書けないを書く -2023年振り返り

 

「書けないを書く」というタイトルで、書こうかと思って、ずっと下書きに眠らせていた。

そうは言っても時折書きたくなることもあるわけで…とぐるぐる循環しているうち、何が書けないですかとツッコミたくなるくらい、大丈夫になったゾーンがやってきた。

昨年末あたりから今年前半、ここを見に来てくれていた方がどんなふうに思っていたかを聞くことはできなかったけど、

私は絶賛冬眠期だった。もしも更新を待ってくれている人がいるとしたら申し訳ないと感じつつ、どうにも書けなかった。

 

その時の感覚も対処法も、私なりにその時必要だったものだと思うから、

下書きに書いてあったなら過去形として、ここに載せることにする。

 

 

書けない。ただ、書けない。

ここで、週に2つは書いて載せるペースを数年間保ってきて、それも苦ではなくて自然とできるペースとして続いてきた。

今のこの感じは、外からの要因というより自分の調子と生活環境によるものと考えているから、

無理に足掻かず、程よく模索して、脱することに勤める。

と、書いて数日後に2つ曲への文章を書けた。

 

けれども調子を取り戻せないのは変わらずで、漠然と抜け出せないトンネル。

ドラマを見たり、たまーに映画館に行ったり、そういうことはある程度変わらずしている。

でもバラエティーを見たり、長時間の歌番組で情報と音を浴び続けるのはちょっとしんどい。

1人の人が話しているのをふわっと聞いているくらいが丁度いい。

 

ヴァネさん、渡辺直美さん、かおるTVのかおるさん、どうぶつの森を存分に楽しんでいる方の動画、北欧からの便りを届けてくださるtanukoさんの動画、それぞれに癒されている。

一時はUFOキャッチャーの動画を見あさったりもした。騒がしさが苦手なはずなのに、無心で取れたり取れなかったりな動きを見るのは居心地よかった。

曜日感覚はラジオで掴む。眠れない夜に、長めのラジオがあってくれると安心する。

 

楽しいことといえば、ラジオに送るメールを熟考する時間。

カフェオレを自分好みに淹れる時間。土曜日の夜。

 

ラジオにメールを送るのは本当に楽しい。リアルタイムでコメントを考えるのも。

どんなメールがあると自然にラジオが進行できるだろう。話題のきっかけになるだろう。テーマに沿いつつ、別の角度で楽しくなるどんな話ができるだろう。

それを考えるのが楽しい。ゴールじゃなく、いいパスを出せた時が最高に嬉しい。

リアルタイムの時は、礼儀を胸に置きつつ、遊ばせてもらっている。ここでだけはふわふわ漂う適当人間になれる。

 

こう書き出すと、言葉が長いか短いかの違いだけで、書いていることには変わりないのかもしれない。

結局好きなんだろうなと思う。

投稿が止まらなかった勢いは。本を作っていたあの時のパッションは。どうしたんだ自分、と焦るのはそろそろやめておこうと思う。

 

 

ここまでが、昨年末と2023年10月頃までの自分。

昨年耐えた末に抗議して乗り越えた事が大きすぎて、落ち着ける環境になったものの脱力したのだと思う。

とにかく無気力だった。少しの電車も無理になった。

それに加えて、自分の好きなものについても心が痛んだりざわつくことが多すぎた。

それでも、嬉しい楽しいセンサーが鈍くなっても、実家のような温かさで関ジャニ∞がいてくれたことや、奇跡的に観せてもらったなにわ男子のライブは確実に、意欲の灯火を消さない防風壁になってくれていた。

 

今年はこんなもんかと割り切り始めた10月頃。

生活の面で行動を起こした甲斐あって環境が好転してきて、それに引っ張り上げられるように、どこかへ放浪の旅に出ていた『意欲』が帰って来た。

ドラマ「いちばんすきな花」のPOP UPイベントに行きたい。

バレーの試合をテレビで見るのが楽しい。

おばあちゃんの推しのためにうちわを作るのが面白い。

映画「北極百貨店のコンシェルジュさん」が、すごく好きだ。翌日締め切りだけど、どうにかしてpixivコラボ企画にエッセイを応募したいと全力を尽くした。数ヶ月後の当選通知。

デザフェスに行ってみたい。あの作家さんの作品を買いたい。モロッカンタイルが好きだ!

コーヒーを家で淹れるのは相変わらず楽しい。お気に入りのカフェにたまに行くのも嬉しい。

 

なにわ男子の冬曲が大好きだ。

広瀬アリスさんは美し可愛い。

「マイ・セカンド・アオハル」も「うちの弁護士は手がかかる」も「どうする家康」も「大奥」も毎週おもしろい。書ききれないだけで、今期のドラマはほぼ追いかけていた。

 

モネ展を見たい。

友人が心惹かれた神木隆之介さんのイベントに行ってみたい。

おばあちゃんと共に、まさかの年内に辰巳ゆうとさんのリリースイベントに行けた。直接に「星くずセレナーデ」を聴けた。

 

柿は美味しい。

スタバのカフェミストとはカフェオレのことを言うらしい。

 

私、牛乳石鹸が好きだ!

冬場に抗うために必須になってきたハンドクリームは、お花の香りだけどくどくないお気に入りを見つけた。

 

一目惚れでこれは素敵だ!と直感したハンドメイド作家さん。

「Lala*m'your(ララ・ミュア)」さんのワイヤーで美しく形作られたリボンのイヤーカフを、プレゼント企画でまさかまさかのいただいた。

f:id:one-time:20231228231039j:image

こんなにうれしいプレゼントを、いいのだろうか。

 

来年へと跨ぐ予定が決まりだす頃、

いつか、いつかお会いしたいと願いつづけた脚本家の坂元裕二さんが「それでも、生きてゆく」シナリオ本の刊行記念で、サイン会をなさるとご本人のSNSお知らせのおかげで知ることができ、

震える指先で整理券を取ることができた。

来年、はじめましてのご挨拶ができる。サインまで目の前でいただける。

 

来年、前半の時点で会いに行こうと決めている方がお二人もいる。

会いたい人もいる。会いに行こうとできること、対策も消毒も変わらずしつつ、それでも会えるようになったこと。それがうれしい。

私の2023年は、10月から始まったと言っても過言ではない。

けれど、それまでの時間も、何もしなかったり休んだり頭を使わないことで、得たものはゼロではなかった。

なによりそこで自暴自棄にならないで、やり過ごすことができてよかった。じっと堪えてくれた自分に感謝している。

 

またどこかで冬眠に入るかもしれないし、何があるかなんてことはわからないけど、

一度書けないと感じたとしても、こうして冬眠から覚めることもあるのだと経験した。

だから多分、来年の私もなんとなく大丈夫。

 

ここへ読みに来てくれたみなさん、何がきっかけか、どうしてここへたどり着いたか、いつかお聞きしてみたいと思いつつ、

いつもアクセスの数字に人の背景を思って、元気づけられていました。

ありがとうございました。

来年も、よろしくお願いします。