7月4日、大阪に来て5日目。
天気がどんより曇り空だったけど、今日はとっておきのお出掛けだから寝坊はできない。
梅田からのルートや天満からのルートを色々と調べて、天満駅からJR関空快速で行くことに。
天満駅は関テレのすぐそば。駅に行く前に関テレに立ち寄って、ジャニ勉のポスターを見て行くことから1日を始めた。
電車は乗り換えなしで行けるけど、1時間10分の長めの乗車になるのが心配だった。けれどこの列車、1号車と5号車にそれぞれトイレがついているとわかって安心。
ただ、4号車からの5号車への移動はできない。京都へ行った時にも思ったのは、長時間の利用が考えられる車両はトイレがついているものが多くて、関東ではそれが無いから関西の電車は優しいなということだった。
要注意なのは、関空に向かって前4両までが関空行きで、後ろの4両は途中「日根野駅」で和歌山行きになって切り離されるということ。確実に関空にたどり着けてトイレもある1号車が最強だと思い、しっかり1号車に乗り込んだ。
切り離しの時には一応アナウンスがあって、乗り換える猶予もあったからどうにかなることではあるけど、事前に知っていても、それでもここで切り離されたら和歌山に行ってしまうな…!とドキドキした。
椅子がロマンスカーのようにふかふかしっかりしていて、2人がけ席に広い通路を挟んで1人がけ席が窓際に沿って並んでいる。
いい椅子にゆったり座って、車窓からの景色を独り占めできる。普通の電車ではこうはいかない。向こうの窓の景色を見ていると、向こうの席の人と目が合ってしまうから。好きなだけ景色を見られて、長時間の電車の旅は思っていた以上に楽しかった。
駅が進むごとに町の景色が変わる。初めて見る駅のホームも、初めて見る町並みも、見ていて飽きることがなかった。ここは降りちゃいけない駅だ…と緊張する区間があったり、田んぼのある場所もあった。新幹線に初めて乗った子供みたいにあれもこれも気になって、気がつくとあっという間に1時間が過ぎていた。
関空に着く直前になると、海の上の橋を電車が通る。本当に海の上。橋があるだけ。ディズニーへ向かう京葉線よりもハードだ…と思いながら見ていた。
それもなかなかの距離で、一瞬では終わってくれない。はやくー地上に着いてーと念じる。その橋を抜けると、終点「関西空港駅」へと到着した。
ターミナルに繋がる駅って特別な感じがして、壮大なスケールにワクワクする。
普通の駅よりも広いホームと多めに並ぶ改札を通って、なんとなくの感覚で空港を目指した。あまり人の多い時間でもなかったから、ここは空港なのだろうかと思うくらいには人がいなくて、非日常感が増していた。
このカートの写真が気に入っている。
光の感じとか、規則正しく並んでいるところとか。あと関空のロゴが可愛い。
人通りのない廊下を進んで行くと、関西空港の入り口が見えた。
空港というものには成田空港しか行ったことがなくて、でも空港は大好きだった。海外に繋がっている空気感、広いロビー。成田空港のスターバックスでコーヒーを頼む海外のパイロット。列をなして歩いて行く海外のパイロットとキャビンアテンダントさんを見た時は、おおー!とテンションが上がった。
それ以来、飛行機には乗らなくていいから、空港にいたい。飛び立つ飛行機を眺めていられたらそれでいいと思うようになった。
だから今回関空に来た理由は、大阪観光大使になった関ジャニ∞のウェルカムボードを見ることと、空港観光。どちらも含めての関空散策だった。
何よりもまずは、関ジャニ∞のウェルカムボードの展示がどこにあるのか見つけなければ。
フロアは1階ということはわかった。まずは下に降りようとするも、エスカレーターを見つけるのに手間取る。こっち?いやあっち?と右往左往。エスカレーターを見つけて歩いていたら、ふと見下ろした場所に、あった!!関ジャニ∞のウェルカムボード!
見つけた!とはやる気持ちを抑えてエスカレーターに乗り、1階へ。上から見た景色を頼りに歩いて行くと、ついにたどり着いた。
大阪ロマネスクのMVが流れる大きなボードと、そしてもうひとつ。渋谷すばるさん、錦戸亮さん、丸山隆平さん、安田章大さん、大倉忠義さん、村上信五さん、横山裕さんが並んだ姿と“WELCOME to OSAKA”の文字。
「大阪観光 シンボルキャラクター 関ジャニ∞」と書かれたボードが、国際線の出口にドドンと立っている。
海外へ向けて発信されているそのメッセージがかっこよくて、自分は日本に住んでいるけど関ジャニ∞への会いたさにここまで来たよと伝えたい気分だった。
7月4日のこの日は、ぽつりぽつりとウェルカムボードを見に来たエイターさんを見かけた。あまりはしゃぐわけではなく静かに、それぞれの思いでボードを見るためにやって来た雰囲気。
その時間と空気はなんとも言えず独特で、言葉にしない寂しさがそのまま伝わってくるみたいで、でもそういう気持ちが自分だけではないんだなあとほっとする空間でもあった。「エイターさんですか?」と声をかけてもらったりもした。そのやり取りも、あれこれ言葉にするのではなくて、それぞれに持っている思いには立ち入らず尊重するような、穏やかな会話だった。
お会いした方たちは関西弁の方が多かった。予定がなければそう来ない空港という場所に、自分はよくここまで来たなあとすこし面白く、楽しくなっていた。
大きなボードの横に立って、写真を撮ってもらうことができて、大切なものがまた増えた。
6月16日に突然登場した関空のウェルカムボード。
でも渋谷すばるさんのことを考えると、見られるのは7月14日までになるかもしれなかった。この期間に大阪に滞在することになったタイミングに驚いて、何としてでも見に行くと決めた。
6人でボードは残るのだろうかと思っていたけど、今は別の展示に変わっていることを最近知った。
関ジャニ∞が大阪の観光シンボルにと聞いた時、すごく嬉しかった。関ジャニ∞から知った大阪が沢山ある。
穴があきそうなほど見ていても、何度「大阪ロマネスク」が流れても、名残惜しくてこの場を離れることができない。
満足したら行こうと思っていたけど、満足なんてできないのだと悟った。