なにわ男子は心のホッカイロ

 

デビューシングル「初心LOVE」購入特典の配信イベントが、12月25日 16:00〜に決定したのはCDを購入する前のこと。

なにふぁむ大集合! 〜なにわと何する生Xmas 2012〜

うおー見たい。けどこのままいくとどう考えても見られない。でも見たい。

葛藤の末に交渉して、視聴できることになった。

 

視聴後の感想は、あったかい。

ぽっかぽかしている。心が。

今年に限らずいつだって、気づくと笑顔になれるプレザントを受け取っているのに、今日のプレゼントもすごかった。

配信開始時刻に合わせて、コーヒーを淹れた。

ホットカフェオレにして、今日はいいだろうとカルディの冷凍シナモンロールも温めて、冬のおやつタイムとして最高な組み合わせを用意した。

開始前のインストは何度聴いても胸がドキドキする。

 

可愛い!楽しい!はもちろん、企画としてのスタッフさんとの阿吽の呼吸が垣間見える、なにわ男子メンバーのお仕事ぶりにひたすら感動した。

まずセットの作り込みがすごい。

今日この時間のためだけのセットなんですか?!ドラマ撮らないんですか?と聞きたくなるくらいに、美術さんのお仕事が素敵。

2階から降りてくる階段があり、右側はアルファベットの大きいイルミネーションがあったりで、左側はソファーを置いてお家モードな感じに。壁に飾られている装飾も可愛くて、ファンミだ…ファンミの感じだ…とワクワクした。

しかもメンバーが着るのが、もこもこ部屋着。

それによって緩やかな空気感が生まれていて、なにわ男子だけのお部屋感が出来ていたのがすごく良かった。

 

道枝駿佑さんのヘアアレンジが、時々写真で取り上げられていた幼き頃からのアップデートという感じがして、可愛いとかっこいいが成長で共存している素敵さがあった。

藤原丈一郎さんがカフェオレカラーのボーダーもこもこを着ているのは、正面から受けるとこわいくらいに似合っていた。

赤とピンクの中間のような色に身を包む大橋和也さんは、ハッピーの集合体。

 

様々な企画がありつつ、追い立てられる進行ではなくて、メンバー自身が面白がりながら奔放に運んでいて、それでも決めどころはぴったり決める。

スタッフさんの笑い声が聞こえると見ているこちらまでなんだか嬉しくて、いい空気の中で作っていて、映らない側にいるスタッフさんたちから見ても楽しいんだなあと伝わってきた。

楽しみつつ、期待にも応えるスタンスがかっこいい。

渡された小道具(企画)でどう遊ぶ?という大喜利に、意気揚々と応えている感じがして、卓球のようなラリーが爽快。

ほんわか可愛いように見えて、していることが頭脳戦。

 

自由の余白を置かれても回せるポテンシャル。

企画に歌に、視覚的うれしさもいっぱいで、予想はこうでしょ?でもこう!みたいなサプライズで驚かせてくれる。

配信序盤で、音が出ないハプニングがあった時ひやっとしたけれど、メンバーにすぐそれが伝えられ、謝りつつ空気ごと士気が落ちてしまわないように、すぐに軌道をコントロールした藤原丈一郎さんやメンバーそれぞれの言葉。

話し合いに入れない状態でも、藤原丈一郎さんが「後ですっごいいろいろお願いするから…がんばります」と言えたのは、スタッフさんとの間に信頼関係が築かれているからだと思う。

配信最後に今一度、西畑大吾さんからお知らせがあり、見逃し配信での対応が伝えられた。

配信時間内に決定を出せるのはすごい。配信が終了してからしっかり会議をしたいはずだけど、それでもこのまま終わったら、あれはどうなるの?と気持ちを抱えたままの人がでるかもしれない。

音が!となってから、きっと駆け回ったスタッフさん。技術さん。

不具合を直して、その後の対応を配信中に考えて、GO!を出したチームの対応と決定力。

カメラに映るなにわ男子はずっと楽しそうで、見ている側のテンションは下がることなく、自然と上向きになる。

 

メンバーの発言にぽーん!と飛んでくる長尾謙杜さんの言葉に思わず笑顔になる。

無茶振りに目尻を下げて困り笑いする高橋恭平さん。困らせて終わりにしないメンバーのフォロー。

カラオケを盛り上げるアイテムの大きいのが、道枝駿佑さんにタンバリン、長尾謙杜さんにマラカス2本で渡っていった時に、握って持つベルを片っぽ渡した大橋和也さんが「これでがんばろうか?」と高橋恭平さんに言っていた瞬間がすごく好きだった。

西畑大吾さんのしっかりな進行も、ぽやっとした瞬間も、どっちも見られるのが嬉しい。

大好きな“中継先の大西流星さん”も見ることができた。

ご褒美に用意されたケーキの中に、たっっっかいメロンショートケーキがあって、誰が真っ先に選ぶのかと思っていたら、スイーツにアンテナの広そうな大橋和也さんが選んだのはステーキのサンドイッチ。大西流星さんが選んだのはカップティラミス。

実際どうだったかわからないものの、有名で高いのはどれかわかっていそうだけど、赴くままにティラミスをチョイスする大西流星さんにとてもグッときた。

 

配信チケットをこのために買ったんだっけ…と思うくらいの充実感。

1日の中の数時間でも、なにわ男子が観せてくれる時間で楽しい1日になる。

プレゼントボックスのリボンをほどいたら、ぽっかぽかした。なにわ男子は心のホッカイロ。

 

消え入りそうな声のなか咲いたのは、“尊重と愛情” - Snow Man「Secret Touch」

 

消え入りそうな、霧のような声。

冬の白くなる吐息そのもの。

 

前に前に押し出していくボーカルの印象があったSnow Man(スノーマン)の歌う儚げなバラードに、すっかり魅了された。

 

Snow ManSecret Touch

作詞:栗原暁さん(Jazzin'park)

作曲:栗原暁さん(Jazzin'park)、前田佑さん

編曲:前田佑さん

ストリングスアレンジメント:Daiske Kadowakiさん

 

バラードと括るのも違う気がするほど、形容しきれない“空気”を表現している曲。

歌詞カードに印刷された文字のフォントも、儚げで素敵だった。

想いの成就を望むでもなく、ただそこにいられることを願う。

好きでいたかっただけさ”の歌詞と、ラウールさんの声に、過去形であることの寂しさが募る。

 

 

この胸を…高鳴りを

確かめるように

君の視線に何度も触れた

 

目黒蓮さんの声で響く、切なる願い。

『を』の1音が表す、鼓動のようなメロディーと、“君の視線に何度も触れた”という歌詞に心を掴まれる。

君に触れるでもなく、“視線に何度も触れた

君から見つめられているとも取れる。こちらが見つめていることにもなる。

 

ラウールさんの囁く言葉で、

Are you my friend?

Are you my lover?

… touch my heart

と問いかけるのがもう。

その胸の音に問いかければ答えはわかると表している。

 

ここはもう二人だけの世界

って思うと なぜ不安になるんだ

印象的だった言葉が、ここの二行。

二人だけの世界になれたなら、安心しそうなのに、不安になっている描写。

そう簡単ではない理由は、ドラマ「消えた初恋」で空気感ごとしっかり描かれている。だからこそ、この曲の切実さが一際伝わる。

 

 

咲いた花は まだ小さなStrawberry

 

ストロベリーの花言葉は「尊重と愛情」

そう知った瞬間に、井田くんと青木くんだ…と思って、これ以上言葉が出なかった。

どこまでドラマを加味しての作詞か分からないので、正確な意図は確認できないけれど、“愛情”の前に“尊重”があるのは、井田くんの青木くんへの向き合い方そのもの。

花言葉を調べたくなったのは、色づきはじめた想いだけを表すなら、“咲いた”の後に“Strawberry”は来ない気がしたからだった。

それも、“まだ小さなStrawberry”と表されるところに、いつでも消えてしまいそうな儚さがある。

ストロベリーが実る時、まず白い花が咲く。丸い花びらの可愛い花が咲いてから、その中央が果実になっていく。

 

人が人を、人として見ている。

誰もが初心で、まだわからない感情で、目の前にいるその人のことを一生懸命考えている。

なんてことないようで、その“尊重”をできるのは当たり前ではなくて。ドラマ「消えた初恋」を見ていて、はじめに感じたことだった。

 

 

曲をフルで聴いた時、サビの後にぐぐっとラップゾーンになるのは意外だった。

そうしてまたしっとりと曲調が移行していく。

朝 目が覚めて 涙したのは

いつもみたいに また君に会いたくなるから

目が覚めて”の“”には、最愛を感じてしまうからだめだ。

関ジャニ∞「キミトミタイセカイ」の歌詞でも、同様のニュアンスでグッときてしまう。

 

 

唇のゆく先を 見失いそうで

君の鼓動に手を伸ばした

 

ここで再び目黒蓮さんの歌声だけが響く。

唇のゆく先を 見失いそうで”の言葉に、君を見失う以上の暗闇を感じる。

そしてついに、“君の鼓動に手を伸ばした

それでも悲しくなるのは、漂う空気から、その手が届いているようには思えないから。

 

本当はまだ 隣でただ

君を感じて

ほら そっと ずっと

優しさ分けあって

帰り道の 夕陽のように

ほのかに色づきはじめた Strawberry

-My love is blooming-

咲き始めたばかりさ

 

吐息のような歌。なのにこんなに心に残る。

最後にようやく、“色づきはじめた”と表現するところに、心動かずにはいられない。

 

振り付けも素敵で、緩やかなダンスに見えて、あの絶妙な止めとゆらぎの緩急には筋肉を使うのだろうと思う。

CDTV ライブ!ライブ!」でのパフォーマンスがとても良かった。YouTubeでのライブダンスバージョンもよく見る。

CDTVでベストカメラワークだと思ったのは、

岩本照さんが二度目の“君の視線に何度も触れた”でカメラに映って、下がっていくダンスと相反するようにカメラが後ろに下がることで、差し伸べられた手と引き離されていくようになっていたところ。

抑えめの表現でアンニュイさの増したラウールさんのセリフパートも素敵だった。

曲の世界観として、耳に髪を掛けた向井康二さんがずっと麗しかったのも素晴らしかった。

 

踊りつつあの声質の曲調を歌うのはチャレンジだと思っていて、

ダンスで力が入りそうなのに、声の力は程良く抜かなくてはならない。息を多めに歌うけれど、声量も一定を保っていないとハーモニーを成立させるのが難しい。

深澤辰哉さんの歌声が聴こえた時に、引き込まれたのはその吐息のバランスの美しさだった。

 

サビの部分でも、息つく暇なく間に入る歌声が綺麗で、渡辺翔太さんの声だと思うのだけど、“君を感じて”のあとにくる、“love”のハモりが特に印象深い。

『ラ』の音のゆらめきが繊細で、手に取ろうとすればかき消えてしまう気さえする。

 

 

Snow Manの歌うバラード。

思いもよらない自分のツボを発見してしまった気がする。

現に、「Secret Touch」の通常盤を嬉々として買ってからは、冬空の下でごきげんにリピートして聴いている。

思いがけずカップリングの「Christmas wishes」も優しい歌声のやわらかソングだったので何度も聴いている。

 

切なさは悲しさと隣り合わせだけど、温かさもそばにあってこその切なさだと思う。

冷たい空気のなかの白い息はすぐに消えてしまうけど、「Secret Touch」の表現する繊細さは、きっと誰の手にも壊せない。

 

暗闇に浴びるのはドームに響くライブの音。「5×20」レンズが映した嵐は、今映画館で輝く

 

“鳥肌感知機能”がアップルウォッチにあったなら、

148分の間に過去最高数を叩き出していた。

 

嵐のライブが目の前に広がる。

映画館のスクリーンで観たのは、

ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM Record of Memories

ドキュメンタリー要素は無しにした、ライブそのものを映像化したものになっていると、松本潤さんの会見インタビューで聞いてはいたけれど、

観に行こうかなと思った段階では、まだ映画を観に行く感覚で、だからチケット代が3,300円だと知った時は驚いた。

そして上映時間が約2時間半だとわかった時にも驚いた。

そうか、ライブだもんな…!ドームライブとなったらギュッとしても2時間半だなと納得した。

 

嵐のことをますます意識して観るようになる前から、嵐のライブチケットは幻の存在だった。

ツチノコよりきっと見つけるのは難しい。

そんな印象だけを受け取って、ファンクラブに入る段階も踏まずに、応募さえしたことがなかったのは悔いのひとつだった。

行けないと決めつける前に、そのチャンスのラインに立ったらよかったのにと思った。

配信ライブという形での「アラフェス2020 at 国立競技場」と、2020年12月31日の「This is 嵐」ライブは観ることができた。

だけどこうして、行けなかったはずのライブに、嵐とファンの大切な20周年の空間に今こうして連れていってもらえるとは思わなかった。

 

 

ドームに響く歓声が聞こえた時。

鳥肌がぶわっと身体を駆けるのがわかった。

 

知ってる…ドームに響く声を私は浴びたことがあると、細胞から記憶が蘇る。

そしてそれを欲していたのだと自覚した。

声を出せないのは仕方ない。それはそれで楽しみ方はあると思うけれど、確かにあの頃あった空間が鮮明すぎるほどに身体を覆った。

 

とてつもない数のカメラが捉えた、ライブ空間。

嵐。ファンが埋め尽くすドーム。

様々な座席からの景色を、一度のライブで一気に観るような贅沢さ。

そして、普段ならあり得ないような視点で、ムービングステージの上にいる感覚になったり、ステージ上から見渡す客席だったりと、演者側のような視点が体感できる。

 

アイドルがどんな感覚でステージに立っているのか。

ライブの空間で、どんな世界を見ているのか。

少しでもその近くに呼んでもらえたような、緊張感も熱も楽しさも分け伝えてもらったような経験になる「ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM Record of Memories」というライブ空間だった。

 

 

映画館で流れる本編としては、

ライブでの一部としてほぼ必ずある、暗転からの映像、映像ではメンバーが1人1人映ってからの歓声。

そして名前が出るという、紹介オープニングがなかった。

5×20の幕と、嵐5人の姿。

それがすべてを物語る。

 

ツアー終了後に、ファンクラブに入っている1人1人にあの輝きが1粒ずつプレゼントされたことを知った上で観ると、なおのこと5×20の幕の輝きに胸が熱くなる。

 

映画館が暗闇だからこその、没入感。

聴きたかった歌声が、表情が、すぐそこにある。

 

 

ライブ本編で流れている、1つ目の映像がすごく好きだった。

楽しい遊び?と思いきや、なんだか不穏。ドキリとさせられる光と影の追いかけっこに、不敵な笑みの相葉雅紀さんから目が離せない。

そして映像が明けて始まるのは「I'll be there

相葉雅紀さん主演のドラマ「探偵貴族」主題歌。

探偵の雰囲気がある衣装の可愛さも、ステージ上でのイリュージョンのような演出も、映像とステージが地続きで、ドキリとさせられる作りに魅了された。

 

君のうた」での、相葉雅紀さんがアップで映った一瞬の、指パッチンから人差し指と中指を横に“ニ”のサインを指で作る流れが美しかったことが忘れられない。

ここ!を映すカット割りを観るたびに、これほどの台数のカメラが記録した膨大な映像から、どれほどの時間をかけてコンマ1秒の次元で繋ぎ構成していったのだろうと、宇宙で1つ星を探すようなその途方もなさに怖ささえ覚える。

 

 

20周年という場であっても、バックダンサーについているジャニーズJr.の紹介をしっかりと行って、それも形式ではなく、熱が込められている。

嵐の背中を前に踊る。どれほどのことだろうと思う。

I'll be there」でのJr.の子たちのパフォーマンスもすごく素敵で、鏡合わせのペアダンスのような演出にワクワクした。

花道で踊るだけではなく、ステージの大切な演者としてJr.の子たちの立ち位置を作るという松本潤さんの意思を感じた。
嵐が立つステージの背後のスクリーン前に、Jr.の子たちがバッと一列に並んだ時のシルエットの迫力には息を飲んだ。

 

果てない空」の驚いたボーカル演出は、思い切ったサプライズ。ぐっと引き込む二宮和也さんの求心力を感じた。

ほかの曲の歌うパートではないところで、二宮和也さんと相葉雅紀さんで、2人の曲「UB」を踊っているのが映っていて、それをするなんて…!わかってる…!とひたすら直視した。

大野智さんがドームであってもファンのうちわに答え続けていて、優しい微笑みと細やかさに見惚れていると、ダンスの寡黙な美しさに見入って、マイクを口元に運べば伸びやかな歌声が心を震わす。

自分にとって、ある意味初めて“行った”ライブが映画館での「5×20」だとするなら、櫻井翔さんに心奪われずにいるのは無理だった。

楽しそうでありながら、鬼気迫る熱。煽りの熱量、ラップパートで息をつくのも忘れるのではとハラハラするほどフルエネルギーな姿勢。

“赤の人”だ…と、メンバーカラーに赤を背負う人のエネルギーを感じていた。

 


曲が次々と繋がっていく箇所の、メドレーじゃなくリミックスですというくらいの再構築。

スクリーン映像とダンスの融合、花道にも敷かれているスクリーンに映される色彩や、照明、ムービングステージまさかの分割など、

テクノロジーの展示会ですか…!!と視点の置き場に迷うくらいに盛り沢山。しかし技術一択でもなく、ジャニーズエンターテイメントでもあることが特に後半の演出から伝わってくる。

機材の発達で可能になる楽しさと、メンバーが直に伝えるリアクションやパフォーマンスで通じるライブの魅力が活きているとわかる。


オーケストラパートの素晴らしさには、感動のため息だった。

松本潤さんがタクトを持つ姿は見覚えがある。白の燕尾服がしゃんとステージに映える。

指し示す暗闇からエレキギターやドラムの音が聞こえていたから、バンドの音が生演奏なのかと思ったら。オーケストラが現れた時の感動。

後ろのスクリーンに映るパイプオルガンに、サントリーホールじゃないですか…と一瞬にしてドームがクラシックホールへと変貌した。

「世界一美しい響き」を目指して作られたサントリーホール。実際のところそのつもりだったかの答え合わせは出来ないけれど、オーケストラのハーモニーはたおやかに美しく、音符が漂うのが見えるかのようだった。

オーケストラ演奏と共に歌うのは容易ではない。歌番組を見ていても、様々な演者さんからそれは伝わってくる。それでもなお、この演出をと決めたこと。

バリバリガシガシくる曲調とのメリハリでもあり、柔らかな音やバラードが好きな自分にとって、たまらなく好きな演出。耳に心地のいい構成だった。

 

一旦オーケストラパートが終わったところで、ありがとうございましたー!ではけてもらうのではなく、もう一度タクトを握って、指揮をする松本潤さん。

音が消えずに鳴り響きながらの暗転。

なんて素敵な演出なんだろうと思った。

 

オーケストラの登場から感じたのと同じように、セットリストとしての緩急のつけ方にも引き込まれる。

復活LOVE」「BRAVE」「サクラ咲ケ」が同じライブの中に収まるなんてと感動する。

 

 

ドームに響く歓声が、わーっと残響になって耳に残る。

関ジャニ∞のライブ挨拶で丸山隆平さんが話していた、ライブの音が耳に残って眠れなかったという感覚を疑似体験したような。

丸ちゃんの耳にもこんなふうに響いていたのだろうかと思う瞬間でもあった。

 

 

ライブのステージに観るあのひとが、どんな感覚で、どんな景色を見ているのだろうと考えたことのあるひとにも観てほしい。

嵐のライブをまるっと楽しめる時間。

それは観客としての楽しさでもあるけど、あのステージに5人と1人になれる感覚でもあった。

その嵐からの思いが、エンドロールラストの英文に込められているのではと思う。

 

プロジェクトが動き、開催された2019年12月23日のライブ。

先のことなど分からないなかで、撮影が実現していたこと。奇跡であったと噛み締める。

レンズが映した嵐の姿は、今映画館で輝く。