大阪滞在 10日目

 

10日目

10日。正直に言って、10日目という数字を打てると思ってなかった。

3日目あたり、本当に不安がピークで、いつ新幹線に飛び乗って帰ってもおかしくないなと思ってた。でも他のどこでもない、今この大阪で感じられる時間を最大限に吸収できた。

1日ずれて書いているので、無事に大阪滞在を終えて、帰ってきました。

 

最終日になるこの日は、最後だからといって詰め込まずにいこうと、もう一度行きたいと思ったカフェに行って、お昼ごはんを食べた。

フォカッチャのサンドイッチ。そしてスープ。

おいしかった…フォカッチャってサンドイッチになるとこんなにおいしいんだなーと初めて知った。食後にウインナーコーヒーを飲んで、カウンター席で初めましてのお客さんのお話にまぜてもらって、嬉しいなあ来られてよかったなあと思いながら座っていた。

 

お腹を満たしてからは、どうしても大阪の名物番組「やすとものどこいこ?」が見たくて部屋に戻り、大阪感を感じながら休憩をとった。

新幹線の時間を考えつつ部屋を片付けて掃除して、スーツケースを閉めるのにグッと押し込むという行為を初めて自らやった時に、映画みたいだなと思ったりした。

忘れ物確認を要チェックして、部屋の鍵を閉めて見馴れた出口とマンションを後にした。

 

2時間ほどあったから、スーツケースはロッカーに預けて梅田のルクアでショッピングすることにした。

セール期間で土日の梅田ルクアはお洒落なお姉様方でいっぱい。無印良品もPLAZAまでもレジには行列だった。

 

買い物もして、スーツケースを再度持って、いよいよ新大阪駅へ。

美味しいと聞いていた「ヨコオ」のビーフカツサンドを新幹線で食べる夜ごはんに買った。これ、本当に美味しかった。からしを付けるとさらにいい。

 

久しぶりの地元の景色は、なんかへんな感じがした。自分だけ景色から浮いているような、でも誰も気づかない感覚。

ぎりっぎり間に合うかどうかの分刻みだったものの「関ジャム」生放送に間に合って、ちゃんと見た。

 

大阪に行こうと思って決めた日が、知らず知らずのうちにMステ、MUSIC DAY、関ジャムに重なって、やっぱりどうしても関ジャニ∞に包まれていた。

行ってよかった。それは間違いなかった。

じわじわと沈着していくこの感覚を、帰ってきてからも噛み締めながら、しばらくは日常に馴染む訓練をしなければ。

 

メイプルラテの甘み

 

9日目

通えるような場所になったらいいなと、大阪 1日目にこの場所に来てはじめに入ったレストラン。10日間滞在することもお話しして、それから行けたのは計3回だったけど、そこに知っているお店があることは心のよりどころだった。

来るのは最後になるという日、美味しくて安すぎるランチを食べて、帰りがけに少し挨拶をした。覚えていてもらっている自信がなかったけど、「10日って言っとったね」と覚えていてくれて、最後に「行ってらっしゃい」と声をかけてくれた。

 

大阪にいる間、このお店に行きたいとずっと思い続けていたカフェがあった。

だけど閉まっていて、滞在中は間に合わないかなとほぼ諦めていたものの、それでもわずかに期待して毎日お店の前には行っていた。そしてこの日ついに。

お店開いてる!と目にした時の嬉しさ。目に見えて私の表情は明るくなっていたと思う。ドキドキしすぎて扉の開け方がわからないという入店前のハプニングがありながらお店に入ると、好きだなぁと肌で感じる雰囲気がそこに。

しゃんとしていてシンプルで、深呼吸ができる場所だった。明るい木のテーブルとイス、カウンターの向こうに並ぶグラスやカップも見ていて落ち着く。

メイプルラテが本当に美味しかった。ホイップがほわっと乗っていて。コーヒーの味がしていてほしいけど、苦すぎずでも甘すぎないのがいいなという私のとてもややこしい心情にそっと馴染むメイプルの甘さだった。

 

 

この文章を書いている今は、大阪 10日目。

大切な1日にしたい

 

うずらの串カツ

 

喉が痛くなった。扁桃腺の腫れから発熱もしている感じがして、朝から薬局を探してマツモトキヨシへ。お薬買ってポカリ買って、ビニール袋をぶら下げて傘をさして歩くのは、体調としてはつらいけど生活しているなあと思った。

雨はずっと降り続けていて、それでもいくらか外には出られるくらいの雨。

 

お昼はレトルトカレーにすることにしていたから、帰りに精肉店に寄った。たとえレトルトでも、カレーにカツが乗ったら最高じゃないかと思って。

何度か通り過ぎていて、コロッケとかあるんだなあと気になっていた。メンチじゃなくてミンチカツを1つとうずらの串カツを頼むと、その場で揚げてくれた。

家に帰って、さあ食べようと袋の中を見ると、うずらの串カツが2本。

頼んだのは1本で、お値段もその分だった。その場では察することができないくらいにさり気ない、サプライズだった。揚げたばかりで温かいサクサクな衣のカツを乗せたカレーをもりもり食べた。気になるけどいいやと通り過ぎていたらこんなことも起こらなかったなと思うと、どんなことになるかわかってて起こす行動はないなと実感した。

 

静かに休むようにして、夜はミュージックステーションを真剣に見た。

真剣に見ていたけど、「がむしゃら行進曲」では村上信五さんの紙テープへのリアクションに笑って、スタジオで前列にいない時でも目が離せない関ジャニ∞の抜かりないリアクションに2時間あっという間に過ぎた。

限られた演奏の機会の中で「NOROSHI」を歌ってくれて本当によかった。宝物にしてこれをずっと忘れない。その思いでいっぱいだった。

7日はMUSIC DAY。8日は関ジャム。思いが揺れ動くのはつらさもあるけど、今感じる感情を自分で受け止めていたい。