飛び立つ飛行機。関西空港つづき

 

初めて関空に来たわけだし、どんなお店があるのかなーと空港内を歩いた。

お土産屋さんがあったので見てみると、「こたべ」を発見。ここで買えるのか!と嬉しくなって、可愛い小箱をどの柄にしようかと選んだ。こたべは箱が可愛くて、四季で絵柄が変わる。ほかにも「京のお抹茶プリン」「大阪ちよ子バウムクーヘン」を買った。

個人的に「大阪ちよ子バウムクーヘン」は完全にそのネーミングとパッケージに惹かれて選んだ。

 

これまで、どこに行っても“お土産を買わなくちゃ”という考えが自分には無かった。全く、無かった。

まだまだお子ちゃま気分ということなのだろうか…大人としては、買って行くのが礼儀なのだろうか…そう思いながらも、自分の予定で来たい場所に来ているのに、その場にいることよりも何よりも、お土産を優先して買う気持ちにはなれなかった。

だけど今回、「大阪で10日間暮らします」と話した時、想像する以上にちゃんと受け止めてくれた人たちがいた。軽いこととしてではなく、一世一代の思いでいることを理解してくれて、真剣に見送ってくれた。そのことが嬉しくて、10日間を過ごして帰ることができた時、お土産を渡したいと自然と思った。

顔の思い浮かぶ相手に選ぶのは楽しくて、スナック菓子よりはお茶菓子になるようなものがいいかな、個数が入っていてバラして配れるものもあったほうがいいかなといろいろ思い巡らせるのも、大人になった気がして、ちょっと鼻高々だった。

 

紙袋にいくつものお土産を入れてもらって、お店を出た。

空港内のフードコートは551の肉まんがあったり、コッテコテなソースの香り漂うぼっかけ焼きそばがあったりして、賑わっていた。そろそろお昼ごはんの時間…でも空港からバスで5分ほど移動した先に、飛行機の離着陸を見られる展望ホールスカイビューという場所があると聞いていたので、そっちでごはんを食べることに。

バスの時間が迫っているのだけど、どこが乗り場なのかわからない。焦る。ここへきてやっと、カウンターのお姉さんに「ここへ行きたいんですけど、乗り場はどこですか?」とスマホを見せて道を聞いた。「1番乗り場になります」と教えてもらった先は、今いる所と正反対。端から端じゃないか…!と衝撃を受けるも、迷っている暇はない。時間通りに乗りたいなら、ここからダッシュだ。

発車の3分前。早歩きでは無理…走るか…!とリュックを抑えながらなかなか本気のダッシュ。1分前に着いて、ジャストで乗り込んだ。

空港の横一線の広さでも、人間本気で走ればなんとかなる。

 

雨がぱらつき風が強くなってきた空模様で、平日だからか人がいない。

展望ホールの建物は、思っていたよりコンパクトで、人がいないから余計に入っていい場所なのかドギマギした。子供の頃、飛行機に乗ってキャビンアテンダントさんに小さな飛行機のおもちゃを貰ったことをずっと覚えていて、グッズ売り場を見た時にミニ飛行機のフィギュアが入っている箱を見つけて買おうか迷ったけど、子供じゃないし…とそっと戻してしまった。

 

関ジャニ∞「大阪ロマネスク」 のMV撮影地でもある展望ホール。

 

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ポスターにもなった場所にも普段は出ることができたようだけど、今回は悪天候で出られなかったと後から再会したエイターさんから聞いた。私はてっきり、関係者のみ出られる場所なのかと思っていて、その景色に近い角度で見られるスカイデッキに行っていた。飛行機が丁度こちら側に向かって走ってくるところで、音の圧と飛行機の迫力に圧倒された。

 

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ぼーっと眺めていたかったけど、どうにも風が強くて、すぐに室内へと戻った。

 

 

関空の飛行機を眺めながらお昼ごはんにしようと、レストラン「コンコルド」に入った。このお店では機内食を食べることができる。予約を事前にするとビジネス・ファーストクラスの機内食も食べられる。

なかに入ると、広いフロアのなかでお客さんはおじ様ひとりだけで、おじ様もしばらくして帰ってしまい、またも完全貸し切り状態。こんなことって…と何度めかの貴重な体験に驚かされながら、カレーライスとドリンクバーを頼んだ。行動する気力はあるけど、まだ食欲の調子が戻らず、カレーなら食べられるだろうという選択だった。

振り向くと、窓の向こうにいくつもの飛行機。そして選び放題の座席。どこでもいいと言われると迷うもので…でもここぞとばかりに窓の前の真ん中席に座った。

 

 

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窓を伝って雨が降る。

落ち着きたい気分には合っているかもしれないとそれはそれで納得しながら、お客さんを乗せている飛行機、飛び立って行く飛行機も見えた。関ジャニ∞はここへ来て、この景色を背景に撮影していたのだなーと思いながら、カレーを食べた。本気な辛さのカレーだった。

カウンターテーブルには、白の線で描かれた飛行機雲と、飛行機の絵があった。

 

雨風を思うと、電車への影響も考えられるかなと予測して、気持ち早めに空港を後にすることに。でもやっぱり最後にもう一度寄るよなあと自分の気持ちに素直に行動したら、エイターさんと本日3度目の再会を果たした。

全体と自分を入れて写真は撮ってもらったけど、もう一度目の前にすると、渋谷すばるさんの写真とも撮ってもらいたかったな…という思いが残った。声をかけるのにしばらく躊躇したけれど、ここで我慢してしまっては必ず後悔すると勇気振り絞って、お姉さんにお願いした。「すみません写真お願いしてもいいですか?すばるくんと…」と言うと、「私も赤色大好きです!」とにっこにこの笑顔で応えてくれた。

それがすごく嬉しくて、それだけで共鳴できた感じがして、気持ちが救われた。

笑顔の素敵なお姉さんだった。

 

思い残すことなく、関空を後にした。

帰りの電車、関西空港駅のホームで、どっちが1号車かわからず、出発間近で急いで乗った1番端の車両が1号車じゃない…!と気づいた瞬間にすぐさまホームへと出て全力の競歩。端から端までの移動、2度目。

計画的なんだかドタバタしてるんだか、何やってるんだ…と思ったけど、無事に席にも座れて、帰りの景色も飽きることなく楽しかったから上出来だ。

 

天満駅に着いて、実家かと言うくらいのただいまの挨拶気分で関テレに寄り、中崎町で喫茶店に入ってお茶をした。

古民家を改築した喫茶店の中はレトロで、どの席も魅力的。入り口の窓は四角が並んでパズルのようで、灯りも穏やかだった。

一番奥の席について、カフェオレとチーズケーキを頼んだ。ぎゅっと濃いベイクドチーズケーキ。カフェオレもどちらも美味しかった。本を読む時間もできて、目にした沢山の景色を頭の中に浸透させながら、静かで落ち着く時間だった。

 

関テレからスタートして、関空

そして関テレへと戻って、夜にはジャニ勉の放送が待っていた。