関ジャニー!エイトー!のその先が好きで。

 

手を繋ぐと、離す時のことを考えてしまう。

また繋ぐ?しばらくそのまま?なんとも言えない気まずさみたいなものが漂って、寂しい感じになるから、離すならいっそ繋がない方が自然なのではと思ったりして。

 

関ジャニ∞の「十五祭」ライブDVDのジャケット写真を見た時、ついにこの写真を使う時がきたのか…!と一種の感慨深さがあった。

ライブのラスト。メンバー揃って手を繋いで、「関ジャニー?」「エイトー!!!!」の瞬間を撮ったものだった。

はじまりから今日までの、一年一年の関ジャニ∞

 

ライブDVDを総ざらいで見ていた頃、ライブ映像で印象に強く残ったのは、ライブ終わりの挨拶でメンバーが横並びになって、隣同士で手を繋いでお辞儀をしたその後の行動。

握った手にぎゅっと力を込めてから手を離した、一連の動きだった。

離す前に、ギュッと握る手。

一人一人が、阿吽の呼吸で同時にぎゅっと握りしめる。その強さはそれぞれで、腕を振り下ろすようにする人もいれば、その場で固く力を込める人もいる。

 

「十祭」の映像や「8EST」の映像で、その動きは目立って見えた印象があった。

目から鱗だった。繋いだ手を離すタイミングって、デリケートで難しいものだと思っていた。人の気まずい瞬間を見ると、ああ…とダメージを負う私は、自然とそういう状況から目をそらすクセがついていて、ライブDVDでさえそんなことを気にしていた。何気ない瞬間にこそ相手への扱いが出ると感じて、見ている側としては特に意識して見てしまう。

だから、こんなベストな“手の離し方”があったんだと感動してしまった。

冷たい印象がなく、それどころかパッと離すよりもずっと見える関係性があって、流れ作業でしているのではなくて意味を注いでしていることだと感じる。

 

ライブの終わり。どんなに遠い席にいたとしても、姿が見えなくなる最後の最後まで見つめているから、何を言ってステージを後にするか。どんな空気感で背を向けるかはいつも気になる。

見送っているのはこちら側で、残るのはこちら側だと思っていたから、それこそ関ジャニ∞の曲にある「勝手に仕上がれ」で

おお 拍手浴びせてくれ

ただでさえみんなの帰る姿見なくてすむように

という歌詞を聴いた時、ああそうか。と思った。

残される感覚になるのは、むしろ出演している側なのかもしれないと気づかされた。

 

ここ最近のライブで、ぎゅっと力を込める動きをしていたかは目視できていなかった。

距離があったり、手元はスクリーンに映っていなかったり、はたまた高揚感で自分がそれどころではなかったり。

それが今回「十五祭」のライブ映像には、映っていた。

すごく嬉しくて。義務ではなくその時の気持ちの動きで起こるものだと思うから、今も。ということが嬉しかった。これまで長い間、おじぎの時にだれよりも力を込めてガシッと手を振り下ろしていたのは渋谷すばるさんだった印象が強く、だから段々とその習慣は薄れていってしまうのではとどこか勝手に寂しく思っていた。

おつかれもありがとうも言葉にまとまらない何もかもを込めているかのような、あの瞬間に沢山の思いを感じるからこそ、これからも残ってくれていたらいいなと心の端っこで願う。

 

画面の向こうに見ていた頃は、関ジャニ∞のライブに行くと最後に手を繋ぐのか…スーパー人見知りなのに手を差し出すことなんて出来るだろうかとドッキドキしていた。

今やその時間が楽しみで、なんだったら通路側の位置になると、自分のいるブロックと隣のブロックの連結係になれるぞー!と謎の喜びがある。ライブ中はびっくりするほど手に汗握るため、タイミングになると必死で服に手を擦る。

一人で行った時は、両隣知らない人と。友達と行った時には、右は友達、左は初めまして。きっとこの日かぎりの隣同士。それが楽しい。

横山裕さんの「もうどんなん欲しいの?」も「明日のこと気にすんなよ!」も大好きだ。すぐに明日の予定がよぎるから、開放の合図になる。

お互いの照れ隠しみたいな空気。にやりと笑う横山さんに、それを暖かく見守るメンバー。イエーイじゃなくて、フゥー!で合いの手を入れるファンの空気も、素直に可愛くははしゃげないけど、あまのじゃくに抑えきれないワクワクが溢れている感じがして大好きだ。

 

「最高で」

「最強の」

関ジャニー!!」

 

「エイトー!!!!」

 

思いっきり上げた両手に、見上げる天井。

離した両手でステージの向こうの関ジャニ∞にめいっぱい手を振る。宙に舞ったカラフルな銀テープがゆっくり落ちて、その向こうに見える関ジャニ∞

メンバー全員がステージから下りていっても、演奏をつづけるタコヤキオーケストラ。フィナーレのメロディーが締めくくられて、拍手と共にライブは幕を閉じる。

 

またあの場所に行きたい。

「エイトー!!」と思いきり声を上げる瞬間を、ギュッと握られる手を、また見たい。