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冒険の「パノラマ」儚さの「Steal your love」

 

関ジャニ∞シングル曲の「パノラマ」を自分なりにおすすめするなら。

冬からスタートするツアーは、アルバムなしの自由度の高いツアーになりそうということで、その中でも鍵になるであろうシングルについて、好きなポイントをまとめて整理していきたい。

 

ツアーまでにリリースされる作品は、

8月「罪と夏」

10月「パノラマ」

11月 DVD「関ジャニ∞ リサイタル 真夏の俺らは罪なヤツ」

12月「NOROSHI」

 

そして、2017年1月には映画「破門」の主題歌として、「なぐりガキBEAT」のリリースも。

 「罪と夏」から、ジャケット写真がパノラマのように繋がっているという粋な演出から察するに、ツアーが始まるまでのリリース作品どれもにツアーを楽しむヒントが隠されているような気がして仕方ない。

 

 

今回の表題曲「パノラマ」はモンスターハンターのアニメ主題歌になっていて、アニメのオープニングと合わせて聴くとまさに空気感がぴったり。

面白いのは、モンスターハンターに全く縁のない自分でもこの曲が響いてくることにある。理屈ではない明るさがあって、聴いていると頑張れる気がしてくる不思議。

「パノラマ」の歌い出しは大倉さんと村上さんで、低めな歌声が冒険に誘い込む勇ましさを表していていい。それなのに歌詞が「カバンを忘れてしまった」というおっちょこちょい具合なのが可愛い。

そして「Tu Tu Tu」の部分の鼻歌感が、つい口ずさみたくなる。

 

歌詞には冒険の始まりやワクワクを感じさせるワードが盛り込まれていて、さらに関ジャニ∞らしさも感じられる言葉も散りばめられている。

“最高で最強の瞬間はパノラマ” や “西へ東へダンシング” というワード。

通常盤のジャケット写真の背表紙には、懐中時計が写っていて、時計の針が指しているのは8時。こういう遊び心が好きだ。

 

曲を聴いただけでは分かりきらなかった良さは、MVを見て感じ取ることができた。

CGを見るのが得意ではなく映像酔いしてしまうことがあって、今回のMVは…と敬遠しかけたけれど、見てみてよかった。

奥行きが感じられるような綺麗なCGで、セットでは出来ない、CGだからこその景色が大きく広がっていた。

 

カメラが上空へパーンと向いて、“パノラマ”のタイトルが空に表れる流れもとても好きで、そしてMVとして久々のストーリー仕立てだったことがツボだった。

しかも、冒険へと進んで行く少年を見守る関ジャニ∞

これを見て改めて、誰かを応援している関ジャニ∞はとても魅力的だということに気がついた。そっと背中を見守る眼差しが優しく心強い。

ストーリーテラーと言うか、関ジャニズムのライブ映像でもあったような、案内人の役をしている関ジャニ∞が好きだ。

 

主人公の少年は、ランドセルを背負って学校へ向かう途中、“パノラマ”という不思議なおもちゃ屋さんを見つけ、店内へと入っていく。

店番をしている関ジャニ∞が少年に気づいてからが物語のスタート。

お店には飛行機やロボットなどのおもちゃ屋が並んでいて、そこから一つ少年が手に取ったのはゴーグルのついた帽子。

少年が帽子を深く被ってギュッと眼をつぶると、変わる景色。目の前に広がるのは車が飛んでビルが立ち並ぶ未来都市。

辺りを見回していると、同じように辺りを見回していた白いワンピースの女の子とぶつかる。彼女は誰かに追われ逃げて来たようで…

というようなストーリー。

ストーリーはシンプル。だけどなんだか心動かされるのは、その良さがわずか4分の映像に綺麗にまとまっているからだと思う。

ひとつひとつのカットが、どれも高揚感に満ちていて、ワクワクとはこういうことだな!と嬉しくなる。

 

少年はずっとあの未来都市にいるということではなくて、きっとあれは1日の出来事で、“パノラマ”を出ればまたランドセルを背負う日常に戻っていくのだと思う。

けれど確かに違うのは、その1日の経験と、“パノラマ”で働く彼らと出会い、見守ってくれていることを知っている、ということなのだと思う。

手助けをしてくれる関ジャニ∞が居るけれど、一歩を踏み出し、頑張っているのは少年自身で。

楽しみ方を覚えたら、見える景色は自分次第。見守っていてくれている人はきっと近くにいる。そんなメッセージのあるMVだと思った。

 

 

凄まじいキレのダンスをするキッズダンサーさんとのフォーメーションダンスも素敵で、好きな振り付けポイントがいくつもある。

“鐘を打ち鳴らせ” の歌詞に合わせ、鐘を打ったあと両腕をブンブン振る動き。そしてサビ前の “WOW…” のところで、後ろで手を組み肩を右左と上げて、ルンルンするところ。足の動き込みで可愛い。

そして、関ジャニ∞対子供達のフォーメーションになって、“高まる絆があれば百人馬力”の歌詞のところで腕グルグル攻撃を仕掛けた関ジャニ∞が子供達にふぅーっと息を吹きかけられて、わー!と仰け反る振り付けがすごく好き。それぞれのリアクションが良くて、とくに村上さんの笑顔が自然体で素敵。幼さが炸裂していて、全部が可愛い。一連の動きがスムーズなのもすごいなと思う。

 

MVを見たからこそ際立ったなと感じたのは、2番に入ってからの “楽観的思考で” の部分で大倉さんがセンターに立ち、メンバーが背を屈めることでグッと視線が集中した瞬間。

あっ格好いい。と思った。見るべき所がどこかハッキリさせられる瞬間というか、視線を瞬時に誘導された感覚が心地よかった。

その次の歌詞で錦戸さんがセンターに入り、続いて丸山さんがセンターへ。歌詞をバトンのように繋いでいく様子をフォーメーションでも見ることができて、テンションが上がる。

 

キッズダンサーさんが交差したあとに関ジャニ∞が見えて、安田さんを中心に前進してくる動きも、規則性があって好きだ。

今回の衣装は普段見慣れないような奇抜さがあると多少思っていたけれど、背景も合わせて見てみると魅力が理解できて、それぞれ違うデザインが凝っていていい。

特に安田さんと丸山さんの衣装デザインが好きで、腕まくりスタイルで着こなすざっくりした白黒ストライプは安田さんにぴったり。肩の強調されたデザインは丸山さんにとてもよく似合っている。

肩幅を大きく見せることで、逆三角形の体格が際立って見えて、その効果で細身のパンツが脚の長さを強調している。丸山さんの体格を緻密に考えて作られているのだろうと思う。

 

 

 

今回のカップリングは、通常盤だとオロナミンCのCMにも起用されている「background」久保田利伸さんが作詞作曲をした、村上信五さんのソロ「王様クリニック」大倉忠義さんと錦戸亮さんのデュエット曲「Steal your love」

 MVの入っている初回盤には、「パノラマ」と「background」が収録されている。

その中から、一度聴いたら耳からメロディーが離れなくなった曲について、その良さを話したい。

   

「Steal your love」

“火花のように 触れられぬほど美しい” このワンフレーズで、気持ちをガッツリ持ってかれた。

火花のように美しいのではなく、触れられぬほど美しい。どれほど相手にべた惚れか、この言葉で充分にわかる。

メロディーも相まって、“触れられぬほど”という語感が、口にだして言いたくなる音なのが魅力的。

 

 “Steal”には、盗むという意味もあるけれど、言い方を変えると(こっそりと)手に入れるという意味もある。

過去形ではないことから、手に入れた後のことではなく、願望の途中という印象。なので、タイトルは“あなたの愛を手に入れる”と訳せるかなと思う。

 

受け取り方次第なのだけど、この歌詞には誰かからあなたを奪いたいという表現は見当たらないので、彼の好意に見向きもしていなかったはずの彼女が心動かされいつの間にか心を持っていかれた歌詞だと思っている。

想像の範囲では、恋に興味の無いような女性に恋をした男性の熱烈な思いで、女性が振り向きかけているイメージの曲。

 

歌い出しが女性視点の詞で始まるのは、その状況に気づいた彼女の戸惑いが表れていると思っていて、そこから彼視点へ移り、最後までそのまま。

そして!この曲にも出てきた “Would you”というワード。

丁寧に相手へ依頼する時にも使われる語句だけど、強い願望を表す時にも使うようで、“Could you”との違いは、Could you は物理的・状況的に可能か。Would you は相手がそうしてくれる意思があるかどうか。

「Would you be my baby」という表現は相手のことを思いながら紳士さも表しつつ、強い願いが感じられて、今回のこの曲が自分の中でヒットしているのはそういうところだと思っている。

主観的で乱暴なのではなくて、相手を思うあまり我を失う弱さがグッとくる。

歌詞に「Ai Ai Ai… Would you be my baby 」と出てくるところも、歌詞カードの表記からして “愛” と掛けているのはわかるけれど、個人的には英語の “I”(アイ) とも掛かっているのかなと思う。なので、耳で聞いていると “愛”(Love)と “I” (Me)の2つの意味で代わる代わる聞こえてくるようで、なかなか相手に言い出せずに「I……I…I…」と言葉に詰まっている様子を思い浮かべると、この曲の彼はオラオラ系というより理性的な男性のように感じる。

そんな曲を、声も姿も美しい二人に歌われては、うっとりするほかないだろう…!

錦戸さんと大倉さんの色気が曲に浸透しすぎて、バラ風呂のイメージしか湧かない。

 

“I'm in love”とは恋愛の初期段階を表す表現なようなので、“I love you”になる前の段階と解釈できる。個人的には、「fall in love」よりも「I'm in love」の表現の方が、恋に入れ込むニュアンスが表れていて好きだ。

 

 「パノラマ」は作詞:SHIKATAさん、作曲:SHIKATAさん/GRPさん、編曲:野間康介さん

「Steal your love」は作詞:SHIKATAさん、作曲:SHIKATAさん/KAYさん、編曲:Peachさん

初回盤も通常盤も、そんなわけでとてもおすすめしたい作品です。今のタイミングなら、まだCDショップでも初回盤が手に入るはず。

私は次のリリースを楽しみに、しばらく「Steal your love」をリピートで聴き続けることにする。