あんバター好きはつづく

 

やーだなーと思った用事の後。目新しいお店が目に入るような場所に来たのはいつぶりだろう。

浦島太郎のような感覚で、席について一息つけるお店があるかなと見ると、「あんカフェ」という看板が目に入った。

ほかにも、あまり見かけないコーヒー店がいろいろあったけど、少ない情報のなかでも「あんカフェ」の店名ひとつでここがいいと思った。

 

コーヒーに、あんこ。

好きな組み合わせ。コーヒーに合わせるお茶菓子は、もなかがベストコンビだと思うくらいに好きだ。

あんこがあれば、カフェラテにもシロップはいらない。

 

トラヤが開いているお店。

お店の内装から漂う、上品さと洗練されたインテリア。

メニューを見る前からわかる、お高い所だ…

一瞬後退りしたけど、ここでなくては味わえないものがある。とめげずにお店へ進んだ。

 

メニューには季節限定の「あんパフェ」というものがあった。和栗とあんの美しいパフェ。

相当に心惹かれつつ、これは飲みたい!と思ったのが「冷やしあんペーストカフェオレ」カフェオレの底にあんが入ったもの。

そして「あんトースト」は外せなかった。

厚切りの小さめトーストに、たっぷりのあんがのっている。シンプルにあんのみで頼もうと思ったら、店員さんに味を半々にできるんですとおすすめしてもらって、それがいいかなと「あんトースト(和栗・こし)」にした。

 

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そのふたつで、1,160円。都会価格。それでも、たまには。

あんトーストの横に添えられたバターを、好みに合わせてのせつつ食べる。ふかふかサックリのパンに、この量をのせても美味しくいただけるあんの引き具合が良かった。

和栗あんも、すっと口に馴染む甘みでほどよい。

トーストの小さめサイズは、お腹の空き具合的に丁度だった。試食にいただいたレモンケーキの爽やかな味も印象的で、機会があれば買って帰りたいなと思った。

 

このお店で感動したのは、「あんペーストカフェオレ」の美味しさ。

よくよくかき混ぜて飲んだ時の、自然でマイルドな甘さ。美味しかった…

これまで、シロップの代わりにもなかを食べていたのだから、しっくりくるのも納得した。苦味に寄り添う甘さの作り方として理想形を見つけた気分だった。

 

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