手に入れるのには少し遠く、憧れのチョコレート屋さんがある。
「レ・トロワ・ショコラ」
ショコラティエの佐野恵美子さんが作るボンボンショコラもケーキも、とびきり美味しい。
味わうことができたのは、2年前。催事で日本に来ていることを知って、今しかないと思い立って買いに行ったのが最初。
本店はパリにあって、福岡にもお店があるけど、自分にとっては、そうそう手にすることの出来ないチョコレート。バレンタインシーズンは日本には居らっしゃらない印象でいたから、2020年の今年、バレンタインシーズンに「レ・トロワ・ショコラ」のチョコレートが買えることが嬉しかった。
参加されているのは、
高島屋の「アムール・デュ・ショコラ」
行ける地域でも取り扱いがあると知った時から、買いたいチョコレートはもう一択。
当日は2ヶ所の催事を見に行って、いろんなお店を見たけど、心に決めた1つが揺るがなかった。
一直線に目指して購入。お目当てだったチョコレートの入った手提げを持って、嵐の「Bittersweet」を聴く楽しさ。続けて「失恋ショコラティエ」のサントラを再生すれば、気分はチョコレート色。
缶の中にならんだ9粒。
きっちり綺麗に収まったボンボンショコラの味は、左上から右へと順に、
- Sakura Fume Cacao 85%[桜薫製カカオ85%]
- Brasil 55%[パッションフルーツで発酵させたブラジルカカオ55%]
- Vin Chaud[ホットワイン]
- Praline Coco Cardamome[プラリネ ココナッツ カルダモン]
- Basilic Fraise[バジル いちご]
- Praline Kinako[きな粉のプラリネ]
- Verveine Passion[ヴェルヴェーヌ パッション]
- Blonde Chocolat[ガナッシュブロンドチョコレート]
- Menthe Citron Vert[ガナッシュライムミント]
前回はいっぺんに食べてしまったけど、今回は少しでもゆっくり味わおうと、自宅に帰ってひと息つく時間に3粒ずつ食べることにした。
これが思いのほか楽しくて、毎日を過ごす目的になった。
甘さ控えめのスティックタイプのコーヒーの時もあれば、ミルク多めのコーヒーを用意する時もある。とにかく大切なのは、疲れて帰った余力で出来る範囲で温かい飲み物を用意して、缶を取り出し、ひと息つくこと。
1粒食べたら、コーヒーを飲んでリセットして、また1粒を何口かに分けて食べる。
カカオ強めのチョコレートは食べ進められないこともあったけど、サクラとブラジルは美味しく食べられた。
ブラジルは、一口めにパッションフルーツの味がわかる。でも、ひたすらに酸っぱいのではなくて、チョコレートとの相性はがっちり。最後に残るのは、フルーツの爽やかさとチョコレートの甘み。
ホットワインは、わからない…が初めの感想。わからなくなるくらい果てしなく不思議で、赤ワインをイメージする味わい。
ココナッツとカルダモンは、ココナッツの舌触りもほのかにあった。
最も驚いたのは、バジルいちご。一口かじるとフレッシュないちごの酸味に、後からバジル。
きな粉のプラリネは、やっぱり好きな味だった。香ばしい!が第一印象にきて、炒ったきな粉の味がしっかりする。
ヴァルヴェーヌパッションは、しっかりパッション!な味わいが欲しい時に合う。
ブロンドチョコレートは、ボンボンショコラに私が欲していた味がして、理想に寄り添ってくれたチョコレート。甘味を一番感じた。
ライムミントを食べると、ライムがパキッと効いていて、ライムがチョコレートと合わさるとこういう味になるのかなるほど…と新鮮な味覚を体験した。
私にとっては、なかなか食べられない憧れのチョコレート「レ・トロワ・ショコラ」
簡単には手に入らない距離がきっと丁度いい。1日の締めくくりに楽しみがある時間はとても良かった。
次に買うことができるのは、いつだろう。
パリへの道のりはまだ遠いとしても、いつか福岡のお店へ行って、きな粉のプラリネと胡麻のボンボンショコラを箱いっぱいに敷き詰めてもらうのが、今の憧れ。