陽だまりのようで心地いい 【好きな声 女性編】

 

好きな声といえば、女性でもずっと聴いていたい声がある。

高畑充希さん、上白石萌音さん、藤原さくらさん

それぞれの声色。でも、共通して温かみがあって穏やかで、耳に優しい。なのでお三方が出ているドラマは耳から嬉しい。

 

高畑充希さん

高畑さんの声が好きだと思ったのは、ディズニー映画「シンデレラ」の吹き替えが高畑さんに決まって、それがとても嬉しかったあたりから。こんなに声に惹かれていたんだなと自覚しはじめ、映画を見てさらにその声に惚れ込んだ。

「シンデレラ」のなかで、“夢はひそかに”という曲がある。シンデレラ役を高畑充希さんが吹き替え、王子役を城田優さんが吹き替えたので、この2人のデュエットを見られたことも本当に嬉しく…高畑さんの一音一言を大切に音にする歌い方が好きで、今でもMステの映像を見ては、うっとりする。

 

「問題のあるレストラン」から、ドラマでも耳に残る声として印象に残ってはいたけど、決定打になったのは「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」の 日向 木穂子 役だった。淡々と話すけど、優しい声で。ドラマ全体の雰囲気や声のトーンがまとまっていたのは、高畑充希さんの力も大きいのではないかなと思う。

高畑充希さんの声はコロコロとしていて、かつ高音が通る真っ直ぐさなので、遠くにいても声で見つけることができそう。

 

上白石萌音さん

眠れない夜に誰かに入れてもらったホットミルクのような声だと思った。

映画「舞妓はレディ」をスクリーンで見た時、鹿児島弁と津軽弁を話しながら京言葉に奮闘する役柄で、絶妙なイントネーションで唄う上白石さんの声が耳に残って、その唄声が聴きたくて何度も映画館へ足を運んだ。

映画の中で最初に歌うシーンは、撮影としても上白石さんのファーストカットで、“いつかきっと”で始まる歌い出しは彼女の心境と重なっているように見えて、心を揺さぶられた。

 

その後「ちはやふる」で、和歌が大好きな女の子の役を演じているのを観た。それが本当にはまり役で…あの美しい声で、百人一首の句を詠む。これ以上の相性の良さがあるだろうか。袴を着ている上白石さんも可愛らしくて、舞妓さんといい、なんて和の似合う方だと惚れ惚れした。

なので「君の名は」で、再び方言を話す上白石さんの声を聞けたことがうれしくて、そっと包まれるような声を2時間も聴いていられるしあわせを感じた。

 

藤原さくらさん

日本語よりも、英語で歌うほうがその魅力を存分に発揮する不思議な声の方だと初めて聴いた時に思った。

アコースティックギターに馴染むハスキーな声が、カップに注いだコーヒーみたいなイメージで格好良い。

日本語で用いる柔らかい音のつくりかたと、英語で使う音のつくりかたが合わさって、独特な心地よさがある。英語の発音が自然で、意識せずに曲を聴けるのも魅力。アルバムを聴いて特に好きだと感じたのは「かわいい」という曲。ビルボードのライブハウスで歌う映像を見て、こんなに可愛い曲をこんなに渋い空間で歌う彼女のハンサムさにときめいた。

 

3人上げた以外にも、松たか子さんの声は少年っぽさも少女っぽさもあり、でもお母さんのような暖かさもある声で、ずっと聴いていたくなる。

海外の方で言うと、アン・ハサウェイさんの声と英語は聴き取りやすくて、とても耳に心地いい。

好きな音に囲まれていると、気持ちが安らぐ。「ちはやふる」の続編が映画館でまた見られることと、松たか子さんは次のクールのドラマ「カルテット」で見られるということを楽しみにしている。