届けるのは笑い声と歌う声。「関ジャニ∞のオールナイトニッポン」

 

深夜1時のラジオの時間。

6月30日、関ジャニ∞オールナイトニッポン

 

当日の朝からツイッターのタイムラインはそわそわとしていて、みんな!また夜に!と待ち合わせを決めるみたいに、それぞれの1日の予定へと出掛けて行った。

夕方ごろになると、早めに夕飯、お風呂を済ませる人もいれば、仮眠をとるからおやすみーと言う人も。

20時ごろになってきたら、仮眠から目覚めた人がおはようーとタイムラインに起きてきて、23時になるといよいよ盛り上がりはじめた。まだ放送までは、2時間ある。

 

そう言う私も、落ち着きなく早々にお風呂を済ませ、歯磨きも終えて、充電ばっちりのスマホにイヤホンを挿して布団の上でじっと座り待機。

30分前からradikoをつけて、前の番組に“それなー!”の方が出ている…と思いながら、ドキドキが止まらない。

いつもはリラックスのためにラジオをかけながら布団に入るのに、どんどんと高まる心拍数。寝落ちどころか眠れる気がしない。

 

時計は1時を指した。

村上信五さんの声が聴こえた。順に挨拶。丸山隆平さん…がいこうとしたところに、横山裕さんが横入りして先に挨拶。ちょっと困る丸山さん。安田章大さんが挨拶をして、丸山さんがあらためて挨拶。

…大倉さんは?!

昼間の関ジャニ∞クロニクルFの収録時は元気でいた大倉忠義さん。体温を計ったところ、平熱よりは高めの体温だったため、大事をとることに。

大倉さんがお休みでのオールナイトニッポン、一人足りないとわかった瞬間にひやっとしたけど、理由を聞けて少しほっとした。今の状況で、体温をみて大事をとる選択は重要。

ジャニーズとしてのプロジェクトや、関ジャニ∞としての呼びかけで医療に関わる人へのエールを送っているからこそ、そこで矛盾した行動を取るわけにいかないのは理解できた。無かったことにせずに、絶対に参加したかったはずのオールナイトニッポンをお休みすると決めた大倉さんの気持ちを思った。

 

まさかの状況説明から始まったラジオ。けれど楽しみにしていた人たちへのサービス精神は相変わらずで、ラジオから聴こえる関ジャニ∞の声は明るく優しかった。

せーので揃えた

関ジャニ∞の、オールナイトニッポン!」

スイートサンバが流れてきた時の感動。関ジャニ∞が、ラジオをしている。

 

村上さんはしきりに、このオールナイトニッポンとの縁を作ってきたのは大倉さんだと、大倉さんの話と「大倉くんと高橋くんのオールナイトニッポン」の話をして、スタッフさんたちが大倉さんを進行役とした台本を作ってくれていたこと、スタッフさんたちの迎え入れる空気が優しかったことを、感慨深そうに話していた。

村上さんは、この現場にいる時の大倉さんの仕事ぶりを見たかったとも言っていて、ゲストとして来たことのあった安田さんと丸山さんは、どんなふうに大倉さんがラジオの進行をしていたか、嬉しげに説明していたのが印象的だった。

大倉さんが進行役での関ジャニ∞オールナイトニッポンはきっとまた変化のあるものになる予感がするから、リベンジを実現してほしい。

 

 

放送内ではコーナー企画もあり、

「不安になること」はネタコーナーで、こんなことあったら不安になるわーと思うことを書くコーナー

「自粛期間中に始めたこと」は実際に自粛期間にしていたことを送るコーナー

この2つがあった。

「自粛期間中に始めたこと」のコーナーでは、指パッチンでイッツマイソウルを演奏しますと実演してくれたリスナーさんに、多分俺もできるでと言い出す丸山さん。しっかり大音量で指パッチンを成功させて、大人げない丸山さん。

もうひとつ突発的に、安田さんが桂小枝さんの「これ、なんですの」を様々なシチュエーションに合わせてモノマネするという、謎のコーナーも誕生した。

ある日急に離婚届を置かれた時の「これなんですの」が絶妙な演じ分けだった。

 

 

ラジオ内でかけた曲は、

関ジャニ∞

「今」

「オモイダマ」

「前向きスクリーム!」

「Re:LIVE」(初披露)

「友よ」(生歌)

Twenty★Twenty

「Smile」

最初にかけたのは、「今」

ニセ明さんから楽曲提供していただいた曲。関ジャニ∞オールナイトニッポンとして、おじゃまさせてもらった曜日は火曜日。さらっとかける、粋な選曲だった。

深夜2時過ぎに聴く「前向きスクリーム!」は、なかなかのテンション。でも、しっかりと寝っ転がりながら手の振りだけはした。

 

 

そしてとびきりドキドキしたのは、「Re:LIVE」の初オンエア。

リモート会議をしながら企画を組み立て、関ジャニ∞が1番の歌詞を作り、ファンであるeighterから募ったメッセージや言葉を関ジャニ∞が再び形にして、出来上がった曲の初披露がこの日。

歌詞募集の段階で、デモ音源がファンクラブ内の動画でアップされて、歌詞の進行状況も動画でアップされていた。

さらにブラッシュアップして、大まかに出来つつあるものを「Johnny's  World Happy LIVE with YOU」で、安田さんのアコースティックギター演奏で1番のみ歌った経緯からの今回。

 

ラジオから流れるイントロ。

音量をぐっと上げて全神経を耳に集中させた。

仮音源からはアコースティックの味と、まだ先行きの見えない不安や心細さが伝わる曲調が際立って感じられたけど、完成した曲は希望に満ちていて前に前にで、爽快だった。日曜の朝のようなヒーロー感。でも無敵なんかじゃなくて、手を差し伸べれば傷も負うけど、ヒーローになりたいと思うことをやめない。

横山裕さんの歌声が最高に突き抜けていた。横山さんのソロを聴いて好きになったその歌声が存分に聴けるのが嬉しかった。

村上さん安田さん大倉さんはもちろん、丸山さんの声がついに炸裂という感じがして胸が熱くなった。

 

ラジオから聞こえる新曲に耳を澄ませるのはいつぶりだろう。

歌詞の言葉を一つずつ聞き逃さないように、メロディーに感動しながら言葉を追うのは。

関ジャニ∞がどんな状況にあるのか分からず、不安のなかで「大倉くんと高橋くん」を聴いて泣くしかなかった部屋の暗闇が、今はうれしい暗闇で、嬉し泣きできることの意味を噛みしめた。

 

あっという間に過ぎた2時間。

最後には「友よ」を、安田さん演奏のアコースティックギターで生歌。安田さんがギターの弦を押さえる手に力がこもっているのが聴いてわかった。

放送を通してオンエアされた曲はどれも、5人での歌声、歌割りだった。

そのことついて考えると、選曲が新録ではあってもこれまで番組や配信ですでに届けてあるものたちで、全く新しいものをいきなり聴いてびっくりさせない構成になっているのが優しいなと思った。

 

会話の中のインパクトを挙げだしたら止まらないのでダイジェストで

  • かっぱさんからメールがきて喜ぶ関ジャニ∞
  • カレーを寝かしすぎた安田さん
  • 「高さ感じた!634(ムサシ)感じたわ!」と言う丸山さん
  • 村上さんの声量はすごい、オカモトズさんがライブを見て驚いていたと嬉しそうに話す横山さん
  • ハモりが横山さんだとファルセットになるところを、村上さんは地でいく
  • 深夜に聴こえる丸山さんの腹太鼓
  • 自粛期間中に6キロ増えたものの、一旦体重が増えてからの筋トレをしたことで胸筋がついた横山さん
  • 関テレ横の天神橋筋商店街の話をする関ジャニ∞
  • 今の関西Jr.の子たちは引き算できる
  • “好き放題”の語感に掛けた『すし放題』

 

エンディングに差し掛かり、あと数分なのにまた“おすし”の流れで遊びだす関ジャニ∞

時間内に収まるの?とハラハラしているリスナーの気持ちをよそに、非常に楽しそう。「Re:LIVE」が流れる中、最後は笑い声と、わちゃわちゃ話し続ける声でフェードアウトしていった。

バツっとスタジオの音を切らずにフェードアウトにしたスタッフさんのセンス。「Re:LIVE」をエンディングにちょこっとではなく、しっかり流してくれた計らい。

この一夜のため、様々な人たちに思われて出来たラジオなんだと感じた。

眠れぬほど楽しい深夜。またいつか、関ジャニ∞の声がラジオから聴けるのを待ち望まずにはいられない。