ロマンチックな君の瞳に

 

丸山隆平さんを形容する言葉は、“ロマンチック”だと思っている。

名曲「君の瞳に恋してる」は、歌で酔いしれるカクテルだと思っている。

だからどうか、ジャズバンドの前でスタンドマイクを手に握り、「君の瞳に恋してる」を歌ってほしい。丸山隆平さんに。

 

暗めの照明の中、小さく1段高くなった半円形状のステージ。

奏者としてJAZZ BARで演奏する関ジャニ∞の姿は、何度夢見たかわからない。そしてあと十何年待つとしても、いつか叶うと信じている。

ただ「君の瞳に恋してる」(Can't Take My Eyes Off You)のボーカルイメージは、丸山隆平さんだった。

 

アレンジは、ミュージカル版の「ジャージーボーイズ」のものがいい。

この歌の作詞・作曲は、Bob Crewe / Bob Gaudio

欲張っていいなら、英語詞も日本語詞どちらも聴きたい。丸山隆平さんの耳なら、音感でリスニングをして英語で歌えるかもしれない。

カバーは様々あるので、アメリカ舞台版のサントラをぜひ聴いてみてほしい。

もしくは、映画「ジャージーボーイズ」もおすすめ。たちまちどの曲も好きになる。映画「ボヘミアンラプソディー」に並んで、グループとは…と胸痛む展開もあるけれど、どちらも大切な“尊重”を描いていると思う。

 

イントロから、この歌詞で歌は始まる。

 

You're just too good to be true
Can't take my eyes off of you

 

スネアドラムの音、弾けるトランペット、いたずらっぽく鳴るエレキギター

いきいきと夢中な想いを歌にのせるボーカル。

ベタすぎるほどにベタで、キザすぎるほどにキザであるロマンチックなこの曲を、丸山隆平さんならとびきり紳士な佇まいで、キュートな表情を見せて歌うはず。

歯の浮くような世界観を成立させられることは、最高にかっこいい。

 

Don't bring me down, I pray

『僕を落ち込ませたりしないで お願いだから』と訳したくなるこの歌詞がすごくいい。

 

丸テーブルのひと席に座り、ライトは落ちて、丸山隆平さんにだけスポットライトが当たる。

こちらが見つめるばかりの視界の中で聴く「君の瞳に恋してる」

あっ目が合った?なんて瞬間にバチンッとウインクが飛んできた日にはもう一生虜。

長い脚と伸びやかな腕をしならせてリズムを取る。時に瞳を閉じて、メロディーに酔いしれていたり。

そのすべてが様になる。

 

 

作品変わって、長年願って止まない夢がもうひとつ。

ミュージカル「ウィキッド」の“フィエロ”役を演じている姿を、観たい。

1度限りの客演なんて奇跡が起きないだろうかと思うくらいに、丸山隆平さんだったらと想像するだけで胸が高鳴る。

腰の位置が高いほど着こなすことのできるピタッとアイボリーのパンツに、赤いベストと、腕まくりをしたシャツ。膝下の長さが強調されるロングブーツ。肩から掛けるのは素朴な革の鞄。

 

学生だけど、真面目に勉強?本を読む?そんなことより…と同級生達をのんきに不真面目へと誘い込む。

そんなフィエロのソロが輝く「人生を踊り明かせ

踊ろう みんな一緒 それが人生だ

本をふわりと取り上げて投げたり、膝を曲げながらぐいんとスライドさせるダンス。曲げたままの腕で踊る姿。

演出で、はしごを途中まで登って行って振り向き、グリンダに向かって“人生踊り明かそうよ”でメロディーの沿うように手をゆっくり下ろしていく動きがあって、それがもう大好きで。

あのチャランポランさを、なのに魅力的な姿を、歌の中で演じるところが観たい。

 

楽しもう 星屑が手を取り合うんだ

最高だと思いませんか…

このパートを歌う丸山隆平さんが観られたなら…

きっとその後に待ち構えているシーンの数々も、丸山隆平さんの素質と深めた解釈で必ず魅力的になる。

お披露目をするグリンダの後で、グリーンとゴールドの映える正装を身にまとうフィエロの納得のいかない表情。

エルファバとフィエロのシーンで歌われる「二人は永遠に」は、色っぽすぎて顔を覆ってしまうかもしれない。

 

丸山隆平さんにカバーパフォーマンスしてほしい演目を、ひたすら想像の域で広げているだけなのに、脳がいきいきして楽しい。

「君の瞳に恋してる」で、最高にロマンチックな丸山隆平さんを。

「人生を踊り明かせ」で、敢えて道化を演じるようなフィエロを。

このステージを、いつか叶えてはくれないでしょうかFNS歌謡祭さん。

 

“ロマンチック”の意味をMacの辞書に聞くと、

【現実離れしていて甘美なさま。空想的で波乱に満ちたさま。情熱と理想にあふれたさま。】とある。まさにではないか。

観てもいないのにこんなに盛り上がれるのは、すでに丸山隆平さんの魅力をそのように受け取っているから。

それならもう私は、ロマンチックな君の瞳に。