映画「夜明けのすべて」 - こんなはずじゃなかったと思っても

映画予告の数秒を最初に目にして、電車のシーンから何が起きたかを察した。 それからすぐに、瀬尾まいこさんの小説「夜明けのすべて」を読もうと書店で探して読み終えた時、 この本を読んで、私の手元にあってくれてよかったと思った。 このページにあるひと…

Omoinotake「幾億光年」 - 聞こえていてほしい声、届いてほしい想い

すべてを突き抜けて行く光の線のような強さと、 なのになぜか無意識のうちに泣きそうになる切なさが共存している。 この魅力はなんだろうと思いながら惹かれて、何度も何度も聴いている。 ドラマ「わかっていても」で、とてつもない可愛らしさの向こうに大人…

レトロワショコラに会いたくて

去年の12月頃からソワソワと、チョコレートの季節を待っていた。 願望を言ったら、1月、2月と言わず、通年ショコラティエさんが訪れてくれる季節であってほしい。 今年は、新宿の伊勢丹にチョコレートを買いに行くと決めていた。 去年、映画「北極百貨店のコ…

雪が谷大塚の坂の話をした

坂元裕二さんのサイン会に行った。 行ったのだと思う。 信じられない日だったけど、サインを書いていただいた本がここにあることを確認して、夢でも幻でもないと確信する。 お会いできる機会が、まず無いのだと思っていた。 2024年2月3日の土曜日。 「それで…

坂元裕二さんサイン会の前の新宿歩き。喫茶店「らんぶる」でのひと時。

坂元裕二さんサイン会の当日。 そわそわとメイクをした。 いつもは重ね過ぎないアイシャドウで終わりにするけど、もう少し胸を張っていられる何かがほしくて、ネイビーのマスカラ下地でまつ毛を伸ばしてみた。 イヤリングは、紗野あんさんの作品。お花にした…

明日になったら、坂元裕二さんのサイン会

今の私は落ち着きがない。 もはやおもしろい領域になり始めたので、行ってからではなくて、行く前の自分も生態記録として書き残したい。 坂元裕二さんのサイン会に行く。 ドラマ「それでも、生きてゆく」が放送されたのが2011年。2024年の今年、ようやく、つ…

辰巳ゆうと「星くずセレナーデ」 - 天の川でゆらぎながら瞬く歌声

孫、そしてファンなのかもしれないひとりとして、おばあちゃんに連れて行ってもらった、演歌歌手の辰巳ゆうとさんのイベント。 そこで予約をしたCDが、しっかりとフラゲ日に配送されて届いた。 かつて演歌レーベルにいた関ジャニ∞を好きでい続けているものの…

雪が谷大塚を訪ねた日。「‪いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう‬」のあの坂へ

いつか訪れたくて。 でもそのいつかはちゃんと大切にしたくて。 今だな、と直感できた時に、訪ねようと決めていた。 ドラマ「‪いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう‬」坂元裕二さんの脚本作品。 音ちゃん、練くん、木穂子さん、小夏。ドラマの中で、…

今年したいことを今回は書いてみる

下書きに書いたものの、いつ載せるべきかを考えて、今日にしました。 これまでは、年末に振り返ることはあっても、 年始に何をしよう。したい。と考えているかは、自分用のノートに書くに留めていて、それも最小限。 大風呂敷を広げると、自分でプレッシャー…

書けないを書く -2023年振り返り

「書けないを書く」というタイトルで、書こうかと思って、ずっと下書きに眠らせていた。 そうは言っても時折書きたくなることもあるわけで…とぐるぐる循環しているうち、何が書けないですかとツッコミたくなるくらい、大丈夫になったゾーンがやってきた。 昨…

第11話 最終話「いちばんすきな花」 - 何もなくなっても、楽しめる4人。

リラックスしている人たちを見ると、リラックスできるのかもしれないと、毎話思いながら見ていた。 4人のそばに自分はいないし、あのお家にも行ったことはないけど、それでも放送されている1時間は私もそこにいるような。 椅子をもう一つそっと置かせてもら…

孫、辰巳ゆうとさんのリリースキャンペーンに初めて行く。

「私も歌を直接に聴きたいなー写真が撮れる時もあるの?行きたいな…」 数ヶ月前、辰巳ゆうとさんの新曲「星くずセレナーデ」を聴いて気に入ったことをきっかけに、先駆けてしっかりとファンになっていたわが家のおばあちゃんと話が盛り上がり、 「次にイベン…

第10話「いちばんすきな花」 - 大切な人に、大切なことを伝えるのをためらわない。

美鳥ちゃんのモノローグから始まった第10話。 4人から見て語られる美鳥ちゃんから、美鳥ちゃんの語る美鳥ちゃんになった始まりのおかげで、先週押し寄せた不穏さはどこへやらで、寂しさではなくて温かさを感じられた。 グループLINEではなく、個々からくるLI…

神木隆之介さんのトークイベント「30祭」 - 優しさとサプライズに満ちた、落ち着いた空間

俳優さんのファンクラブ発足が増えたと感じる。 写真集やカレンダーの発売があると、受け取り会が開催されるという流れも最近、急激に増えた気がしている。 これまでは、テレビやスクリーン越しにしか会えない存在。役を通しての俳優さんを見ることが9割で、…

第9話「いちばんすきな花」 - 1つの家。1人ではなくなった持ち主。

みんなが仲良くいられたらいいのには、きっとちがうのだろうな… 思わずそう願いたくなってしまう第9話だったけど、それぞれの関係性は、それぞれの具合で成立している。 4人は4人としてバランスを取れたり取ろうとしていたりで、美鳥ちゃんは4人で居る時では…

モネに浸る。時々ハシビロコウ。 - 上野の森美術館「モネ 連作展」

美術展「モネ 連作の情景」に行くことができた。 行きたかった願い叶って。どこを見ても、モネ、モネ、モネ。 “モネ100% 。”とキャッチコピーがつくだけあると実感する空間だった。 美術展「モネ 連作の情景」 東京展:上野の森美術館 2023.10.20 - 2024.1.2…

第8話「いちばんすきな花」 - 思わぬところで思われていることの後ろ盾

漠然と感じた圧倒的な存在感は、向き合ってみると軽やかにふわりふわりと飛んでいった。 それぞれに大切に見てきた美鳥さんと、今の美鳥さんが、そこにいた。 第7話での急カーブハンドルとも感じる展開に、振り落とされるか、しがみつくかどっちかなのかなと…

音楽は味方ではいてくれないと感じてしまった頃のこと

学校に席だけ置いてあった頃の前に、どうにか踏ん張って、その席に存在していた頃がある。 これはしっかり明記していたい事として、私が学校生活を送るなかで、誰一人傷つけたことは無いだなんて位置から書く文章ではない。 振り返った時のあの行動、あの反…

第7話「いちばんすきな花」 - 意表と茫然のミルフィーユ

これまで服屋さんでどの色展開が並んでいても、紫の服を手にすることは無かった。 それが、紫のニットを前にして、思わず手に取り試着までしたことに自分で驚いた。 4人それぞれが着ている服のコーディネートへの関心と、夜々さんの魅力が私の記憶と心に浸透…

なにわ男子「I Wish」 - まばゆく、それでいて暖かい

呼びかける言葉に、手招きする道枝駿佑さんの姿と、つづいていくなにわ男子の声にほっとする。 海辺に立ち尽くした寂しさを取り払う、夕陽の温もりのような歌だと思っている。 なにわ男子「I Wish」 作詞・作曲:youth caseさん 編曲:youth caseさん、ha-j…

第6話「いちばんすきな花」 - ある角度からは解けて、ある角度からは解けない数式

うううお鍋は美味しく、味が分かる状況で食べようよー…が見終えた最初の気持ちだった。 これまで4人の姿を見ながら、ちょっとずつ積み重ねてきて、 わからないけどわからないことも含めての、4人であり個々を受け取り始めているかもと思いはじめていたところ…

はじめてのデザフェス

まだ空っぽのトートバッグを肩に掛けて、東京ビッグサイトを目指す、不思議なワクワク。 はじめてのデザフェス。ここに来る日がこようとは。 デザフェスに行きたくなったのは、どうしても行きたい作家さんのブースがあったから。 去年、写真で見て以来、どう…

第5話「いちばんすきな花」 - お茶碗二つ分にある優しさ

鬼ごっこで、ターゲットにもしてもらえない感覚。 紅葉さんの始めのモノローグは、“そうありたかった”という願いで、実際とは違ったように見えた。 ぐうう…ってなって、ぬうう…ってなった、第5話。 紅葉さんではないし、わからないけど、どうしてかなあとい…

シャインマスカットのアフタヌーンティーと、憧れのBLUE SEALアイス

やって来たのは、みなとみらい。 いつもよりもう一段階しゃんとした服を着て、革靴を履いた。 カバンは小さめで、だけど一眼レフは欠かせないのでサブバッグは持つ。 数年前に、サプライズで予約を取っておいて連れて行ったストロベリーアフタヌーンティーを…

第4話「いちばんすきな花」 - 4等分にしなくても渡し合えるもの

この時間ずっと、夜々さんの心がどうあるかを少しでも知りたくて、じっと見つめていた。 女の子らしくいればいいのにと育てられたことはなくて、ランドセルの色こそ選べる時代ではなかったけど、 ピンクは別に好きじゃない。水色が好き。と言える場所にいた…

映画「北極百貨店のコンシェルジュさん」 - 視点によって気づくこと

コンシェルジュになりたいと、考えたことがある。 お客様の必要とすることに気づき、ご要望に速やかに応対し、送り出した後もお客様が楽しい時間を過ごされるよう計らうお仕事。 どんなご要望が飛んでくるかわからないなかで、観察し、考え、動く。 そういう…

《後編》なにわ男子ライブ「POPMALL」8月9日公演 - 気分はミニチュア、楽しさはビッグに

MCの時間になって、さり気なく長尾さんがステージ横から持ってきたドリンク入れが、POPMALLの買い物カゴだった。 みんなでバランスボールを椅子にするMC中に、ストロー付きペットボトルを手に、ちゅーっと水分補給している大橋さんがスクリーンに大映しに。…

《前編》なにわ男子ライブ「POPMALL」8月9日公演 - 気分はミニチュア、楽しさはビッグに

なにわ男子のライブに行くと、楽しい可愛い嬉しいゲージがいっぱいになる。 Jr.からデビューへと道を歩んだ「First Arena Tour」が2021年。 デビューして最初のライブツアー「1st Love」は2022年。 そうして、ここからライブとして観せたいもの、チャレンジ…

第3話「いちばんすきな花」 - 明日枯れる花束

「正義感が強すぎます」と言われた日のことを思い出す。 先生は困ったように、少し怒って、親にそう言っていた。何か褒めて貰えるかのかと期待した私は、居心地が悪かった。 親は私になにかを変えるようにとは言わなかったけど、正しくいようとすることで嫌…

孫、おばあちゃんの家で「辰巳ゆうとくん」のうちわを作る

おばあちゃんの家で、孫が、コンサートのためのうちわを作った。 ある時から、演歌歌手の辰巳ゆうとさんのファンになったあーちゃん。 わが家では、おばあちゃんのことを“あーちゃん”と呼んでいる。 以前に会った時、よくYouTubeで見るようになったのよと聞…