きゅんとくる気持ちにメロディーがついて歌詞がついたら、この曲になると思う。
あまりの可愛さに、はああ好き!と降参だった。
King & Prince「Love Paradox」
作詞:MUTEKI DEAD SNAKEさん
作曲:児山啓介さん、MUTEKI DEAD SNAKEさん
編曲:生田真心さん
「Johnny's World Hoppy LIVE with YOU」の配信ライブで、セットリストに入ったこの曲。
自然な流れで歌うから、ライブではお決まりの曲なのかと思っていたら、今月リリースされた「Mazy Night」のカップリングで初披露だと知ってびっくりした。
難しそうなメロディー進行なのに、ライブバージョンでアレンジをつけられるほど歌いこなしていてすごい。
この曲が欲しい!と思った翌日、通常盤なら手に入るよねと考えていたのに、調べてみたら「Love Paradox」は初回盤Aにしか収録されていない。発売日は過ぎているのにMVの付いた初回盤が手に入るの…!?と焦りながらタワレコに向かうと、見つけた!!スッ…と手に取り、レジ直行。
無事に購入することができた。十分な数が全種類並んでいる棚を見て、はじめから買いたい人は予約をしていてくれると、こういう流れで買いたくなった人がいる場合に、在庫が並ぶようできるんだなあと実感した。店頭分を残しておいてくれたファンの方たちに感謝した。
Na Na Na…で高まるノリのいいメロディーがすでに可愛い。
CDで聴くとベースの音がいきいき聴こえて、バイオリンも目まぐるしく音程を上下していて躍動感がすごい。配信では、にっこにこで腕を振る平野紫耀さんが可愛かった。
「どうしたって?」
「恋しちゃって!」
掴みがばっちりすぎて、ガシイッと心を持っていかれる。
カメラにぐいっと寄って、「どうしたって?」と聞く平野紫耀さんは威力が抜群。ライブの空気感にいるメンバーの表情は、ひときわ輝いて見える。
突拍子もないように思える問いかけに、すぐさまアンサーがくる素晴らしさ。「どうしたって?」の“って?”がいい。クエスチョンマークを付けた問いかけを平野紫耀さんにさせる罪なパート分け。そこに「恋しちゃって!」でビックリマークを付けて続けるのが岸優太さんというのも無敵。
そして感動したのが、ポップさのなかでファルセット(裏声)を絶妙に織り交ぜるメロディー進行。
その笑顔にハッとして
またトキメキ 止まらない衝動 Oh!
「止まらない」の“ない”では神宮寺勇太さん。そのあとにくる歌詞の「味気ない」の“ない”では永瀬廉さんのファルセットがかろやかに跳ねる。
「衝動」の語尾の“おう”を“Oh!”と繋げて発音するところが楽しい。
さらにそのあとでも、「巡り巡る」の“り”と“る”「不器用な日々」の“よう”で一瞬だけ跳ねるのが特徴的で、語尾にファルセットをつけるのとも違う、元の音程に即座に戻さなくてはいけないところを歌っているのがすごい。
続く歌詞では、
反射的に目をそらした 青い恋心
「青い恋心」の“青”が印象的に聴こえた。
幼いという意味で、“青い”と受け取ることもできるけど、赤い炎よりも青い炎の方が実際は温度が高いことをこの歌詞で思い出して、冷静を装いながら実は情熱的な思いの片鱗を感じてぐっとくる。
「君を知りたいよ 誰より一番すぐ傍で」と歌う平野紫耀さんの歌声も素敵で、マイクに大きく声をのせる思い切りのよさが爽快だった。
歌の空気感に合わせたテンションでの岸優太さんの楽しそうな表情も印象的で、その笑顔が眩しい。目尻をくしゃっとさせて歌う表情に恋をしない人がいるだろうか。
君を好きになってく度 心すれ違うばかり
巡り巡る不器用な日々 気づけばほら ずっと
弾けそうなこの胸に募る想いが空回り
素直になれない僕に恋しておくれよ
My love is PARADOX
このサビにつきる。想い通じ合う歌詞ではなくて、嬉しい気持ちがあるのに空回ってしまう歯痒さ。じれったい…!!が全面に出ている歌詞。
PARADOX(パラドックス)とは【逆説】という意味を持っていて、歌詞でも再度「逆説的」と出てくるのがいい。
曲のラストに、今度は髙橋海人さんが「どうしたって?」のパートを。そして「恋しちゃって!」は神宮寺勇太さんが。
覗き込むようなジェスチャーをしている髙橋海人さんの、歌詞にぴったりな表現もいい。「募る想いが…」の歌詞で、髙橋海人さんがルンルンとリズムを取っている様子も可愛かった。
ライブの中では8曲目で息切れしてもおかしくないのに、呼吸を整えた神宮寺勇太さんの伸びやかな声が安定していて、最後の最後まで聴いていて心地いい歌声だった。
配信で聴かなければ、知らないまま通り過ぎてしまったかもしれない「Love Paradox」
通常盤でもなく、初回盤Aのみでの収録なんてもったいない…!と思ったけれど、こうして居ても立ってもいられず購入した自分のことを考えると、判断としては合っているのかもしれない。
「シンデレラガール」の時に買おうかと思ったKing & PrinceのCD。
あの時には飛び込みそびれてしまったけど、配信を見たことがきっかけで、初めて買ったKing & PrinceのCDは「Mazy Night」になった。