねー」と挨拶する大御所役の末澤誠也さんとで、即興芝居を繰り広げていたのがツボだった。
ドリルすなをしていた、小島健さんと當間琉巧さんもよかった。
ステージに立つ姿から、例えお客さんはこの場所に来られないとしても、今日まで居る前提としてリハーサルをしてきたこと。本番でも、居るという意識で魅せていること。
気を抜かず、どこから見られても映されても構わないパフォーマンスを徹底しているのが、ライブ全体から伝わった。
どのタイミングでスイッチングされて、自分の前にあるカメラで抜かれるか分からない状況で、こっちこっち!と言わんばかりのアピールで手を振って笑顔でいる関西ジャニーズJr.のみんなを見て、ステージに立っているという意識の高さに感動した。
多分、スイッチングされるとカメラ横に赤いランプが点くはずで、カメラが自分たちに切り替わるとさらにテンションが上がっている姿が可愛かった。
今回のライブの中で、なにわ男子は新曲「夜這星」を披露した。
漫画が原作で、メンバーの大西流星さんが主演のドラマ「夢中さ、君に。」の主題歌でもある曲。
点々とバラけた位置に立つメンバーが歌いながら、順にすーっと歩く様子が流れ星を表すみたいで、夜空に線を描いていく星の軌道を思い浮かべた。
ひとつひとつ流れた星は、気がつくと一列に並んだ。メロディーはどこかミステリアスで、だけど穏やかに寄り添う曲だった。
ウエディングケーキのようにせり出す円形ステージで、なにわ男子、Lil かんさい、Aぇ! group、関西ジャニーズJr.で歌った「空言のオーケストラ」も、
ドラマのオープニング曲としてうっすらと聴いただけで、しっかり歌詞を聴くのが初めてだったけど、どこか星空をイメージしたくなる世界観だった。
関西ジャニーズJr.「あけおめコンサート2021 関ジュがギューっと大集合」
関西のパッションと哀愁が好きだとあらためて感じたライブ。
ジャニーズのグループの垣根を越えたセットリストにわくわくして、初めて聴く曲には、カップリングやユニットで知らずにいる曲がまだまだあるんだと心躍った。
楽しく弾けて、ステージが活気に満ちている景色に、どこから観ていようと胸が熱くなる。
歌と、ダンス、そして関西ジャニーズJr.ひとりひとりの表情が、決意と輝きを放っていた。