会わないけど、会いに来た。たったひとつのポスターに

 

関ジャニ∞の年賀状を飾った写真立ては宝物。

スーツケースに荷物を詰めるのは初めてだったけど、これだけは必ず持って行こうと決めていた。

2017年の年賀状。その写真が大好きで、届いた日からずっと机の上に飾っている。その写真の空気感が、年末に実家に帰って撮った家族写真みたいで、それぞれに冬のコートで身を包んで写る関ジャニ∞の雰囲気に呼びかけられているような気分になる。一番好きな写真。

だから大阪に着いて、部屋で荷物を広げて、まず写真立てを机の上に置いた。

 

朝起きて、写真立てに目を向けて、時計を確認した大阪3日目。

眠れはしたものの、少し体の疲れが残っている。部屋で休む日にしようかと思ったけど、やっぱりじっとしていることができない。どこに行こうかーと考えていたら、歩いて行ける距離に、日本一長いと言われる「天神橋筋商店街」があって、その商店街に美味しい洋食屋さんがあると聞いていたのを思い出した。

そして天神橋筋商店街に近い「関テレ」までは、中崎町から8分で行ける。今日は電車に乗らずに住んでいる場所の周りを歩くことにして、お昼ごはんはそこで食べて、それから関テレに行こうと思いついた。

午前は部屋でのんびりした後、お昼過ぎに部屋を出た。見知らぬ小道をグーグルマップに案内されながら歩いて、普通の住宅街や高架下を横目に、本当にたどり着けるのだろうかと思いつつ探検。

 

大通りに出ると、目の前に全面鏡のような大きな建物が現れた。

 

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これは?と立ち止まって見上げる。

そう言えば、テレビ局の関テレは街中にどーんと建っているよーと聞いていた。

もしかしてこれが関テレ?!と、突然宝島を見つけたような気分で、お昼ごはん…後でいいか!と予定をすっかり変えて、入り口がありそうな方向に待ちきれない気持ちでずんずん歩いた。

少し進むと、お母さんと手を繋いでいる男の子がルンルンで歩いていて、その歩く先につられて行くと、ででーんとハチエモンが入り口の上に現れた。

 

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存在感。

ハチエモン”は赤い唇のくちぱっちみたいなキャラクター。関テレのCMでは関ジャニ∞がぬいぐるみのハチエモンにちゅっとしていたのが印象的で、実在した…とある種の感動があった。

 

関ジャニ∞の関西でのレギュラー番組「ジャニ勉」の放送局が、関テレというテレビ局。

関テレには、メンバーがずらっと並んだジャニ勉の特大ポスターがある。それが見たくて。

年内はこのまま展示することが発表されたけれど、7月始めの頃はまだ、そのポスターが7月14日までの展示になるのか、渋谷すばるさんが写った写真がいつまで見られるのかがわからなかった。

 

大阪へ来る前、ジャニ勉の番組協力が大阪滞在と重なるといいのになと思っていて、それが実際に重なった。

今回の10日間でなら終日可能だし、チャンスだと応募した。残念ながら当たることはなかったけど、それでも、もしかしたらと期待できたことが楽しかった。

 

関テレの中に入ると、子供たちが嬉しそうにプレイグランドへと駆けて行く様子を見た。

親子が多くて、テレビ局ではあるけど、子供たちが遊びに来る場所としても、地域に馴染んでいて入りやすい空気感が素敵だった。

あれこれ色んなものがあるわけではないけど、「さんまのまんま」の展示には、おお!とテンションが上がった。海原やすよともこさんと友近さんのの番組ポスターがあったのも。

 

さらに先へと進んで行くと、開けた空間に関ジャニ∞がずらりと並ぶポスターが見えた。

村上信五さん、安田章大さん、大倉忠義さん、渋谷すばるさん、錦戸亮さん、丸山隆平さん、横山裕さん。

思っていたよりも大きなポスターで、圧巻だった。見に来られたんだな、という思いが強かった。

以前、確か高橋優さんがラジオで言っていた、それぞれと会うと気さくに話すことができるけど、7人が揃って並んだ時の存在感はすごいという言葉の意味が、写真越しでも伝わってくるようだった。

展示が始まった当初は、貼ってあるんだなーいつか見にいけたらいいなーくらいの感覚でいたけど、そうは言っていられなくなった。

今は7人が並ぶ姿を見て、なにも思わずにいることはできない。確かにあったその時間が写真に写っていて、写真でもポスターでも、関ジャニ∞を目の前にした時の胸の高鳴りは変わらなかった。

なんだかほんとに関ジャニ∞に突き動かされて、ここまで自分は来てしまったんだなと実感して、すごいな…と関ジャニ∞から受ける原動力の大きさに憧れなのか尊敬なのか、懐かしさなのか、一色ではない思いになった。

 

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ポスターだけの写真は撮れたけど、せっかくだから自分も写った写真がほしい…

しかし来てすぐのタイミングでは、周りに警備員さんしか居なくて、うーん…諦めがつかない…としばらく見渡していたら、ポスターを見に来たエイターさんが。

こんな時は助け合い…!と勇気を出して声をかけて、写真撮りますか?とシャッター係を。

昼間は日差しが強いロビーにポスターがあるから、スマホでピントを合わせたら画面に出る太陽マークをすこし下げて、露出を下げた設定で撮るとポスターの反射が防げる。そのバランスを考えつつ、シャッターを1枚。ブレ対策と、ポーズを変えるために、もう1枚。

自分なりのカメラの心得でシャッター係を終えると、撮りますか?と聞いてもらえて、自分も大切な記念写真を撮ってもらうことができた。

期待しての行動なのバレバレ?とも思ったけど、この方法はディズニーに通っていた頃に学んだ、お互いが嬉しいおひとりさまの協力方法だから、ひとりだから無理だろうと諦めなくて良かった。

 

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じっと見つめて時間が過ぎて、

うん、お腹すいたな。と思えたから、商店街に行くことにした。

番組協力に入れる訳ではないし、姿が見られる訳でもないけど、この関テレに関ジャニ∞の歴史が積み重なっているんだなと思うだけで不思議で、関ジャニ∞が7人だと思えるこの時にここに来られてよかった。

会わないけど、会いに来た。関ジャニ∞が大阪に収録に来ているんだと思うだけで、心強かった。

大阪で先の全く分からない10日間に飛び込んだ自分もがんばれる気がして、うれしかった。