“ねぇプリン”

 

8日目

今日は中崎町へ。つい最近、横山裕さんと渋谷すばるさんがジャニ勉のロケで歩いていた「天五中崎通り商店街」別名 おいでやす通りを歩いた。

去年大阪に来た時も、丸山隆平さんと錦戸亮さんがロケをした街ということで、一度歩いたことのある商店街。

 

どこになんのお店があるのかはあまり意識せず、気ままに歩いていると、横山さんと渋谷さんが食べていた島プリンのお店「HAKATA」がふと目に入った。近づくとお客さんが店内にいらっしゃって、聴こえてきたのは関ジャニ∞の話題。ついつい吸い寄せられるように自分も店内へ入った。

島プリンを買って行くことにしようと持ち帰りで頼んだものの、店主の方と関ジャニ∞のファンの方とみんなでお話していたら楽しくて、「せっかくだから食べて行かはりますか?」と気を利かせてくれた店主の方のお言葉に甘えて、「食べて行きます」と答えた。

 

優しく話題に入れてくださって、みんなでのおしゃべり。

ただロケ地を巡るのではなくて、そこでの同じファンの方とのコミュニケーションがあったらいいなと思い描いていて、それがかなったことが嬉しかった。

ずっと気を張っていてキュウーっとシワッシワに縮こまっていた気持ちが、フリーズドライのお味噌汁のごとく蘇って行くのがわかった。好きなものについての話を誰かと話すのはやっぱりシンプルに楽しい。

心境が複雑だったとしても、関ジャニ∞について話している表情には笑顔があって、関ジャニ∞が撮影をしたロケ地に来たいと足を運ぶ人たちがいることを目にして、好きなものは好きという動機のシンプルさを実感していた。

 

自分が大阪に来た理由を話せたこともうれしくて、いろんな人と出会ってこうして話したかったんだと思い出した。美味しいプリンを食べて、和んだ空気に心ほぐされて、今日来てよかったなと思いながらお店をあとにした。

“ねぇプリン”

渋谷すばるさんの歌声が聴こえてきそうな、プリンな1日。

 

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関空へ

 

大阪6日目

関空の国際線出口に設置された、関ジャニ∞のWELCOMEボードを見たくて、どうしても見たくて。長距離の移動は思い切りがいったけれど、無事にたどり着くことができた。

設置されたのも最近のことで、だけど渋谷すばるさんの居る7人での並び姿を見られるのは14日という区切りがある。今のタイミングで大阪に行くことが決まったからには見に行くんだと決めていた。

 

初めて行く関空

どこにボードがあるのかもよくわかっていなかったけど、吸い寄せられるように見つけられた関ジャニ∞

 

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沢山の人が集う、大阪の玄関口に関ジャニ∞がいる。

すごいことだなぁと思いながら、実際に自分がここにいるのもその効果が強いからだなと感じた。でも本当は、そんなことよりも何よりも言葉にはならない思いのほうが多かった。ただ見つめるばかりで、かっこいいも可愛いも何もかも押しのけて、嬉しいとか悲しいとかいう単色では表せないマーブルのような色がじわーっと心に広がった。

途切れずに、ぽつりぽつりとボードの前にやって来るファンのひとりひとりが、黙っていても思い思いの気持ちを抱えてここまで来ていることが伝わってくる。穏やかだけど静かに切ない空気がそこにあった。

 

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何度も流れる「大阪ロマネスク」

何度聴いても満足なんてできなくて、いつまででも見て居られると思った。

 

後ろ髪を引かれる思いで関空をあとにして、どこかで一息つこうと入った喫茶店がとても落ち着くお店だった。1日1カフェのペースで入っていたけどようやく、しっくり馴染める場所を見つけられた。本を読む気になれるというのが、自分が落ち着けているサインになっている。

夜にはジャニ勉の放送があり、関西地区は渋谷すばるさんがラストの放送回だった。

心して見たけれど、いつものように楽しくて、ジャニ勉ノリのオンパレードにいつものように笑って見てしまっていた。渋谷さんの、というより、ジャニ勉での関ジャニ∞を総ざらいしていっていたから、“吹きさらしのロープウェイ”とか“アウアウ”とか、振り返る映像のチョイスがジャニ勉らしくて、それをいまハイライトとして紹介するか…!といういい意味でのしょーもなさが楽しかった。

朝の始まりから夜の終わりまで、関ジャニ∞な1日になった。

 

ロマネスクとユニバース

 

大阪に来た目的の一つに、今の関ジャニ∞が存在する時間の中で「大阪ロマネスク」を聴きながら、歌詞に出てくる街々を歩きたいという願いがあった。

始まりは御堂筋、梅田駅、心斎橋、難波の庭園、観覧車、戎橋。

そして松竹座を、眺めてきた。

 

わかっているようでわかっていない道を、地図を見つめて、方向を探してぐるぐると回って進む道を探しながら、歩いて歩いて、ようやくたどり着いた。

それを繰り返した。写真に収めて、胸に刻んだ。

関ジャニ∞がいた大阪。それがなかったら、私はここまで自分の生まれではない親戚がいるわけでもないこの街を、こんなに好きになって、こんなに切なくなるほど居たいと思う街にはなっていなかったかもしれない。

渋谷すばるさんと横山裕さんが乗った、HEPの観覧車。怖いくせに、完全に勢いで乗り込んだ。景色も見たけど、気が気じゃなかった。もういい、生涯最後の観覧車でいい。

 

なんばまで来たらと「味園ユニバース」の撮影地にも行った。

赤犬のみんなが集っていたカスミの家。ポチ男がスピッツを歌ったカラオケボックス。この空気の中にあったんだ…と来て見てじんわり肌に馴染んだ。

残念ながらあのたこ焼き屋さんは出ていなかったから、いつか。

 

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前日休んだおかげで、この日はほぼ歩き通しだったけど、行きたかった場所に行けた。 

10日間の旅が終わったら、ちゃんと文章にしたい。