ドラマ感想

突きつけた矛先、許せない後悔「MIU404 第6話」

繰り返し、思い出す。 MIU404 第6話〈リフレイン〉 ウイスキー、ヘアクリップ。ランプの灯り。ピタゴラ装置。いろんなことがリフレインする。 かつて捜査一課で、志摩が組んでいた同僚。 香坂義孝 相棒だけど後輩で、大切な後輩で。ちゃんと育てていきたかっ…

目の前に居るただ一人のあなた「MIU404 第5話」

ここでならきっと。そう希望を抱いて来た場所が、そうではなかったとしたら。 MIU404 第5話〈夢の島〉 今までずっと、シーンひとつも目線の動きも見逃したくないと食い入るように見ているからこそ、ここで目を逸らすわけにいかない胸の苦しさだった。 ベトナ…

ダブル主題歌の「RUN」と「Mazy Night」2つの相対性について

ダブル主題歌とは一体? どちらがどんな曲を出すのか、バランスはどんなふうになるのか。 ドラマのオープニングとエンディング、それぞれで流れるのを聞いた今、成立していることのすごさを感じて、 この相対性について、考えたくなった。 Sexy Zoneの中島健…

一億円を賭けた彼女の大勝負「MIU404 第4話」

「賭けてみます。今まで勝ったことないけど」 MIU404 第4話〈ミリオンダラー・ガール〉 賭けはもうこりごりだったはずの彼女、青池透子が最後に賭けたもの。 初動捜査は終了となると、集めた捜査内容は有無を言わさず渡さないといけない。それが機動捜査隊の…

転がる先は、一体どこへ「MIU404 第3話」

“ルーブ・ゴールドバーグ・マシン” 連鎖的に運動する仕組みの事(ピタゴラ装置とも言う) MIU404 第3話〈分岐点〉 「誰と出会うか、出会わないか」この人の行く先を変えるスイッチは何か、と話す志摩の言葉が心に跡を残す。 誰と出会うか、については大切な…

解けなかった結び目「MIU404 第2話」

結び目がわからなくなって、解き方もわからなくなって すべての気力を無くした末に起きた、二つの哀しみ。 謝ってほしかった その気持ちは扱い方を間違えれば、どんどん独りよがりに膨れ上がって、凶暴性をはらむ。 MIU404 第2話〈切なる願い〉 しかし、MIU4…

全力並走で追いかけたい。金曜ドラマ「MIU404」

面白い。これ面白い…!!と沸き立つエネルギーで何かしらの発電ができないだろうか。 待ちに待って、焦がれるほど待って。ようやく放送開始にたどり着いた、TBSドラマ「MIU404」 金曜22時が、これからの楽しみになることが嬉しい。 脚本は野木亜紀子さん。 …

遮れぬほど眼差しが語る想い。ドラマ「愛の不時着」

セリの性格で印象深かったのは、“どうしよう”と、ちゃんと困ることだった。 こんなこと大したことない、ではなく、困った時は困っていることを隠さない。元々そうだったわけではなくて、ジョンヒョクのたちと接するようになって、驚く泣く笑う怒るを表に出せ…

脚本、音楽、引きつけられる理由を考えた「愛の不時着」

1人と1人で向き合えばシンプルなことが、束になるとなぜ解けない結び目になってしまうのか。 あらかじめ定められた境遇とは、国籍とはなんだろうと考えずにはいられないドラマだった。 「愛の不時着」(邦題 Crash Landing on You) 話題になっているのは知…

恋しい大阪 ~スカーレットと信楽太郎~

“喜美ちゃん”な戸田恵梨香さんに惚れ込んだまま、「野ブタ。をプロデュース」を2020年にテレビで見ている。 途中から入って、最後まで毎日毎日見続けた、朝ドラ「スカーレット」 見始めたのは、戸田恵梨香さん演じる喜美子が、下宿先でほんのりとした恋心に…

用がないから、会いたかった ー「‪いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう‬」第6話 感想

「恋って何?」と聞いた小さな音に、お母さんは「帰るとこ。」と話した。 なにもかも無くした時に、“帰るとこ”と。 見ていてこの答えを聞いた時に、はじめはピンと来なかった。なにもかもが揃っている時に生まれる感情で、なにも持たないままで始まるもので…

二人だから選ぶ、進まない道。 -「‪いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう‬」第5話 感想

「井吹です。急で申し訳ないんだけど…君に会いたいんだ。」 井吹さんから音への電話、その言葉ではじまった第5話。 井吹さんからの気持ち。練が渡さなかったストーブ。3月のカレンダー。 「‪いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう‬」のなかで、いくつ…

私の部屋、欲しかった生活。 -「‪いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう‬」第4話 感想

練にとってはもう、東京に来て5年の月日が経つ。 5年って、長い。 練は、守らなくちゃいけない人を探して、守りたい人を後回しにしてしまう。 見ていると、それがとにかく歯がゆい。 木穂子さんは自分が練を繋ぎ止めていることを分かっていながらも、「恋人…

このペンであなたに綴る思い - 「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」第3話 感想

ヒールの高い靴を履いて、いくつものショッピングバッグを腕に下げて、高級店を渡り歩く。 買い物を優雅にしている時は、“自分”でいられる。そんな“安心”が漏れ伝わるようで、わかるような、切ないような、シーンだった。 日向 木穂子(ひなた きほこ)さん…

わかりあえる“同じ”を見つけた二人 -「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう‬」第2話 感想

第2話のはじまり、音ちゃんの声で聞く、東京。 ぽつりぽつりと雫が溜まるみたいに重なる声が、音ちゃんの東京での生活の空気を表しているみたいで、聞いていると落ち着く。 備品を取りに急いだり、次から次にすることがあったり、働くってそういう小さなこと…

差し伸べられた手を取った。「‪いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう‬」第1話 感想

第1話を見たとき、衝動的に録画を消した。 音に起こる現実があまりに辛辣だったから。 もう2話も見ない。そう決めた。心揺さぶられ過ぎてそれを受け止めきれなかった。それなのにやっぱり、音ちゃんがこれからどう生きていくのか、それが知りたくて2話3話と…

「僕らは奇跡でできている」高橋一生さんの緻密さと、一輝という人物の観察眼

飛べない鳥って、本当は“飛びたくない鳥”かもしれないですよ。 大阪の天満にある、関テレの入り口にある大きな大きなポスターが、関テレ制作のドラマ「僕らは奇跡でできている」の高橋一生さんに変わっていた。 関東ではフジテレビで放送されているドラマだ…

アンナチュラルとLemon

夢ならばどれほどよかったでしょう 未だにあなたのことを夢にみる 感じる痛みと心細さが音になるとしたら、こういうメロディーになるのだろうかと感じたのが米津玄師さんの歌う「Lemon」だった。 ドラマ「アンナチュラル」にはこの歌しかなかったと思うほど…

失恋ショコラティエでバレンタインが楽しくなった

これまで今ひとつ、バレンタインというものへの向き合い方というか、楽しみ方がわからなかった。 無理に楽しまなくてはいけないイベントというのはそもそも無いと思うけど、バレンタインについてはまず関心がなかった。 ただ、冬の寒い季節にチョコレート、…

息をするように思うもの「anone」第5話

「問題のあるレストラン」では、パーカーちゃんとキラキラ女子と喪服ちゃんの3人で買い物の帰りに温かい飲み物を飲みながらシューベルトを聴いた、第6話。 「カルテット」では、すずめちゃんの今とこれまでが描かれた第3話。 1話1話が地続きで、全話通してひ…

坂元裕二さん脚本ドラマ「anone」を心待ちにして

ドラマを見るのが好きで、日々の楽しみになっている。 今日は月曜日だからこのドラマ、今日は金曜日だからあのドラマと、時間の流れをドラマで感じる。 春・夏・秋・冬と4期に渡って、各放送局が制作するドラマ。3ヶ月に渡り見続けていると、最終回の頃には…

みね子の目に映るひとたち「ひよっこ」

朝ドラ「ひよっこ」 毎朝、朝ごはんを食べながら見るのが楽しい。 集中力を切らさずに、こんなに好奇心を持って見続けられたのは久しぶりかもしれない。習慣になって見ているうち、気がついたらもう「ひよっこ」最終回まで2ヶ月を切った。 有村架純さん演じ…

カルテットに届けられた手紙

ドラマ「カルテット」全10話を見終えた。 気がつけばずっと、脚本の坂元裕二さんのドラマに惹かれ続けて、「それでも、生きていく」も「問題のあるレストラン」も「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」も見ていた。 「カルテット」は、他者と他者…

「カルテット」第3話 −印象に残った言葉 すずめちゃんについて−

「じゃあ…そうだね…ずっと一生、一緒にいてねって、約束しました。」 すずめちゃんが第3話で車の中、チェロとの出会いを真紀さんに話す。「じゃあ…そうだね…」と言うすずめちゃんの声が、耳に馴染んでリフレインするようで、しばらく忘れられなかった。感傷…

「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」を見て、私が思ったこと。

胸にささったドラマがある。 2015年に放送された、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」 このドラマが、時間が経っても心に残ったままで、何度も何度も見ている。ドラマ全体の雰囲気が好きで、見ているとなんだかほっとする。 放送が始まる前、そ…