大阪に来た目的の一つに、今の関ジャニ∞が存在する時間の中で「大阪ロマネスク」を聴きながら、歌詞に出てくる街々を歩きたいという願いがあった。
始まりは御堂筋、梅田駅、心斎橋、難波の庭園、観覧車、戎橋。
そして松竹座を、眺めてきた。
わかっているようでわかっていない道を、地図を見つめて、方向を探してぐるぐると回って進む道を探しながら、歩いて歩いて、ようやくたどり着いた。
それを繰り返した。写真に収めて、胸に刻んだ。
関ジャニ∞がいた大阪。それがなかったら、私はここまで自分の生まれではない親戚がいるわけでもないこの街を、こんなに好きになって、こんなに切なくなるほど居たいと思う街にはなっていなかったかもしれない。
渋谷すばるさんと横山裕さんが乗った、HEPの観覧車。怖いくせに、完全に勢いで乗り込んだ。景色も見たけど、気が気じゃなかった。もういい、生涯最後の観覧車でいい。
なんばまで来たらと「味園ユニバース」の撮影地にも行った。
赤犬のみんなが集っていたカスミの家。ポチ男がスピッツを歌ったカラオケボックス。この空気の中にあったんだ…と来て見てじんわり肌に馴染んだ。
残念ながらあのたこ焼き屋さんは出ていなかったから、いつか。
前日休んだおかげで、この日はほぼ歩き通しだったけど、行きたかった場所に行けた。
10日間の旅が終わったら、ちゃんと文章にしたい。