読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

感覚的に作り上げる生身のセッション!

 

シングルに入るリード曲のMVとは別の特典映像として書かれていた、“2016.10.25 season movie”の文字。

詳細はなくそのままリリースされたので、一体どんな内容なのかは再生するまで分からなかった。

この映像を本当は何も知らずに再生してほしい。それが一番楽しい。けれど、知らずにいてそのまま通り過ぎてしまうのだとしたら、「NOROSHI」初回盤のAはこんな面白い映像も見られるぞ!ということを伝えたい!

 

関ジャニ∞が作り出すバンド演奏の魅力と、月日を重ねて成長を遂げたセッションの技術、そしてメンバー同士の関係性が見て取れる11分間の映像。関ジャニ∞関ジャニ∞による「関ジャム」を見ているようで、濃い。

 

メンバーが集まって、演奏される印象的なインスト音楽。一体何に使われるものなのかは明らかにされないままで、メロディーだけが耳に残る。

譜面通りに演奏している感じではなく、錦戸さんがリードとなって、メンバーそれぞれに音のニュアンス、テンポ、入り方をその場で伝えていく。何度か繰り返されるその音楽に気を取られているうちに、演奏はどんどん形になっていって、あともう少し聴いていたいと思うタイミングで映像が終わる。

 

エレベーターチャイムの音で映像が始まるところや、ベース音とロゴの出方、ひとつひとつのセンスが良くて、

関ジャニ∞の、ライブともテレビとも違う打ち合わせの時のニュートラルなテンションと声がいい。

この映像のタイトルが抽象的で極力シンプルな理由は、映像を見てみて分かった気がした。いつも通りのライブ前の制作段階を、あくまでも自然なそのままを撮って伝えたいという気概。アルバムを出さないライブツアーをする分、高揚感を高められるような映像を作ろうという心意気がカッコイイ。

映像を見終えた時の、知らないところでとんでもないことが始まっている…!というなんとも言えないドキドキが、楽しくてしょうがなかった。

 

映り込んでいたカメラマンさんが映像も撮っているなら、一眼レフのムービー機能で撮られた映像もあるのだろうなと思う。あの独特のピントの合い方やボケの出方は味があって良い。カメラを使うことがある錦戸さんが提案しているとしたら、さすが格好よさを追求することに抜かりない方だ…と感動してしまう。

前回のツアー「元気が出るLIVE‼︎」の時に、ツアーと連動して見られるようになっていた映像企画も、風合いからして錦戸さん発案だったのかなと繋がった気がして嬉しくなった。

  

演奏を合わせていく時に、錦戸さんに「やれることかあったらやって」と提案された安田章大さんが、「おっけー」と俯き加減で微笑んだ瞬間が最高で、そのニュアンスで伝わるということと、それに応えられる引き出しがあるということがこの一瞬から伝わってきて、なんて格好いいんだと。

横山裕さんも打ち合わせの顔をしていて、「元気が出るLIVE‼︎」のインター映像を監督している時のメイキングでも思ったけれど、横山さんのプロデューサースイッチが見えた時のときめき。

村上信五さんが画面の手前でスタッフの方とキーボードの動きについて動作確認をしている空気感も、その何気なさが、男性が仕事をしている時の魅力を醸し出していて。

大倉忠義さんがドラムの演奏の締め方を二通り試した感じにグッときたし、譜面に書き込む様子を見られたのも嬉しかった。錦戸さんの説明が伝わりやすいようにドラムを叩き始めるのもよかった。

丸山隆平さんの緊張している表情も、寡黙にベースと向き合い演奏に専念する姿勢も、演奏することへの誠意が表れていて。その合間にある、横山さんとのハイタッチが映像の緊張感のなかでほっとできる時間になっていて良かった。めちゃめちゃ痛がる丸山さんを笑って見ている横山さん。お互いに発している緊張をキャッチして、言葉にせず意識的にほぐし合っているみたいに見えて、そういう一つ一つの心配りでグループが成り立っているのだろうなぁと思った。

 

渋谷すばるさんの提案の仕方もとても謙虚で、我を通すのではなくて。ここは良くて、自分はこう思う。ここをこうするともっと良くなると思うんだけど…と否定を使わずに伝えていたのを見て、素敵な仕事の仕方だなと感動した。

錦戸さんとの「それでお願いします」「はーい」のやり取りもよかった。

錦戸亮さんはもう、楽譜が無くても音で口頭でニュアンスを伝えることができて、聴き分けることができる耳を持っている。声が楽器代わりになって、どういう音が欲しいのかを伝えられる能力を持っているのが錦戸さんだと、season movieを見てはっきり感じた。

 

渋谷すばるさんが言っていたように、ウイスキーみたいな茶色いお酒を飲みながら聴きたくなるインスト。

音の緩急のつけ方が、本当に聴いていて心地いいツボを押さえ尽くしていて、演奏で「ジャーン!ッジャーン!」と被せていくパートは、何となくフィンガー5の「学園天国」の心地良さに近い、ヘーイ?ヘーイ!のコールアンドレスポンスを楽器たちがしているような楽しさがある。

しきりに確認していた、“ん!”の一拍がどれだけ大事で、アクセントとして効いてくるのか、こだわり抜いているところが好きだった。

聴きながらリズムに慣れてきたというところで緩やかなテンポに流れ込み、聴かせるメロディーに変化して、それからまた更なる盛り上がりへと高まっていくのが、うわあ…と空気に飲まれるしかない感覚で、最高にズルい。

 

今日の東京ドームライブが自分にとって初日。

まだ何も知らない状態で、関ジャニ∞が作ってくれた世界に飛び込んで来ます