ゼロディスタンスで、みなさんが最前列。
開演前のアナウンスを務めるのは、浜中文一さん。まさかの声での参加に、始まる前からテンションが上がる。
実際に会場に居たら、今ごろラストお手洗いに行こうか迷って列を見て諦めているころかな…緊張しすぎてお腹痛くなるころかな…あっほんとにお腹痛くなってきた
なんてことを思っているうち、気づけば開演時間の18時。
まだかな、まだかな、と思いながら開演が数分押したりするのも、もはやライブとしてリアル。
関西ジャニーズ生配信ライブ
「Johnny's DREAM IsLAND 2020→2025 ~大好きなこの街から~」
ライブはオープニングの映像からスタート
ポストを開くと、青い封筒。手元に届いたチケット。
チケットには、
Eighter ジャス民 ALL関ジュFANS 様
全席最前列 ¥2.500
K8WSJI00728
印字されたマークはハート♡
一曲目は、Lil かんさいで「Lil miracle」
夢の時間の始まりに、これ以上ない選曲。周りで見事に咲いているひまわり。
続いてAぇ! groupの「Firebird」
ライブが始まったな…!とテンションがうなぎ登り。佐野晶哉さんの横顔と表情がとてつもないかっこよさ。
なにわ男子「僕空〜足跡のない未来〜」
あの柱で太陽の塔だとわかる。にっこにこな大橋和也さん。明るい色合いがなにわ男子に似合う。
ジャニーズWEST「Big shot!!」
緑の鮮やかな芝生をステージに、真っ赤な衣装が映える。スポーツの印象にぴったり。
関ジャニ∞「罪と夏」
きたー!と前のめりにならずにいられない。勿体ぶらずここで歌う!大正解!全員で踊る「罪と夏」これは8月の風流。
オープニングからナチュラルに歌いだすので、まだ映像が続いているとしばらく思って見ていて、外?公園?と状況が掴めずにいた。イメージしていたのが完全に室内のホールやアリーナだったこともあって、まさかの野外ライブに驚いた。
家で見ていることもあって、気分はすっかり夜で、あ!これ今か!リアルタイムか!と村上信五さんの挨拶で気づき、自宅の窓の外を確認して初めて、確かに明るい。と実感が湧いた。
夏のディズニーショーもびっくりな「罪と夏」の水の演出で、スタートからみんなビッチャビチャ。
ひとまず白いツヤのある床をモップがけさせてほしくなる。
「僕たちが!関西ジャニーズでーす!」
総勢73名。関西を拠点としてジャニーズのスタートラインに立ったメンバーが大集合。
ジャニーズと言えば思い浮かべるのは東京、という時期は長かった。それは自分自身も。関西にもあるんですと番組トークの度に説明していた関ジャニ∞のことを思い出して、“関西ジャニーズ”とひとつの括りに出来るほどの環境とチーム感になりはじめているんだと、感動した。
合間に映像が挟まるのもライブで馴染んだテンポで、その映像の綺麗さと完成度もすごかった。ハンディカムを使うところは身近な空気感、全体を撮る時はピントのしっかり合う映像美。
この時期、天気予報に晴れマークを探す方が難しいなかで、スケジュールを合わせつつ晴れの空で撮影するのも大変だったのではと思う。
夢洲での「My Dreams」大阪城での「Re:LIVE」も快晴だった。
生配信中の天候は不安定で、雨が降ったり止んだりを繰り返しているように見えた。
多少の雨はカメラには映らないと、ドラマ撮影のメイキングで聞いたけど、見えるほどの雨が強まったり弱まったりな中でライブをやりきってくれたことのすごさを思う。ステージの足元はツルッツルのはずで、ダンスをするにも気をつけないと足を捻りかねない。
水の演出に加えて、乾くことなく雨に濡れるので、思い通りのヘアスタイルはキープできない。でも、思い思いのウエッティヘアにまとめているのは、それはそれでかっこいい。
メンバーカラーメドレーがどんなさじ加減になるのか気になっていた気持ちは、想像の遥か彼方上に。
- レッド「One Love」(嵐)
- オレンジ「エネルギー」(関ジャニ∞)
- イエロー「ペットショップラブモーション」(Hey! Say! JUMP)
- ナスことブルー「Dye D?」(関ジャニ∞)
- グリーン「愛のかたまり」(KinKi Kids)
- ピンク「FIRE!!」(Kis-My-Ft2 北山宏光さん、藤ヶ谷太輔さんユニット)
- パープル「koi-wazurai」(King & Prince)
- ブラック「cHocoレート」(関ジャニ∞ 横山裕さんソロ)
「One Love」
末澤誠也さん。末澤さん…!と息も絶え絶え。結婚の象徴かと思った。そっと踊って歌う姿は反則。
「エネルギー」
“恋しいと♪”の歌い出しで、丸ちゃーん!とラブが100%
オレンジチームにぴったりで、大西流星さんオレンジ似合うなあと再認識。オレンジの風船がパーン!となる演出、すごく良かった。
「ペットショップラブモーション」
この曲の可愛さメーターが半端ではないことは噂に聞いていました。これはすごい…振り切ってこそできる可愛げMAXな曲。
ダンスもバリバリ踊れる印象のイエローが、あえて全力のキュートを選んだ素晴らしさ。長尾謙杜さんのナチュラルボーンとも言える動作、表情の可愛さに飲まれた。
「Dye D?」
ほわんとキャラにもなりやすいブルーが本気で決めるとこうなる!を見せつけられた。
安田章大さんがチームにいることでの揺るぎない「Dye D?」
安田章大さんのアコースティックギターと、正門良樹さんのエレキギターセッションにドキドキが加速。しかもいきなり始まった書き下ろしパート。このラップ部分聴くの初めてですけど…!!
決めの“I wanna dye you”を、藤原丈一郎さんが思いっきりかっこよく。
「愛のかたまり」
音質がぐぐっと良くなった気がして、それはボーカルとハモりがメインのパフォーマンスになるからだとわかった。
佐野晶哉さんのはじめのウィスパーボイスにドキッとして、大橋和也さんの女性キーレベルの高さなハモりが綺麗で。ドレスアップしたレディを見ている気分だった。
「FIRE!!」
小瀧望さんと道枝駿佑さんがあまりにかっこよく涼しげに歌っているから、ナチュラルに受け入れていたけど、後から歌詞を調べてえっこれ本当に歌ってた?と思うほど色気のある選曲。
歳の差があるのに、小瀧望さんと並んでいても空気感で子供っぽさが全く見えない道枝駿佑さんの表現力に圧倒された。
「koi-wazurai」
この曲への憧れと、ちゃんと魅せたいというパープルの団結したチームワークで、ちょけない村上さんのパフォーマンスが見られたことが最高に嬉しい。
濱田崇裕さんの“これは”の入りが完璧で、音程の正確さがすごかった。
「cHocoレート」
照れて避けずに横山裕さんのソロ曲をやってくれてありがとうー!と言いたい。これまでの横山さんだったら、僕の曲はええて、と避けたような気がする。
アレンジが新たになっていた気がしたのは気のせいだろうか?
横山さんのバックについて踊るメンバーが、なんて豪華なバック…!と思えるのは、個性が出来ているからだと感じた。ラストの決めポーズはおそらく各自のオリジナルで、バッターのポーズをする藤原丈一郎さんが好きを貫いていてよかった。
映像で、京セラドームの廊下を歩くジャニーズWEST。
京セラドームの空間、多くの座席。お客さんの見る景色を前にした時の、重岡大毅さんの表情が何とも言えず悔しそうで、小瀧望さんが「なんか悔しくなってきたな」と言葉にしていたのが印象に残った。
広く高い天井にのびのびと声を響かせて「証拠」を歌う姿は、清々しいけど切なくて、“「置いてきぼり」なんて言わないで”の言葉が真っ直ぐ届く。
“らしく行こうぜ”の歌詞は心にぐっと深く刻まれた。
自分らしく、と言われると、揺るぎない自分がなくては進めない気がするけど、“らしく行こうぜ”は今ある環境の中、できる選択を“らしく”選ぼうと言われている気がしてすっと浸透する。
ライブだけど、ミニコーナーを挟まずにいられないのも関西ジャニーズの性だろうか。この時間になってから雨が止んで、セミの声が聞こえだすのも、ある意味持っている。
「みんなで絵描き歌」のコーナーが、中間淳太さんと西畑大吾さんの司会で突如スタート。
今日まで幾度となく見てきたアクリル板を、あえてお絵描きボードとして使うことで、嫌気がさしてしまいそうな物が楽しい物に様変わりした。表情をよく見ることができて、絵を描く工程もリアルタイムで伝わる。
このコーナーを置くに当たって、期待されていたであろう“U字の水槽”。しっかり察知する丸山隆平さん。“丸みを帯びたおにぎり”が歌詞に登場。“あってっからに”でコッテコテになり、“書け”で突然の命令口調。
なのに「まっちがっえったっ♪」で終わる衝撃の絵描き歌。
なんか…歌いたなってきたな。と小芝居が始まり、おあっつらえ向きな曲はねぇのかい?と丸山隆平さんがべらんめえ口調に。
大阪城を背中に「Re:LIVE」を歌う。
「ブリュレ」からの空気感の統一セットリストが素晴らしかった。
ジャニーズWESTの「YSSB」を、ジャニーズWEST、なにわ男子、Aぇ! group、Lil かんさい、さらに関ジャニ∞も参加して、赤の衣装で全員揃い踏み。
神山智洋さん作詞・作曲・振付の「Game of Love」で、フェイクパートを歌う大橋和也さんと末澤誠也さんの歌声が爽快だった。
グループにはまだ属していないJr.の子たちにも自己紹介の時間を用意してあって、
山中一輝さん、丸岡晃聖さん、伊藤篤志さん、角紳太郎さん、伊藤翔真さんが挨拶。
その後ろには、ドラムセットが2つ!片方は関ジャニ∞であることに間違いない。えっ、ってことはもう片方は?!Aぇ! group!?
対バンなの!?と動悸がし始めたところで、関ジャニ∞の呼びかけでAぇ! groupが登場。もうわかる。演奏するのは「勝手に仕上がれ」だと。
末澤誠也さんの“ちょっと言いすぎたわ”からの「Wow!」のコーラスの煽ってる感が最高にグッとくる。
丸山隆平さんと福本大晴さんのベースコラボ。丸山隆平さんにとっての大切な決めであるベースフレーズを、伝授するように近づいて二人で弾いたのがすごくよかった。
「プリンシパルの君へ」
ライブでカバーしていたLil かんさいと、本家のジャニーズWESTのコラボ。
ガッシガシな気分から、一気にきゅるっとしてしまう。ハピネスの集合体がここに。最後の決めの振りは、小瀧望さんが流石の魅せ方で、ふわっと魔法を自分にかけるような動きに見惚れた。
「Can't stop」
Jr.メンバーのみで歌うと思いきや、どーんと登場してきた大倉忠義さんと安田章大さんの迫力。低音のハモりに入った大倉さんの声の厚み。
「ダイヤモンドスマイル」
あのブルーの衣装を着て来た瞬間からもう、歌う?歌うの!?と尻尾を振るイヌの気持ちに。
まさかのコラボで、ジャニーズWESTと一緒に。コンビになる組み合わせがとにかくナイス。
“Smile”の歌詞で横並びになった時に、振りに合わせて神山智洋さんに首後ろを撫で上げられて、ううーってのびる大橋和也さんがとびきり愛らしかった。
「ええじゃないか」
大人数なのがぎゅっとひとつにまとまり、見事なお好み焼きの完成だなと思いながら見ていた。
オールオッケーな気持ちになれる「ええじゃないか」は貴重な一曲。
盛り上がって終わるタイプのセットリストなら、ここでラストかなと思いつつ、年功序列がわりとしっかりされた曲の流れになっているのも感じて、そうなると関ジャニ∞の曲はラストに来そうだと考えていたら、
「大阪ロマネスク」
西から、西の男たちが歌う「大阪ロマネスク」これをドラマと言わずしてなんと言おう。
そして、締めは明るく!「関西アイランド」
太陽の塔と花火!丸山隆平さんの溜めに溜めたてクセの強い“うわあお!”もよかった。「関西!関西Jr.!」の合いの手を、誰か「関西!関西ジャニーズ!」と言っていて、今日だから出来る合いの手だと嬉しくなった。
アンコールは、ジャニーズWESTの曲「バンバンッ‼︎」
本気の水鉄砲ではしゃぎ倒すみなさん。始まりビショ濡れ、終わりもビショ濡れ。
予定外に30分も伸びて、公演時間は90分のはずが2時間に。
20時を越えるので未成年のJr.の子たちを急いで挨拶してもらって、フィナーレは横一線に手を繋いでの、関ジャニ∞のいつものやつ。
フゥー!の煽りを1回多めにする横山裕さん。画面越しでも、フゥー!は言いたくなる。
「俺たちが…最高でー!…最強のー!……関西ー?」
「「ジャニーズー!!!!!」」
高く挙げた手と、立ち上った水の柱。
エンディング映像は、大阪の名所に訪れる各グループ。
おわんに入る末澤さん。たこ焼き食べるなにわ男子。大阪城ホールを見つめるLil かんさい。中之島ではしゃぐAぇ! group。ええじゃないかポーズでこんなに面白いジャニーズWEST。
Jr.の子と別れて帰って行く村上信五さんはもう親戚の兄ちゃん。後ろのほうに猫が歩いているのも奇跡。
“ Let's make a future together ”
の文字で幕を閉じた。
ステージ両横の幕に、関ジャニ∞のキャラクターBOYだけでなく、なにわBOYもいるのを発見した時の喜び。
Lil かんさいもAぇ! groupも、メンバーがBOY風のイラストになっていた。
野外に足場を組んで、セットを建てること。
通常通りのライブ開催やグッズ販売、CDリリースが出来ているわけではなく、むしろ厳しい情勢のなかでここまでのことを実現したすごさに驚く。
大きなスクリーンを取り付けること。照明も音響も花火も。
雨の降る中でも使用可能なバンドセットを組むなんて、フェスじゃないかと思った。
スタッフさんの足元も、いつものような床やマットじゃなく、そのままの原っぱな状況で、安定して映像を届けてくれたカメラさん技術さん。どこを撮りたいのだろう…と迷う瞬間がなく、スイッチャーさんも含め技術さんのみなさんが、あんなにいた大人数のメンバーをしっかり映した、プロのお仕事に感動した。
今回のライブ演出で、構成を考えた神山智洋さんと藤井流星さん。
メンバーカラーメドレーの企画に始まり、様々な面で動いていたであろう大倉忠義さん。
このステージのため、どれほどの打ち合わせを重ねて時間を割いたのだろうと思う。決定から実現まで、いくつもの課題や問題もあったはずだけど、“楽しい時間”を具現化して届けてくれたことに、ありがとうの気持ちが募る。
なんか泣けて、おかしくて笑って、また泣かされるアップダウンに全力を使って見た。プールの後みたいな疲労感と清々しさ。
夏休みだった。夏の思い出がここにできた。
出演した一人一人にとって、この時間がどれほど貴重で、忘れることのない日になったのだろうと思うと、また泣きそうになる。
手元に紙のチケットは残らないけれど、配信終了後のオンラインチケットを確認すると、オープニング映像に出てきたのと同じ、紙の馴染みのチケットに変化していて、
そこには、“2020.7.28(火) 開演/ 18:00 [大阪]日本万国博覧会記念公園 太陽の塔広場”の文字。
“出演:関ジャニ∞ / ジャニーズWEST / なにわ男子 / Lil かんさい / Aぇ! group / 関西ジャニーズJr.”
座席は、“アリーナAブロック 1列 1番”
最前列で見た一夜限りの夏の夢が、いつまでも胸に残る景色になった。