竹下通りを歩いて、隠れ家の喫茶店、そしてNissy缶

 

喫茶二十世紀へ辿り着けた日、うれしいことはまだまだあった。

大満足で、美味しかったね素敵でしたねと話しながら出てきて、まだおしゃべりは続けたい心持ち。

 

どうしましょう、カフェに入りますか?と話しつつ、でもすぐだとちょっとお腹いっぱいタプタプだし、カフェイン+カフェインをしたのでカフェインキャパオーバーかも…と話して、

とりあえず腹ごなしに歩くことに。

喫茶二十世紀までの小道を歩く間も、こういう道があったんだ、コーヒースタンドがここに、と新しく知る景色がいろいろあって、

まだまだ知らない原宿があるのだなあと思った。

だから、「竹下通り、歩いてみますか」と二人で話して、一人では近づかないけど二人でなら行けそうですよねと行ってみることにした。

 

久々しっかり両側を眺めながら歩く竹下通りは様変わりしていて、時間帯か曜日か、人通りもまばらだった。

サモエドカフェ、カワウソカフェ、アニマルカフェがひしめき合っていて、洋服屋さんが減っている印象。

大きなダイソーがあるのは、NHKのドキュメンタリー「72時間」で見ていた。松村北斗さんが「西園寺さんは家事をしない」で共演したえまちゃんを連れてきたお菓子屋さんはここかーと眺めたりして。

 

ぱっと目に入ってきたのは、TWSのプリクラ見本。

TWSだ!と思わず声に出て、立ち止まった。

韓国ではこれがプリクラのフォーマットになっていると見たプリクラ屋さんが、目の前にある。ここにあるのか…ドラマとのコラボもこの間までしていたし、今はNissyもコラボしていると聞いた。

まさかこんなに都心の中心に来るとも見つけるとも思っていなかったから、私はいいやと思っていた諦めが瞬時に吹っ飛んだ。

えっ、気になる。え、撮りたい…かもな…

でも待っていてもらうのは申し訳ないし、また今度があれば…と目線は釘づけになりながらぐるぐる考えていると、チャンスなんだから!撮ってきて!と背中を押してくれた。

なんという優しさ…ひとのプリクラを待つって、懐の深さがメリーポピンズなのかもしれない。

いい…ですか…?そしたら…と一歩、勇気を持って新たな文化に踏み入れることに。

 

全く勝手が分からないので、店員さんのお姉さんに「こんにちは」と挨拶してしまった。

お姉さん、不思議そうにしていた。受付や会計システムはお姉さんのお仕事ではないようで、キャッシュレス支払いのみ。

撮影機の中で、QRコード決済というハイテク文化。

 

壁に貼られたTWS写真を見ながら、どのメンバーと撮るとどんなポーズがとれるか。服装もパターンによってそれぞれ違うっぽい…どれにしよう?!

楽しくあれこれ話しながら、「じゃあ、行ってきます!」と撮影ブースの中へ。

リリース期間ごとのビジュアルなのか、種類いろいろ×メンバーの数。おお…と思いながら、おずおずとボタンを押す。

これがうわさに聞くセルフィーボタン!と思いながら、握りしめて押すタイプのシャッタースイッチを持つ。

隣に映るメンバーとの遠近法を目の当たりにして、どこまで下がって撮るべきか測りかねる。

 

1,000円で2シート出てくる。

1,000円かーと思っていたけど、1枚分が500円ならまあ…と思った。

4ポーズあるので、それに合わせてポーズをとって、自分のタイミングでシャッターを押せる。一定時間が経つと、シャッターは切られる。

2週分のチャンスがあって、その全ての中からどの写真をどの写真と合わせるかを自分で選べる。このシステムは良い。

Canonのカメラを使っているんだなあ。ボディは白なんだ。なんて思いながら見ていた。

過度の加工がなくて、肌が程良く補正される程度。モニターでは隣に写るメンバー写真と違いを感じるものの、撮影が終わってから確認すると、思う以上に自然になっている不思議。

 

私はここで迷う。

諦めたはずのNissyとの写真、撮ってしまっても…良いだろうか…お待たせしすぎだろうか…

ただここを逃すともう本当に機会はない…

気づくとボタンを押していた。キャッシュレス決済をしていた。お待たせしてごめんなさい!すぐ撮ります!そう思いつつ、撮影した。

1回目よりポージングを合わせるのが上手くなった。人の成長はのびしろでいっぱいだな…と関心してしまった。

ウインクNissyに合わせて自分もウインクするなんて、振り切る時は振り切れるものだなあ。

 

印刷待ちの間は画面にMVが流れたり、曲も流れていた気がする。

すごいなと思ったのは、プリントされる写真だけでなく、画像までダウンロードさせてくれること。そしてポージングまでのショート動画まで保存できる。

キズをつけずに持って帰るための、ピッタリサイズの袋まで用意されている。

 

撮っちゃった。撮れちゃった。ソワソワ嬉しくて、しばし手に持ちながら眺め歩いた。

散歩も程良くできたので、今度は私の大切な隠れ家としている喫茶店へご案内した。

セイロン風ミルクティーを美味しくいただきながら、落ち着く空間で沢山お話をして、あっという間に時間が過ぎた。

 

原宿歩きはそこまでにして、また会いましょうと別れてから、

今度は、寄ろうと決めていたNissyのステッカーが付いた、レモンスカッシュを買える自動販売機の設置されている百貨店へ。

Googleマップを当てにしたはずが、マルイ。OIOI(オイオイ)が目印だと思って歩いていたのに、別館に入ってしまい、通り抜け可能なムーディーなレストランを通り、今一度地上に戻る。

 

すぐそこに世界堂がある。目的地ではなかったけど、これは行きたい。

一旦寄り道。レターセットを少し割引きで買えた。いつも買うシリーズの、初めて見るデザインを買えた。

 

ここはApple Storeだと認識していた所が、マルイだったと初めて知った。

B1に降りると、あった!Nissyのレモンスカッシュ自動販売機!

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一人であったあったとるんるんしながら、お高めだけども800円で1缶を購入した。どの写真でしょうかとすぐには見ずに、一旦状態を整えてからくるんと見た。

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ナウバージョンのNissy!カラコン!なるほど!

もったいなくて、まだレモンスカッシュは飲めていない。

 

行きたかった場所、してみたかったこと、どれもこれも出来た1日だったな。こんな充実した日があっていいのかな。

そう思いながら、大切なお土産がいろいろ入ったバッグを抱えて帰った。

帰ってからも、喫茶二十世紀の紙袋を見るたび、プリクラと缶を眺めるたび、もらったお手紙を読むたび。

気に入ったセイロンミルクティーを家でも淹れて、いただいたチョコレートを味わいながら、楽しい日だったとじんわり嬉しくなる。

 

出て来られて良かった。

晴れた清々しい日の散歩は楽しかった。