旅先ほど、寝坊はせずに早起きになる。
朝ごはんは1階のカウンター席で、おにぎりとお味噌汁。
チェックインの際に、希望時間を選択できた。健康的な8時30分にご飯のため降りて行く。
席につくと、定番の具と期間限定の具が書かれたお品書きから、好きな具を2つ選んで丸を付ける。
梅と、期間限定の青唐辛子味噌を選んだ。
しんなりした海苔がこれはこれで美味しい。青唐辛子のピリッと感が良かった。
おにぎりもお味噌汁もおかわりできるとのことで、昼食の予定が無ければもう1つくらい食べられそうだった。
部屋に戻って支度をして、チェックアウトを先に済ませて荷物だけを預けて、2日目の鎌倉散策に出掛けることにした。
鎌倉の雰囲気を楽しんでもらおうと、もてなしてくださるスタッフさんの気配りを常に感じつつ、チェックアウトの手続きもスムーズに済んだ。
出て行く際に、スタッフさんがのれんの前で記念に写真を撮ってもらえて嬉しかった。
身軽な状態で出て来られたので、鎌倉土産を午前の空いてるうちに選んでおこうと、
鎌倉駅の北口へ回って、駅に隣接するお土産店を見て歩く。
鳩サブレのお土産を買ってきてーと頼まれたため、ぱっと見つけてサッと購入。
そうこうしているうちに、ホテルのオプションとして予約していた“お抹茶点て体験”の時間に。
お抹茶の点て方を教わって、お茶菓子も付いてくる嬉しい体験。
リラックスして楽しんでくださいねと和やかに教わる空間が心地良かった。
見よう見まねで点てたものの、想像するようには泡立たない。2杯目で少しだけ満足のいく出来になった。
お茶菓子は栗の実の入った羊羹で、おいしい甘さ。
2杯も作れるとは思わず、先生として教えてくれるスタッフさんとのお話を楽しみながら、良い体験ができた。
再び鎌倉へ繰り出し、食べてみたかった“卵焼き定食”のお店へ。
この日は気温も上がって日差しが強くて、ニット1枚でも暑いほどだった。
開店から30分後に着いて、すでに列が。日影が無いので、天気が良さそうな日に来る方は日傘を持っていた方がいい。
40分後、店内に案内。思っていた以上にコンパクトな店内で、メニューはそぼろ丼か卵焼き定食、もしくは卵焼きのみの選択で、席に着いたらすぐに注文を聞かれるのですぐに答える。
運ばれてくるのも早かった。
あっつあつほっかほかの卵焼き、なめことお豆腐のお味噌汁、ご飯の上には昆布と明太子。
お出汁と思いきや甘めの卵焼きで、嬉しい意外性だった。美味しい、熱い、美味しい。
ご飯に昆布と明太子も素晴らしい組み合わせだった。
サッと食べ、サッとお店を後に。
晴れているのはわかっていたけど、その光を受けて目の前にキラッキラの海が見えた瞬間のときめきはすごかった。
近づきたい。裸足で歩きたい。
しかし友人とこの後の予定もあるため、砂が靴に入らないように細心の注意を払って、ペンギン歩きで海辺に近づく。
久々に貝を拾った。サーファーさんは眩しかった。
駅の方へと戻って、そのすぐそばにある甘味処「鎌倉 無心庵」でひと休み。
江ノ電を降りてすぐにお店に行く場合は、降りて右手にある無人改札にタッチで行ける。
ただ、左の改札から出てからの向かい方を知らなかった私は、間違って駅内に入るためのタッチと出るためのタッチをして通り抜けられないエラーを出してしまい、
後で鎌倉駅に戻ってから精算し直しをしてもらうことになったので、通り抜けは出来ないことをお伝えしておきたい。
平日14時台で待たずに入ることができて、もう一度食べたいと思っていた白玉きなこのアイス乗せを頼んだ。
メニューで初めて見た七味白玉にも心が揺れた。めんつゆで食べる温かい白玉。辛めの白玉もきっと美味しい。
江ノ電が通るお庭の近い席に座ることができて、あまりの居心地の良さにしばらくここでいいなと思うくらい。
赤い傘にお庭の緑を眺めながら、お茶の時間をすごす。平穏なひとときだった。
江ノ電に乗り鎌倉に戻る。
蝶矢での梅シロップ作り体験の予約時間まで、45分くらいのゆとり。
どこかお店に入るには短い時間。
丁度、蝶矢のカフェスペースで飲めるメニューに、期間限定の“金木犀ソーダ”があると調べてあって、飲みたかったので早めに行くことにした。
それが良い選択になった。体験が終わってからもカフェは利用できるけど、このタイミングだったおかげで、中庭に2人でのんびりと時間をすごせた。
梅を潰しながら、果肉を感じつつ飲む梅ソーダ。
また飲みたいと思うほど、美味しかった。
鎌倉旅 2日目のメインイベント。梅シロップ作り体験。
梅酒にすることもできる。所要時間は1時間ほど。
1枠に6名で、立ったままカウンターに並ぶ。
梅酒を作るぞ!と意気込んでいたけど、前夜の梅酒飲み比べですっかり挫けて、梅シロップがカジュアルに飲めていいな…追加料金も減らせるし…と計画を変えた。
梅の種類、風味の特徴、お砂糖の種類と梅の合わせ方によって変わる味わい。
ひとつひとつを教えてもらうことができる上に、一口ずつテイスティングができる。
こんなに梅を味わったことはない。しかも、それぞれに風味が驚くほど違う。
どの梅にしようか、どの砂糖にしようか、迷う時間が楽しかった。
結果、梅は完熟南高。砂糖はこんぺい糖を選んだ。
ボトルはLサイズ。
手順はとても簡単で、凍った梅のヘタを取るのに手こずった以外はスムーズだった。
梅とこんぺい糖を交互にボトルに入れるとこんな感じ。隣にあるのはMサイズ。
ボトルにかっこよく完熟南高と書かれたロゴのシールを貼って、しまう箱にもシールを貼った。
持ち帰るための専用の紙袋も凛としてかっこいい。
隠れ家のような蝶矢を出て小道から大通りに戻ると、鎌倉の街並みに帰って、一時雲隠れした気分だった。
ホテルで荷物を受け取って、お土産を袋にまとめて。
鎌倉旅は、これから熟成していく梅シロップと、多種多様なドリップコーヒーを抱えて締めくくりになった。
今は、出来上がった梅シロップをサイダーで割って楽しんでいる。
美味しい。でも、あっという間に無くなってしまいそう。