去年の今頃、私は大阪にいた。
大阪滞在の最終日、スーツケースを梅田駅のコインロッカーに預けて、ルクアでお買い物をして、出てきたところでコインロッカーの場所が分からなくて。
どうにかこうにかスーツケースを見つけて、新大阪へ。新幹線に乗ったのは今くらいの時間だっただろうか。
中崎町という町が好きで、知りたくて。
ウィークリーマンションを借りて一人暮らしをした10日間。
あれから1年が経った。当時は必死で、この挑戦は意味のあるものになったのだろうかと混沌とした気持ちでいた。それならしばらく時間を置いて、どんな気持ちが湧くのかを確かめたいと思っていた。
だから今のタイミングで、寝かせておいた大阪滞在記をあらためて読んだ。行ってよかったなと、思った。
その日ごとに書いた日記と、振り返って清書した文章のふた通りで形に残しておいてよかった。読み返して思い出せる空気がある。
行ってよかったと思えた自分に驚くくらい、真っ只中にいた時は精一杯だったことも思い出した。扁桃腺が腫れたよな…喉を通るプリンがおいしかったな…
また青い扉のカフェに行きたい。おいでやす商店街で、プリンとかき氷を食べたい。島プリンのお店でお話しをしたエイターさんは元気だろうか?
この1年、何度も思い出していた大阪の景色。
関ジャニ∞のすごす時間も、自分にとっての時間も、今しかない気がすると思い立って行動したけれど、その判断は合っていた。
今同じことを考えても、それは実現できなかった。
逃すべきではないことが巡ってきた時、迷う隙なく掴める自分でいたいと思ってきたことが実行できていたのだと、嬉しくなった。
今年は多分、大阪には行けない。
関ジャニ∞ライブツアーの京セラドームも、もちろん気持ちでは参加したかった。でも今年はぐっとこらえて、胸を張れる自分でまた大阪を訪れたい。
元気にしているだろうか?と思う相手がいて、行ったら会いたいと思い浮かぶ人がいる。大阪が好き、の気持ちだけ抱えて来た頃があって、あてもなにも無かったはずなのに、いまはそうじゃない。
それがすっごくうれしくて、心強い。
ここで頑張れているのは、もうひとつ自分の思いが大阪にあると思えるから。
10日間の時間が、ちゃんと残っているから。
またいつかを信じて、私は今ここで頑張っています。