買いたかったものお迎えするDAY

 

欲しいものと必要なもの、見極められるようにねと教育されてきた。

確かに、欲しいものばかりを集めていると、生活がおざなりになる。

それでも、無くても衣食住はできるけど、有るから衣食住が彩られるものに惹かれずにいられない。

私にとっては必要不可欠な部類の枠がしっかりとある。

 

自分なりの節度とルールは決めた。

財布の紐は堅い方だと思っている。チケット代は別だけど。

基本は、すぐには飛びつかない。しばらく寝かせてそれでも忘れられなかったら買う。

その基準を超える勢いで、これ!と直感したら逃さず買う。

時期を待ちすぎて売り切れたら、一度世の中に出回った物なのだから、そのうちどこかで見つけられるだろうと気長に思うことにしている。

 

何度も立ち寄っては、今日はまだ。と通り過ぎること多々。

でもこの日は、“これ買いたかった”を迎えに行く日と決めて訪れた。

ひとつひとつをピックアップしていって、お気に入りばかりが並ぶ収穫品に大満足した。

 

大本命は小さなハートモチーフのネックレス。

ほど良くぷっくりさがあって、だけど可愛い可愛いしすぎない。

これ。これがいい。と思いながら、ハートがモチーフのネックレスは選んだことがなくて、ハードルを感じていた。

なのに、これは好き。絶対似合うと確信できた。

何ヶ月も我慢して、ついに今首元に。

意気揚々とお店へ見に行ったら、商品の後ろに隠れていて、ぱっと見無くなったのかとドキッとした。

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なにわ男子デビューの日に購入して大切に着けているシャンパンダイヤと2連着けができて、バランスも完璧なハートに、「ダイヤモンドスマイル」と「初心LOVE」から「1st Love」の気分。

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アクセサリーショップに向かう前、

お腹が空いたからと初めて入ったご飯屋さんでJ-POPが流れていた。

嵐の「カイト」やHey! Say! JUMPの「Your Song」の間に、“もっとあんな恋がしたくて…”と西畑大吾さんの歌声が聴こえてきた瞬間の心臓の跳ね上がり。あれは恋。

耳がピーンとなった。ノリノリで親子丼を食べた。

なにわ男子の「初心LOVE」をこうして店内BGMでも不意に聴けるようになったんだと嬉しかった。

 

ピックアップはまだつづく。

本に挟むしおりでしっくりくるデザインを見つけられずにいて、レシートとか映画の半券とかをとりあえずで挟んでいた。

それはそれで実用的かなと思っていたけど、

数ヶ月前、鉄道の荷物タグのようなチャームが付いているヴィンテージ風のおもしろいしおりが雑貨屋さんにあった。

公式サイトの説明を読むと『古い鉄道の荷物タグをモチーフに…』とある。好きに決まっている。

必要?と聞かれれば、欲しいの方だけど、他で気に入るものがあるとも思えなかった。

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英字で送り先が書いてあって、真鍮のチャームだから使いながら風合いが変わっていくのもいい。

どの本に挟もうか。イメージからもう本を開きたくなる。

 

 

あとペン。文房具には抗えない。

マイルドライナーを愛用していて、蛍光!ラインマーカー!な主張とは違う目に優しい色味が好きでいた。

見たら新色でてるじゃないの。

しかも“ナチュラルマイルド色”でセットになっていて、パッケージには『おだやか色の…』と書かれたらそれは、私のためですか。そう思いたくもなる。

来年の手帳は心惹かれているイラストレーターomisoさんの手帳にすると決めたから、これで色分けをしたい。する。決定。

 

マイルドオリーブの色がすごく良い。

マイルドクールグレーも良いし、マイルドベージュはカフェオレ色。

マイルドダスティピンクもマイルドクリームも良い。結果、全部良い。

セット用のパッケージがジップロック形式になっていて、密閉できるのが個人的にはとてもありがたかった。

きっと沢山の会議を重ねて、絶妙な色の違いをどんな色があるといいのか考え試行錯誤して、ここに完成してくれたゼブラのマイルドライナー開発チームさんありがとう。

 

最後にもうひとつ。

これいいんだよなあと何度も立ち寄っては眺めて、またいつかねと思っていた陶器の小さめの花瓶。

グリーンの釉薬(ゆうやく)が半分かかっていて、下は陶器の白が見えている色味が好みだった。

よく見るとわかる小さな表面のヒビは陶器の印。

急ぎで欲しがるものでもないと待っていたけど、思っていた値段と違って550円と貼られた値札に、こんなに素敵な物が?!と買ってしまった。

普段の一輪挿しには、昔々に吹いて作ったブルーの花瓶かジュースの空き瓶を使うけど、

この小さな花瓶にはちょっとした植物を入れる。生けるほどではない茎の長さの小植物。

カフェで見かけては良いなーと思っていたあの感じを、家でもできると思うと嬉しい。

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帰宅して、一点一点を鞄から取り出して、

これ全部好きなものと噛み締めた瞬間のうれしさ。

花瓶の置き場所を決めて、しおりは一番よく読む文庫本に挟んで、ペンは手帳のそばに置いた。

ネックレスは朝すぐに着けられる場所に。

 

散財は危ういけど、時折こういう日があってもいい。

物の数を増やすと言うよりは、お気に入りの密度を上げていくことに今は心躍る。