藤原丈一郎さんがオリックスバファローズの始球式でボールを投げる

 

オリックス・バファローズの始球式。

マウンドで投げるのは、なにわ男子の藤原丈一郎さん。

 

2022.03.29 火曜日の京セラドーム。

藤原丈一郎さんの夢で、ひとりの少年の夢が、今日実現するんだなあと思いながら過ごした1日だった。

藤原丈一郎さんが好きな球団は、「オリックス・バファローズ

バッファローズでは無くて、“バファローズ”。

どれほど好きかを知ったのはいつだったか、もはや溶け込むように、存在を知ったのと同時期に気づけば認識していた。

 

オリックス・バファローズの話をしている時の様子がとにかく嬉しそうで、好き!が溢れていて、だから聞いていたくなる。

知識の深くない相手に、知らないの?教えてあげるわではなく、こんなことがあって!ここが好きで!と、小さい子が目をキラキラさせて話すような明るさがある。

そして、まだ野球好きになっていない人たちのことを、ここから知ってもらいたい人たちとして向き合ってくれていることが嬉しかった。

 

京セラドームで、18年前にジャニーズのオーディションを受けた藤原丈一郎さん。

知り尽くせないほど、語りきれないほど、野球と藤原丈一郎さんの歴史がある。

関西ジャニーズJr.でなにわ男子を結成してからも、好きを言葉にし続けた姿に、有言実行を貫く関ジャニ∞村上信五さんと通じるものを見ることになる気がすると、目が離せなかった。

 

なにわ男子がデビューして、その後「初心LOVE」を登場曲にした安達選手。

「夢わたし」を登場曲にしたT-岡田選手。

今年の春の甲子園で、大阪桐蔭吹奏楽の応援で「初心LOVE」が演奏された。

 

オリックス・バファローズの始球式で、ボールを投げたい。

その夢はきっともう誰もが知っていて、叶えてあげたいと思う人も周りに多くいて、そういう所まで歩いてきた証拠でもある。

素敵なことだなと感じたのは、大切な夢として周りもおそらく考えてくれていたということ。

盛り上がりだけを考えたスピード感ではなく、落ち着いて、順を追ってその時を迎えられるようにしている優しさを感じたからだった。

 

有名人の始球式はあるものだと考えるなら、叶うと言えることかもしれないけど、

ジャニーズJr.でいることを続けながら、好きをシンプルに好きでいることを貫いて、二つが歩んできたここでようやく重なることの途方もなさを思うと、

どちらかではなく、どちらも大切に持ってきた藤原丈一郎さんへのプレゼントなのだと思った。

 

少年の瞳のまま見つめるマウンドに、

今日はピッチャーとして立つ、藤原丈一郎さん。

思いきり投げたボールが届く今日の日に、おめでとう。