なんでこんなに関西弁が好きなんでしょうか

 

わかりません。

 

わからないけど、ものっすごい好きです。

方言について研究をせよと言われたら、迷わず関西弁を選ぶくらいに好きです。関西弁が聞こえてくるだけでしあわせになれるくらい好きです。ネイティヴでもなければ詳しいわけでもないけれど、何がどう好きなのかを考えてみたい。

 

映画「セトウツミ」は、出てくる男の子2人ともが関西弁を話す。その予告映像を見て、まず絶妙なニュアンスの違いに面白くなった。

「大学、行けへんのやろ?」

「行けへんっちゅうか…」

「行かれへんのか」

というやり取り。なんとなく聞いていると、その意味の違いが分からなくなるというか、どっちがどっち?となりそうなこの言い回し。

 

(意識的に)行かない”のか、“(状況的に)行けない”のか。

逆な意味での受け取り方もあるために、一瞬分からなくなる。

もしかしたら状況によって意味が入れ替わることもあるのかもしれないけど、違いを理解できたことが嬉しくて、予告を見るたび、にやっとしてしまう。

 

 

関西弁が好きな理由として、“余白の多さ”がある。

一つの言葉を、様々な状況に応じて使うことができる便利さと、言葉遊びのようなおもしろさが好きなのだ。

「せやな」からの変化形の多さたるや。例えに挙げても、「せやんな」「せやけど」「せやから」と、とにかくバリエーションが多い。言い方一つで意味合いが変わるのもまた面白い。

そして、相槌の種類が多いように感じる。話の合間に挟める言葉が、色々ある。

 

キツいと思われたりもする関西弁。しかしよく聞くと、語尾の柔らかさも魅力的なのだ。

大きく関西弁と括っても、地域によって個性があるけれど、「ん」で言葉が終わる話し方の可愛らしさなんて、とてつもない威力を持っていると思う。

「そうなん?」とか、「なんでなん?」って言われたら、かっわいいな…!となること間違いない。

 

小さい語尾がつくのも、ポイントだと思っている。

関東の話し言葉だと、ぷつっと音が終わる印象があって、関西弁になると「やんかぁ」とか「そうやねぇ」とか、言葉に波がつく感じ。

 

 

私が関西弁にグッと掴まれた大きな要因の一つに、関ジャニ∞の曲「ほろりメロディー」がある。

あの曲中に挟まれる、台詞部分の丸山さんが放った「あかん、惚れてもうた」だ。

 “惚れる”って、まあ普段から使うものでないにしても、関東では特に聞くことがない言葉だと思う。この独特の言い回しが大っ好きなのだ。

“好き”とも違う、この“惚れる”というワードに、男らしさとその中にある弱味が垣間見える気がして、ときめきが止まらない。

しかも、「あかん、惚れてもうた」なのだ。普通に告白されるより、破壊力は抜群。

 

 

 英語を聴くのも耳馴染みがよくて好きなのだけど、関西弁もそれと同じくらい耳に心地良い。

 ここまで好きになったのは、関ジャニ∞の影響が間違いなくある。テレビでゲストを呼んでワイワイ話している時より、メンバー間で話している時の関西弁がとてもいい。

それぞれに、よく発するワードがあるのも面白い。大体つぼにハマるのは渋谷さんの言う何気ない一言だったりする。

 

 

そんなこんなで、これからも私は関西弁を耳にするたび、しあわせな気持ちになるのだと思う。

いつか関西方面に二週間ほど住み着くのが夢である。