休み休みでいいと思えた日

 

大阪で暮らしはじめて4日目。

こっちへ来てから、中崎町を歩いたり京都へ行ったりと出掛けっぱなしで、容赦なく暑かったなかでの移動に、体力はかなり消耗していた。

10日間のうちの真ん中辺りにきたこの日、天気予報としては晴れなのはこの日までで、その後の予報は雨が続いていくのはわかっていたけど、でもー……としばらくスマホに写る天気予報とにらめっこをした。

 

ひとまずは、カフェ「クイーン」に行ってお昼ごはんを食べることにした。

 

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席が空いていて、どこに座ってもいい状況。ここで遠慮していてはもったいないと、丸山隆平さんと錦戸亮さんの座っていたテーブル席に座らせてもらった。

ひとりなのに、スペシャル席に。向井理さんや片桐はいりさんも撮影で座られたというこの席に座らせてもらっている感動が、嬉しいやらくすぐったいやらで、しかもお二人のロケは映画「小野寺の弟・小野寺の姉」の宣伝時期にいらしたみたいで、西田征史監督!丸ちゃん!泥棒役者!とあみだくじのように全てが繋がっていった。

 

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片桐はいりさんについては、大阪で読もうと持って来ていたエッセイが片桐はいりさんの書かれた「わたしのマトカ」という本で、何から何まで!と思うくらいになんだかシンパシーを感じて、嬉しさもひとしおだった。

 

頼んだのはオムライス。

一年と半年ぶりに食べるクイーンのオムライス。同じ場所に戻って来られるということはわたしにとって容易くなくて、だからなんてことないお昼ごはんの時間だって、ここで食べられること。ここにひとりでも戻って来られたことは、特別だった。

こうやって、家から歩いてごはんを食べに来てみたかった。

 

「ごちそうさまでした」と挨拶をして、中崎町の駅に向かう。

身体が本調子じゃない自分をちょっと押し込んで、どうしようかなと迷った気持ちのまま改札を通った。ところがお手洗いで鏡を見て、いっぱいいっぱいな表情をしている自分に気づいて、あ、これはやめとこう。と思い留まった。

改札の駅員さんにすいませんと説明をして、電車には乗らず改札を出た。セブンイレブンでスポーツドリンクと夜ご飯とアイスと、部屋でゆっくりするためのものを買い込むことにした。

関ジャニ∞セブンイレブンのコラボキャンペーンがこの日からスタートで、これはこれで楽しいからいいかと、出掛けられないさびしさからテンションを切り替えられた。

 

カゴを手に取り、クリアファイルあるかな…とドキドキしながらご飯コーナーに向かうと、安心できるだけワサッと置いてあるクリアファイル。

豆おにぎりは置いていなくて、ガパオライスとチリスープはしっかり並べてあった。どちらも購入して、クリアファイルを一枚ずつもらった。くじも引いて、ハズレが嬉しいという不思議な感覚。ハズレが出れば、nanacoカードに応募できるから。

 

夏バテ回復メニューを買い揃えて、部屋に戻って、それからはテレビを見たり映画を見たり。クリアファイルを眺めたりした。

慣れない土地でもやっていけるように、ラジコもエリアフリーにして、Huluも登録して、自分をあやすためのものは色々と用意してあった。

心安らぐものが見たくて「コウノドリ」を一気に見た。コウノトリ先生の声は本当に優しい。

 

夜ごはん、ガパオライスとチリスープを一緒には食欲的に食べられなくて、チリスープと梅こんぶのおにぎり、ピリ辛きゅうりの漬物を食べた。

自分のことに関して無理を押しがちで、休む決断が苦手だった自分が、ちゃんと体調に耳を傾けて責任を持って休むことを決められた。

休み休みに。この日は必要な1日だった。

 

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