活版印刷でつくられた名刺ができました

 

オーダーしていた名刺がついに届いた。

「中村活字」という活版印刷の会社でオーダーした名刺。思っていたより早かった出来上がりで、嬉しい気持ちでいそいそと開封した。

 

 

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なんだろう。きゅんときた。

素敵なロゴがそのまま活版印刷に。まさに理想の風合い。丸みも、曲線も、小さな点の一つまで、丁寧に大切に紙に乗っている。空白の幅がわずかで繊細だから、インクの滲みなどは難しいはずなのに、紙飛行機は綺麗に飛び立っている。

 

名前とブログのアドレスが印字された面は、左上に名前と肩書き。左下にブログのアドレスとメールアドレス。

活字は“明朝体”にしてもらった。実際に目にしてみると、カクっとした部分は漢字に活かされていて、曲線の滑らかさはひらがなに活きていた。堅苦しくなくて、ほどよい余白。しゃべりすぎな感じがしないところがお気に入りになった。

上に配置しようか下にしようか迷った肩書き部分も、アドバイスどおり下にしたおかげで、パッと見て名前の目がいくようにデザインできた。アドレスのところは、始めはMailなどの説明文字を頭につけていたけど、「無くても伝わるんじゃないかな」というアドバイスでさらにシンプルになり、結果そうしてよかったと思う。

 

 

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「コットン」という用紙。

厚手の紙で、コースターのような質感。ツルツルというよりも、画用紙に近い手触り。

 

名刺とは別で、「版在中」と書かれた封筒が入っていて、もしかしてと開いてみるとなかには“宛名のないファンレター”のハンコ部分のパーツが。届くのは完成品で、まさか印字に使われるパーツの実物を見ることができるとは思っていなくて、サプライズだった。

 

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オリジナルの、自分のための活版。

データからの出力ではあるけれど、憧れが形になって手元にあるというのは何よりも嬉しい。そのままにしておくのも勿体ないから、木のブロックかなにかをくっ付けてスタンプにしようかなと思っている。

 

大切な100枚。ずっと取っておきたい。

だけど、この1枚1枚を手渡して、たくさんの人に会うと決めたから。常に持ち歩いて、いつどんな時でもポートフォリオとして差し出せるように。

書きつづけるのは簡単じゃないけれど、好きだから。

呼吸をつづける文章を書いていこうと思う。