関ジャニ∞ × モーニング娘。'18 ダンスセッション

 

「セクシーなの?キュートなの? どっちが好きなの?」と聞かれたら迷わずキュートを選ぶ自分だと思っていた。

村上信五さんと丸山隆平さんがモー娘。を踊る、関ジャムでのダンスセッション。村上さんが色っぽさのあるアイドルで、丸山さんがキュートさのあるアイドルで振り切るという素晴らしいバランス感覚。

あまりに魅力的で、楽しくて、ダンスってなんでこんなに見てるだけで嬉しくなるの!?と思わずにはいられないセッションだった。女子アイドルな丸山さんに恋してしまった私はどうしていいかわからない。

 

モーニング娘。とのダンスセッションは2015年10月以来、2度目になる。

関ジャムがもうそんなに長く続いていたことにもハッとしたけど、モーニング娘。とのセッションから3年近く経つことにも驚いた。1度目の村上信五さんと安田章大さんが参加したセッションでは、「What is LOVE?」を披露した。

その時から、関ジャニ∞モーニング娘。がコラボするとなんだかワクワクする…!!という実感があった。女の子のアイドルと、歳の離れた男性のアイドルの共演なのだけど、そこに油断はなくて、どちらも正面を向いて臨戦態勢。向かい合う時もプロとして対等に接しているのが伝わる空気感に、憧れを抱いた。

ダンスセッションで関ジャニ∞が実際に経験するからこそ、ダンスの振りやフォーメーションの大変さがわかって、そこに敬意が生まれているように見える。

 

今回、丸山さんと村上さんが踊ったのは

恋愛レボリューション21」「ザ☆ピ~ス!」「One・Two・Three」の3曲。

1曲のメロディーとテンポを掴んでついていくのだって大変なはずなのに、3曲メドレーでの披露。1曲ごとに曲の世界観があるとしたら、3つの世界を渡り歩くことになるこのメドレーはなんて贅沢なんだろう。

 

曲が流れだす前の表情と、曲が始まってからの表情。

丸山さんの空気感の変化にドキッとした。ナーバスになっていたのは充分にわかるくらい、緊張感に包まれてこわばっていた表情が、上からのカメラに切り替わった途端にガラッと変わった。

立ち姿から雰囲気が違う。脚への重心の掛け方が、あ、スイッチが入ってる。と見てわかる。ステージに立つ人を実際に見てオーラと言えるようなその佇まいに驚くことはあるけれど、そのオーラをまとった瞬間を、画面越しではっきりと見た。

身体の角度から、重心の掛け方から、美しく見せる方法を知っている凄み。ただ立っているだけではこんなに心動かされないだろうと思う。

 

それはモーニング娘。'18 の彼女たちからも感じた。

堂々とした佇まい。その瞬間魅せることに全力で、照れはいらないとばかりに真っ直ぐブレないカメラ目線。

海外のオーディション番組などを見ていると、堂々としていることがいかにパフォーマンスのクオリティを左右するか、強く感じることがある。過剰な自意識ではなくて、絶対に魅せるという自信。その自信を持てるだけの、重ねてきた時間をパフォーマンスの数分間で爆発させる。その熱量に圧倒される感覚が楽しい。

 

村上さんが、脚の長さと表情を駆使して女子アイドルの空気にぴったりはまるというのはPerfumeとのダンスセッションでも感じたことだったけれど、丸山さんのキャピキャピさが女子アイドルとの共演でここまでの魅力を放つだなんて、衝撃だった。

恋愛レボリューション21」の“Wow wo…”に合わせて拳を突き上げている時の笑顔も、少し上目遣いなところも。完璧すぎるほどにアイドル。

ところどころ、掛け声で入る声をどのくらい出すのか、声のボリュームが探り探りなのもかわいかった。

 

 

拳を上げているのか下げているのか、わからなくなりそうな速いあのリズムのなかで、テンポが狂わないところもすごい。

歌が始まり、“Woo Baby”のフレーズで村上さん丸山さんのボーカルが入った時の胸の高鳴り。無理して女性キーに寄せずに、低いキーで音に厚みを増しているところがとてもよかった。

 

恋愛レボリューション21」では、村上さんのはじける笑顔がたまらない。

好きな人が 優しかった

のフレーズに合わせて、ピースサインでこちらを向いた瞬間のおそるべき女子力。ぐいっと前に出てカメラの取り合いをする動きも、フレッシュでキラキラしている。

テレビ誌のインタビューで村上さんが、「ここはこうしていいですか?」という提案をどんどん受け入れていったと話していたことから、もしかするとこの動きも石田亜佑美さんとの打ち合わせで決めたのかなと想像すると、さらにときめく。

うれしい出来事が”で見せる丸山さんの指差し角度も完璧だった。

その後に続く、“大事な人が”のひじをくの字に引くダンス。そこが見ていてとても好きで、前のパートの動きから馴染むように次の動きに入るあの感じ。全体の流れが肌に馴染んでいるのが見えるあの瞬間が最高だった。

全身を使って踊るのはもちろん、今回は肩と腕を使ってリズムをとる動きが多く見えた。歌を歌う時にピッチが狂わないことが綺麗に聴こえるポイントになるように、ダンスでも音とカウントがズレないことで、見ていて気持ちのいいダンスになると感じた。

 

ザ☆ピ〜ス!」前の、頬から顎にそってなでる手の動きもツボで、映っていた石田亜佑美さんの可愛さが100点満点。

前回のモーニング娘。とのセッションは衣装がピンクでかわいめで、今回は紺の大人な衣装。同じ肩出し衣装でも、年月が経ってみんな素敵なレディになっていて、やはり目が離せなかったのは佐藤優樹さんの大人っぽさだった。

選挙の日って”のジェスチャーと表情、円を描くようにしゃがみ、カメラのフレームからスッと消える動きの美しさがすごくて、バタつきやかっこ悪さのない、美しいフレームアウトだ…と見入った。

 

ザ☆ピ〜ス!」終盤あたりの、“Wow Wo…Hah…”に合わせて踊る丸山さんの振りのリズムの取り方と手のひらの動きがとても好きで、

丸山さんは上半身の重心の取り方が女子アイドルで、村上さんは下半身の重心の取り方が女子アイドルだなと感じた。手のひらの見せ方、くびれの使い方に、丸山さんのキュートさが表れていて、脚さばきと膝の曲げ方に村上さんのセクシーさが表れている。

少女時代などのKPOPに多かった脚さばきの重要なダンスはきっと村上さんの高身長なスタイルに合っていて、だからPerfumeも相性ばっちりなのではと思う。

丸山さんは肩の動きがやわらかく、特に上下の可動域が広くて、それゆえ女性っぽい振りがマッチするのではと思った。日頃の奇想天外な動きが役に立っているのかもしれない。ウエストから上の動き、手や腕の角度からダンスの雰囲気が作られる系統、例えばTWICEのような、腕の動きやウエストの使い方が重要になるダンスは丸山さんにぴったりくるのかなと思った。

 

 

One・Two・Three」に入って、歌い出しの

100万ドルの夜景よりも

で、村上さんと譜久村聖さんが前々からシンメでしたけど?と言わんばかりのスタイリッシュな背中合わせを見せたところで、何度目かのときめき砲を受けた。

対する丸山さん石田亜佑美さんシンメトリーズもキュートさ満天。個人的にとても見たかったツーショットで、嬉しかった。

前回のセッションでも今回のセッションでも、リハーサルの雰囲気や収録中の動きの取り方、なんとなくの視線の動きを見ていると、石田亜佑美さんの繊細なエスコートを随所に感じて、短い時間で振りを覚え合わせるしかないセッションのなかで、モーニング娘。関ジャニ∞を繋ぐ大切な役割を果たしてくれているなあと感じた。

 

 

松岡茉優さんが並々ならぬ思いでモーニング娘。とステージに立った時の、ほとんどドキュメンタリーなパフォーマンスが好きで何度も見てきて、ついに「One・Two・Three」に関ジャニ∞が参加していることに感動した。

純粋なままここにいる”の後の“ハッハッ”の息づかいをする丸山さんをセンターで見られたのも嬉しかった。次のフォーメーション移動に緊張していたのもなんとなく伝わったけど、それでもその一生懸命さにグッときた。

そして2人ずつしゃがんでいく流れの先にいる牧野真莉愛さんを中央にして、両サイドに立つ丸山さん村上さんというかっこよさ。騎士かな?と思った。

しかも3人同時にウインクを飛ばしてくるので、もはやどんな防御も効かない。

 

 

いま個人的に、ハロプロでは「アンジュルム」の上國料萌衣さんが気になっていて、彼女の歌う「LOVE涙色」にハートを射抜かれている。

モーニング娘。はこれまで工藤遥さんに惹かれていたけど、今回のセッションで楽しそうに踊る牧野真莉愛さんが気になる存在になった。

‪関ジャム‬でのダンスセッションを見る時の胸の高鳴りは、いつも言い表わしようのないもので、今回も丸山さんと村上さんが踊る姿を見て、とにかくワクワクした。ダンスってどうしてこんなに嬉しくて楽しくてしょうがないのか。見ているだけなのにワクワクが止まらなくなって、自然と身体は前のめりになっていく。今回のセッションも、見ていて笑顔が止まらず、なぜか涙まで出てきた。

どんなセッションも、メンバーが演奏やダンス、ボーカルと、それぞれの形で音楽に向き合って限られた時間で仕上げていく行程があって、毎週のように永久保存版のセッションが増えていくのだなと思った。

 

また、モーニング娘。ハロプログループとのダンスセッションを見たい。かなうなら「Moonlight night 〜月夜の晩だよ〜」のセッションを、いつか。

‪関ジャム‬だから実現する夢のようなセッション

ミラーボールみたいにキラキラしたひと時だった。