面白みを見つける天才になりたい

  

面白くないなーと思うものを見つけるのは簡単で、好きじゃないなーと考えるのも簡単かもしれない。

なんか嫌だからで片付けると、じゃあなにが好きかという問いにも答えられない気がして。

つまらない、を言いきるのが簡単なことなのだとしたら、どこにつまらなさを感じてるかが知りたくて、何が変わればおもしろくなりそうかを考えたかった。

だから、面白みを見つける天才になりたい。

いつもノートを新しくする度、開いて1ページ目は自分の芯に置きたいことを書いていて、今年は一年間、そう思いながらすごしていた。

 

ノリ気になれない予定、映画も音楽も、手放しに楽しめなかったものも。

でもここはおもしろい。ここに抵抗があるのかも。あれこれ思いを巡らせた。突き詰めて考えるというよりは、心がけたいテーマがあっけらかんとしているから、モヤつきとか不満に変わる前にその思いが消化されて、自分にとっては楽になれるスタンスだった。

 

 

そんなテーマをさりげなく自分のなかに置いていた2018年。自分的には試験的で、挑戦な一年間。

4月で時は止まってしまったと思っていた。実際7月ごろまで月日を進んでいる感覚がなくて、いつまでも頭のなかのカレンダーは4月からめくられないままだった。

でも自分にとっても1度きりの、この年齢で過ごすことのできる1年。呆然と立ち尽くすにはもったいない大切な時間だとわかっていたから、しゃがみ込んでしまいたい気持ちをこらえて。むしろ積極的に歩みを進めると心に決めた。

 

 

4月

渋谷すばるさんの知らせを受けた次の日が、丸山隆平さんの舞台「泥棒役者」を観に行く日だった。

それでも舞台は楽しくて、目の前で生きる大貫はじめさんを観られたことはこれ以上ない喜びになった。

 

Nissyのライブに行ったのも、この月だった。

いまだに鮮明に思い出す、一斉にドームに浮かび上がる灯。心情を表すかのような水の演出。エンターテイメントは無限に広がることを目の当たりにした。

 

 

5月

コミティアという国際フォーラムでのイベントに行って、漫画「モディリアーニにお願い」を描かれている相澤いくえさんとお会いした。

憧れの漫画家さんに会って、お話しをした。

直接こんなふうに、本屋さんで買った本にサインをもらえるなんて、そんなことが実現するんだと思った。

 

 

6月

初めて友人の結婚式に参列した。

「愛を叫べ」を贈りたい気持ちになる日がこんなに早く訪れるとは思わなかった。それも並の思い入れではない大切な人の結婚式。限られた席の数のなか、一人に数えてもらえたことが本当に嬉しかった。

参列のためにドレスを選んで、バッグと靴を選び、御祝儀袋を選ぶのも初めての経験。式当日、とても気に入ったワインレッドと花柄のドレスに着替え、すこしヒールのある靴を履いて。森のなかに佇む素敵な式場だった。

 

ウエディングドレス姿の友人が綺麗で、はじめましてと挨拶したいくらいドギマギした。式のあと、外に出て写真撮影をして、ブーケトスの時間がやってきた。

ドラマでよく見るやつ…!キャッチしようとしてプールに落ちたりするやつ…!と思いながらここにはプールや段差はないことを確認。みんなして遠慮がちで、どう居ていいのかわからずにいると、「ほら、あなた前に」と私の背中を押され、まさかの最前列に立っていた。

 

「せーのっ」と空にあがったブーケの導線の先、待ち構えている人がいなくて、これは遠慮のし合いで落ちるパターン!とすかさず手を伸ばしたら、キャッチした。

キャッチしてしまった。落とすわけには!という使命感でキャッチボールの要領だった。初めての結婚式参列で初めてのブーケトスをキャッチ。そんなことってある?と驚きながら、大切な友人からのブーケを受け取れたことはとても嬉しかった。

チュッパチャプスで作られた花束。そこにお猿さんのぬいぐるみが入ってる。友人らしいスペシャルなブーケ。

 

 

7月

大阪の住んでみたいと思った町で10日間暮らした。

期せずして重なった渋谷すばるさんラストの番組出演を追うかのように、Mステ、ジャニ勉、‪関ジャム‬すべて、その時間をすごしながら目に焼きつけた。好きだった町が中崎町で、まさか横山裕さんと渋谷すばるさんのジャニ勉でのラストのロケが関テレ界隈、中崎町近辺で行われるとは思いもしなかった。

セブンイレブン関ジャニ∞キャンペーンが始まったその頃。どこを見ても関ジャニ∞渋谷すばるさんの思い出ばかりのこの町で、一生忘れることのない大事な時間をすごした。

 

8月、9月、11月

関ジャニ∞のライブが観たくて。関ジャニ∞に会いたくて。

西に東に、行ったり来たりした。

こんなに短いスパンで大阪に帰ってくることができるなんて思っていなかったし、8月に緊張の面持ちで観たライブ、9月の驚くほどエネルギーに満ちたライブ、11月の一歩踏み出した空気を感じるライブ。

どれも楽しかったことは一貫して同じで、その場に居られることの当たり前ではない貴重さを噛み締めた。

 

 

興味の湧いたものは、観に行く。会いたくなった人には会いに行く。

誘われて迷ったら、答えはYESに。それを実行できた。

予定通りにできなかったりして、会えなかったり行けなかったこともあったけど、思っているで終わらせずに相手に伝えることはできるようになった。気持ちを伝えるのが、そこまで恐くなくなった。

今でも“嫌われること”が何より恐かったりするし、調子に乗って距離を詰め過ぎて引かれることを不安に思ったりすることもある。

でも今年したことで、しなければよかったと後悔したことはなかった。その時の最善の選択をしたと思えるから、あの時ああすればと思うこともなかった。

 

全力で生きた一年として、数十年のなかであってもMVPものの年だった。

渋谷すばるさんの決意に、歩みを進めると決めた関ジャニ∞に、全力で刺激を受けた。ここでエネルギーに変えなくてどうすると考えたから、こんなに色濃い月日をすごすことができた。

嬉しかったことをギュッと書いただけで、底抜けにポジティブなわけではないし、ぼっこぼこに落ち込んだり、別れも続いた。

それでもまだまだ見ていきたいものがあって、じっとしていられないから。文章を軸にして進んでいく。スピードが遅くても、届く。たどり着くと言い聞かせて。

諦め悪いのが私の良いところ。

 

来年こそはと自分の夢を見て、

来年も関ジャニ∞を見つめる。渋谷すばるさんの歌声との再会を信じて。

 

今年一年、文章を読みに来てくださったみなさん。今年、このブログを知ってくれたみなさん。

本当にありがとうございます。来年も「宛名のないファンレター」を、よろしくお願いします。