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「パンぱんだ」が可愛いのはどうして?− ユニットシャッフルの魅力 −

 

癒しを必要としている時に見る「パンぱんだ」の包容力はすごい。

初めて知ったのは、ライブ「十祭」のDVD。大倉忠義さんと安田章大さんが、ユニットカバーという形で披露していたのを見たことから。なので元々がこの二人の組み合わせなのかと一時期は思っていて、本家は丸山隆平さんと横山裕さんの二人だと知って凄く意外だったのを覚えている。

丸山さんは可愛らしい曲のイメージもあったけれど、個人的に関ジャニ∞を知った当時、横山さんはシュッとしているイメージ。トークを仕切ったりしている落ち着いたお兄さんな印象を持っていて、この曲を横山さんが…!?と想像がつかないくらい衝撃があった。

関ジャニ∞のユニット曲はインパクトが強いものが多い。こんなことするの?!という驚きを見るたびに受ける。もしもユニット曲MV集が発売されたら、関ジャニ∞に興味を持ち始めている人にはそれを見せたいくらいに楽しい。そのインパクトの強さに引っ掛かりを感じる人がいるはず。

 

「ビースト!」「Kicyu」「アイスクリーム」…挙げきれないほど、どのユニット曲も意外性とサプライズに満ちていて、そんな中でもカワイイユニット曲ランキングを作るなら「パンぱんだ」は外せない。

本家の「パンぱんだ」は、音源は「FIGHT」映像はライブDVD「EIGHT×EIGHTER」に収録されている。

子供番組から飛び出してきたようなビジュアル、衣装がまたとてつもなく可愛くて。パンダの帽子をかぶって、モコモコしましまのフードつきパーカーを着ている丸山さんと横山さん。モコモコ手袋まで…!そして似合っているという衝撃。全体の色合いは白黒だけど、丸山さんの衣装は何重もの三角が重なっている幾何学模様のTシャツに水玉模様のサルエルパンツを合わせることでステージでも映えていて、横山さんの衣装はボーダーのパーカーに白Tで黒の膝上短パンがナイスバランス。

ジャケット衣装やステージで目立つ衣装が多いなかで、部屋着のようなリラックス衣装の二人を見られる嬉しさもこの曲の魅力かなと思う。ライブ衣装といえばゴテゴテでギラギラしたもの、という先入観のあった頃に見たこともあって、こんなにシンプルな衣装も有りなんだという驚きがあった。

今となってはライブならではの派手目な衣装の良さも分かるようになったけれど、それでも変わらず普段着に近い形の服は好みで、ライブMCで白Tに着替えて出てくる時とかなんかはグッとくる。具体的には「JUKE BOX」でのMCの渋谷すばるさんがとてもいい。

 

振り付けも覚えたくなる可愛さで、手を顔の周りで動かす振りが多いため、女性アイドルのダンスに似たキュルルン感が溢れ出ている。ここまで可愛さにメーター振り切った演出にしたアイデアが素晴らしい。

ライブDVDでは各公演のラスト名場面集が入っていて、丸山さんにとって馴染みいっぱいの“パン”が歌詞に盛り沢山なこの曲を歌っているという時点で面白可愛いのに、最後に“パン”を強めに言わずにいられない衝動に駆られる丸山さんとそれを懸命に止めようとする横山さんの攻防が微笑ましすぎる。最終公演は「じゃあ、ラストやし、一緒に言おうか」と横山さんが言って、丸山さんが「うん」と頷いた後、いくよ?と表情で小さく合図して、会場全体の阿吽の呼吸で「パーン」を言う流れを全部含めて、ほのぼのに満ちている。

この曲の時のバルーンの演出もとても好きで、カラフルなバルーンが曲中に登場して客席へと満遍なく移動した後に、サビのタイミングでバルーンが割れて中からパンダの風船と紙吹雪が降ってくる演出。始めから空中に仕掛けが用意してあるのではなくて、本当に突然出てきて驚く感じがいいなとDVDで見ていて新鮮に感動したのを覚えている。またパンダの風船のサイズ感が絶妙で、手に取りたくなるミニマムさがいい。

 

大倉さんと安田さん版の「パンぱんだ」も良さがいっぱいで、二人が並んでこの曲を歌っていると、ファンタジー感がすごい。なんとなく、丸山さんと横山さんは絵本。大倉さんと安田さんはファンタジーなイメージ。

ファンにたまらないユニットシャッフルの集合体が「十祭」だと思っているので、二人の組み合わせは最高に決まっているのだけど、想像以上の魅力と威力を発揮している。安田さんの衣装の似合いっぷりが半端ではなくて、着こなしているすごさ。大倉さんは若干照れていて、堂々としている安田さんと照れ笑いが溢れてしまう大倉さんに二人ならではの空気感が表れていていい。

二人の「パンぱんだ」を見て初めて、“あざとい可愛さ”とはこういうことか…!と分かった。「十祭」での二人の振り向きウインクは本当にズルい。確信犯的に狙い落としにきているのは分かっているのに、だめだ可愛い…と全面降伏せざるを得ない。

 

「パンぱんだ」は、コンビによってそれぞれ違った魅力が溢れ出る不思議な曲だと思っている。本家だけに止まらず、ユニットをシャッフルしてよくぞ完全再現してくれましたと感動した。1曲で2パターンも楽しみ方があることの贅沢さを感じながら、この曲の持つゆるさにこれからも癒されていきたい。

そしてやっぱり、かっこいいユニットも好きなのだけど「my store 〜可能性を秘めた男たち〜」のように可愛さのある衣装や演出も好きなので今後のユニットも楽しみでしょうがない。