《2日目》雪舞う京都 嵐山。そして京セラドームへ

 

大阪2日目、14日の朝。

しっかり睡眠をとれたかと言われると、眠りが浅く早々に目が覚めた。寝ている時間も勿体なくて旅行先こそ早起きしがち。

昨日あったことやライブの記憶を早くメモしたくて、結局そのまま起きた。友達を起こしてはいけないとベッドの足元に座り込み、ポチポチ携帯にメモしていたら名前を呼ばれて、ひょこっと顔を出すと、友達に「居ないと思ってびっくりした」と驚かれてしまった。

無事起きられたので、土曜日の朝はサタデープラスを見るのが遠征の恒例。大阪からの生放送を大阪で見られる喜びは大きい。

部屋のテレビが大きくて、ワイプがワイプサイズではない。スマホサイズで良く見える。テレビの前に立ってじっと見る。

木村拓哉さんへのインタビューにガッチガチに緊張している丸山さんを見守る気持ちで見ながら、友達が神戸で買ってきてくれたシュークリームを食べた。シュークリームを朝から食べるの初めてだなーと思いながら、朝一でも意外といけるという新発見をした。

 

2日目は京都の嵐山へ行こうと、支度をして早めに出発。

JR嵯峨嵐山駅(そがあらしやま)を目指す途中、京都タワーを見たくて京都駅で一度降り、駅の外へ出ると雪が。ファサーって降ってるー!これ今日1日大丈夫かなー!

しかし念願の京都タワーなので、負けずに写真を撮って、満足。

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10時に嵯峨嵐山駅へ到着。

 

ここで駅の外の景色を見て驚き。

めっちゃ吹雪いてる。

これ…京セラドームまで帰れるだろうか…と思いながらも、なんとかなるよねと信じることにして駅を出ると、見ていた以上の吹雪。前見えない。これは傘がないとだめだ!とコンビニへ急いで入って傘を購入。長傘を買おうとしたけど、止んだ時や帰りの新幹線のことを思い出して折りたたみ傘にしたことが正解だったと思う。嬉しいことに、オレンジと茶のデザインの傘があったから京都で買った思い出の傘として、お土産にもなった。

 

様々なお店が立ち並ぶ通りに出て、寒さでかじかんでいたからお茶で温まろうという話になり「eX cafe 嵐山本店」(イクスカフェ) へ。

大体の案内になってしまうけど、嵯峨嵐山駅から出てきた場合は、左手に曲がり真っ直ぐ進んで、何本目かの小道を入った先に見える。

寒いところから暖かい部屋に入ってほっとして。通してもらえた席が中庭の見える窓際の席。もう薄っすらと雪が積もりはじめていて、静かに景色を眺めていられるのが嬉しかった。

お団子を自分で焼けるメニューがあって、それは魅力的!と注文。お団子は白団子と草団子の二種類。みたらしと餡子がついているからお団子を好きな味にすることができて、お抹茶もついている。

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 店員の方が京都弁で、一音一音がはんなりしている。聞いていると背筋が伸びる思いで、品よく居なくては…!と気が引き締まってよかった。

 

静かな空間でお団子を食べて、そろそろ行こうかと「渡月橋(とげつきょう)へ。大通りに戻って左手の道に渡月橋はあるのだけど、渡月橋ってどこにあるの?というくらい土地勘が無かったから言われるがまま友達について行くと、見えてきた憧れの渡月橋。何度も画面越しに見ていた風景。雪がはらはら舞っていて、白くなった山肌と橋の風景が印象的で、やっと来られたなあ…と感慨深くなった。

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%」マークが特徴なコーヒーショップ、「アラビカ京都 嵐山」渡月橋の近くにあって、渡月橋を渡らずに山の方へ通りに沿って行くと、左手に見えてきたお店。

思っているよりこじんまりしていて、シンプルでそれが良かった。

苦いのが苦手なのにコーヒーの香りが好きで、カフェラテを頼んで砂糖を3つも入れたけど、飲んでみるとミルクがまろやかで口に残る苦さがなくて、美味しいカフェラテだった。

砂糖1つでも大丈夫そうだなと思うくらい。好みなコーヒーを淹れてくれるお店を見つけられて、ここへ来たら必ず寄りたいお気に入りになった。

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お店に入ろうとした時に、先に入った海外の方がドアを開けて待っていてくれた。「Thank you.」と伝えるだけのコミュニケーションだけど、アイコンタクトをして一言二言かわすやり取りにとてもワクワクした。

 

コーヒーを持ったまま渡月橋を向こうまで渡ってみた。そのまま戻って来て、ブラタモリタモリさんが居た所だ…と思いながらベンチにしばらく座って、ひたすらぼーっと眺めた。

雪が降っていたはずの空は青空まで見えるようになって、それでも雪が降ったり晴れたりを繰り返している不思議な天気の一日。

雪の京都も見られて、青空も見られて、ずっと雨が降るわけではない。二つの天気を一度に見られるこの日に京都に来られたことが、結果良かったなと感じた。

 

そしてついに、夢にまでみた嵐山の竹林へと足を踏み入れる時。

細くなっていく道と人の流れについて行くと、ある境から両側を竹に囲われていき、歩みを進めるとさらなる竹林。

この場所まで来ることは自分にとって簡単ではないけれど、がんばっていればこうして景色を眺めることが出来るんだなと実感できたのは大きな事だった。ずっと来たかった場所に自分を連れて来ることができた。 

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想像していたよりも向こうまで竹林は続いていて、歩いて行く途中、海外のご夫婦に声をかけられた。

奥さまが“写真を撮ってほしい”と英語で話しかけてきたので、スマホを受け取って、1.2.3でシャッターを押した。

頭の中ではこの時、竹林だから縦の画角で、お2人を右下にすると良いバランスになるから上の空間を広く写して、暗く写っているのを露出上げて明るくして、ブレないように脇締めて、もしものために2枚撮る。人が通らないタイミングを見計らって、シャッターを押す。というのを瞬時に考えてから自分は膝曲げて下からあおる形で撮影。勝手知ったるiPhoneだったから操作はスムーズだった。

取り終わった画面を見てもらったら、「Ohー!」って喜んでくれて、英語でパーと感想を笑顔で言われ。“着いてきてよ”みたいなジェスチャーをしながら、ニュアンスとしては“カメラマンとしてこの後も着いてきてほしいくらいだわ”って感じのことを言ってくれていて。すっごく嬉しかった。

「Thank you.」に「You are welcome.」と返すことができて、お互い手を振ってバイバイした。美味しいものを食べるよりも、お土産たくさん買うよりも、こういうやり取りを出来た時がなにより楽しい。やっぱり英語も好きだなと再確認した。

 

そこからほど近い場所にあった謎の入り口へ進むお友達について行って、受付で入場料500円を払い入って行くと、そこが「天龍寺」の庭園だった。こんなふうに土地勘も何も知らないで行くと、素直に驚けるからおもしろい。

お庭に入って歩いていくと、植木の下のほうに一つ、ぽっと咲いている椿を見つけた。ただ一輪咲いているだけ、でも惹きつけられるものがあった。

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さらに先へ進んで行くと、馴染みの景色が。雑誌でもテレビでも見たことのある。

中庭の広い池がある所に来た時に雪がまたふあーって舞っていて綺麗で、池の色がコバルトブルーのようなエメラルドのような深みのある不思議な色だった。鯉もいた。人が近づいてもわーっと寄って来なくて、がっついていない…鯉までもが京都ではお上品…とよくわからないベクトルで感動した。

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中庭は人も少なくて。気がつくと音のないしんとした空気が流れていて、雪が降っていたことも手伝ってか、静かで耳に優しい。時間が許すなら、もっとぼーっとしていたかった。

 

 

石畳みの上を歩くだけで楽しいと思える単純思考で、天龍寺を出て13時ごろ。

湯豆腐を食べようーということになり、しかし時間が限られていたのでお寺にある湯豆腐屋さんではなくて、近くの「嵯峨とうふ 稲」でお昼ご飯に。

お高いランチだったけど、たまには。ドドーンと注文。案内してもらえた席が窓際のカウンター席だったおかげで、曇り始めていた窓をお店の方が拭いてくれて、景色がよく見えた。お店の方が「山に白く積もるのは今年初めてのことですので」とお話ししてくれて、雪化粧の山を眺めているのもよかった。

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しかしここで私に問題が発生。具合が悪いかもしれない。薄々気づきながらも、自分を騙し騙しきて、脱水症状なんだろうという自覚はあったので水を急いで飲み、14時になったから17時のライブ開演に合わせてそろそろ京都を出なければと京セラドームへ向かうことに。

 

ところが、阪急 嵐山駅を目指して向かったつもりが、トロッコ電車「嵐電 嵐山駅」と間違えるまさかのハプニングが起こり、遅れる訳にはいかないとサバイバルスイッチの入った私は即座にインフォメーションに入り、道順を聞いて、阪急の嵐山駅へ!

しかしここからの距離が遠かった…!渡月橋を渡って、歩く。さらに歩く。途中普通の道になったりして、これで着くのー?!と半泣き。20分近くはかかったと思う。

嵐山駅は、「JR 嵯峨嵐山駅」と「阪急 嵐山駅」と「嵐電 嵐山駅」があります。阪急嵐山駅はバスを使うならいいけど、徒歩で天龍寺を目指すならJRか嵐電をおすすめします。今回学んだ教訓。

 

京セラドームを目指すには、阪急に乗って梅田駅で降りて、JRの大阪駅まで歩いて乗り換え!

もうミッションが次から次に。電車の中ですぐさま乗り換えルートを検索して、動画を見てシュミレーション。なんとか大阪駅までのルートはクリアしてホームに着いたら、強風により5分の遅れ。それによってホームが人で溢れ返っている。

いつもならめげる満員電車に、これに乗れないと本当に間に合わない…となんとか乗車。電車には乗れた!でも到着駅を大正駅にしてしまった為、着いてからも数十分歩くことに…!

 

息も絶え絶えで京セラドームに着いたのが16時20分。

席につけたのは開演5分前!分刻みすぎる!

ライブは楽しくて素晴らしかった。しかし終盤、自分の具合の悪さがピークに達し、脱水症状に加えて人酔いと酸欠に腹痛で立っているのがやっと。あぶら汗でるわで、スタッフさんを呼んだらいいのか、どうしようー…と極限状態。今考えれば、雪でスニーカーが濡れて足元から冷えたことも一因だったと思う。

そんな時も執念って凄いもので、アンコール含めてあと何曲…!と思いながらもう気力。気力だけで立ってた。

 

ライブが終わり、なんとか持った…と思って、ホテルに帰る前にどうにかしなければと、保水液を2本、水を2本、ポカリ2本とヨーグルトを買い込み。

合流した友達と本来は夕食に行く予定だったけどこれは無理だと察し、ここでやっと友達に具合が悪いことを伝えて急遽予定変更。この時ホテルに帰ろうとすぐ言ってくれた友達に感謝している。

夜ご飯も食べる余裕なくて、でもこの日1日、ちゃんとした食事を摂れていないと気づき、とりあえずおにぎりを買って。

電車で帰れるかもと改札まで行ってみたものの、あまりの人の多さに気が遠くなってしまって、ごめんタクシーにしようと。だがしかしこっからタクシーをつかまえるのが一苦労で。

 

雪の降る大阪。心細さピーク。タクシー止まらない。

やっとつかまえたと思ったらタクシーのダブルブッキングが発生してしまい、というより最初に気付いて、“行くよ”とアイコンタクトしてくれた運転手さんのタクシーが来るところに思いっきり割り込んできたタクシーがいて。

申し訳なくて、来ようとしてくれた運転手さんに“ごめんなさい”とジェスチャーをすると、“いいよ”と片手を上げて怒らずに返してくれて。

いやだったけども仕方なく乗ることにして、ホテルの名前を伝えて「分かりますか?」と確認。あいあい!みたいな返事をしたのに、結局知らないという。おーい!っていう。

 

ここで起きた、タクシーの運転手さんF1事件。

嘘だろ?!ってスピードでかっ飛ばすおじちゃんで!!本当に!死ぬと思った!

“死ぬかと”思った、じゃなくて死ぬと思った。楽しいライブ終わりに、脱水じゃなくて交通事故で死ぬと思った。力尽きてグッタリなりながらカバン握り締めてた。外の景色は尋常じゃない速さで流れていくしどの車よりも速いしもうめっちゃ恐い!!

何度、安全運転でお願いしますと言おうと思ったかわからない。一刻も早く看板に目的地が出てくれと願いながら、せめて首はむち打ちになりたくないと首に力入れている私。隣で声にならない悲鳴を上げている友達。カオス。

せめて気を紛らわそうと、友達と「雪だねー」なんて話をしていたら、「大阪はねーそう降らないんやけどなー」とナチュラルに会話に入ってきたおじちゃんー!そんなことより運転どうにかしてくれー!

 

走馬灯を見たものの、なんとか生還。

タクシーを降りて離れるまでの沈黙の後、友達との謎のシンパシー。顔を見合わせて「ねえ…!」って言うだけで伝わる。タクシートラウマになるレベルだった。

ようやく部屋に着いて、なんかもうとにかく落ち着きたくてテレビを点けると、映画「ハッピーフライト」が始まったところ。これで2時間は馴染みの映画を見ていられるとほっとしたのは、遠い地でよっぽど心細かったんだろうなと思う。

そして買ってきた保水液を飲もうと開ける。でもためらう。だってあれ、普通の時に試しに飲んだら、海水じゃないか!ってくらい塩っぱくて、飲めたもんじゃない…!と衝撃を受けた記憶が色濃く残っていて。

しかし、飲んだらさらなる衝撃。飲める。スーッと喉を通る。うそでしょと思ったけど、ポカリと変わりない感覚で飲める。後々聞いたら、あれ病気の人は普通に飲めるらしい。

 

お友達に心配され、明日の早い新幹線で帰る?オーラス諦めたら?と提案されて、それはいやだあああとゴロンゴロン駄々をこねて、これは本気で回復しなければ明日はないと普段一気に飲み干したりしないペットボトルの水をゴクゴクと飲み干した。ご飯も手をつけずにいたら「食べないの?」とバレてしまうので、「食べる。食べるよ…?」と言いながらおにぎりを食べて。

早々に寝る支度をして、うとうとしながらいつも通りを保つためイヤホンで「大倉くんと高橋くん」を聴きながらおやすみなさい。

 

今回、まさかの体調不良になり学んだ教訓。

冬だからと侮るなかれ、観光で消費、ライブで消費しているのだから、水分はどんどん摂る。

足元から冷えると思いの外、体力を持っていかれるのでアフターケア必須。

京都観光からのライブは物凄くハード!

具合が悪いことは早めに周りに伝えること。

 

嵐山で行った場所

  • お団子を食べられる、「eX cafe 嵐山本店」(イクスカフェ)
  • %マークが特徴のコーヒーカフェ、「アラビカ京都 嵐山」
  • 嵐山の竹林
  • 天龍寺の庭園
  • 湯豆腐「嵯峨とうふ 稲」

 

《1日目》ガイドブックにはない大阪を知った旅-谷町六丁目と中崎町-

 

まさか2年目があるとは思っていなかった年明け大阪旅行。「関ジャニ's エイターテインメント」を観るためであり、大阪へ行きたい!遠くに行ってみたい!という願いをかなえるための旅。

前回は主観で書いた感が強かったので、今回は行ったお店の情報もちゃんと盛り込んでいこうと思います。

 

1年目の経験をもとに、新大阪への到着は11時頃になるよう新幹線のチケットを取り。迎えた当日。

キャリーバッグを持っていなかったから、久々にボストンバッグを引っ張り出して使うことにした。しかし、これが初っ端から間違いで、あまりに押入れで眠らせた期間が長くて劣化していることに気づかず。持ち手の部分が持つたびにボロボロ禿げてくるという事態。電車に乗り気づいたころには時すでに遅し。なんっで!と心折れそうになりながらも、2泊3日をこのボストンバッグでなんとかやり過ごすことになる。久々に旅行に行かれる方は、鞄のメンテナンスをおすすめします。

 

行きの新幹線は相変わらず、外の景色を見るだけで新鮮で、楽しくて。寝るなんてもったいなくて出来ない。

好きな音楽を好きなタイミングで流しながらひとりDJをして、超ごきげん。前日に作ったプレイリストを、パソコンから移し忘れて来るという見事なうっかりも、その場でプレイリストを組み直して迅速に対応。

昨年は緊張のあまりお弁当を食べる余裕がなかったけど、今回はしっかり食べることができた。もっと新幹線に乗っていたいのに、大阪まではあっという間で。

こうして一年ぶりの大阪に、戻ってくることができた。

 

 

一緒にライブに入るお友達と待ち合わせをして、12時に合流。

そう、今回は!ひとりではない!

前回の教訓を活かし、初めての食事がサンマルクなんてことが無いように。行く場所も念入りに調べていたわけです。今回は関ジャニ∞の番組「ジャニ勉」のコーナー、エイトブンノニのロケ地を頼りに大阪の町を歩くことに。

横山裕さんと渋谷すばるさんで回った谷町六丁目(たにまち ろくちょうめ)丸山隆平さんと錦戸亮さんで回った中崎町(なかざきちょう)を、ライブの始まる19時までには余裕をもって間に合うように散策スタート。

 

最初の目的地「谷町六丁目」を目指す前に、途中「心斎橋」駅で一度降りて、昨年撮りそびれて心残りだった丸山さんのサタデープラスの大きい大きい看板を撮るべく、商店街の中を歩いて心斎橋へ。

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グリコはまあ撮るよねと二人で思い思いのグリコを撮影していたんだけど、お友達がシャッターを誰かに頼んで二人で写ろう!と提案。そこまでは、想定内。しかし2枚目でお友達からポーズのリクエストが入って、「グリコポーズしよう!」と。まさかの。

私は、私だけは、一生することがないであろうと思っていたグリコポーズ。自分とは最も遠い所にあるはずだったグリコポーズ……

やったよね。なんていうか殻を破るなら今だ。という決意さえ芽生えたよね。

楽しかったです。王道のたのしみ方って、ノってみるのもありだなって感じられるようになった。成長。

 

 

そうして様々な念願を果たし、目指したのは「谷町六丁目」にある「」という場所。風情のある古民家が密集していて、その中に色々なお店が入っている。

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ジャニ勉の通りに行くと谷町六丁目駅で降りるのかなと思い、心斎橋駅から乗ってその駅で降りたけど、「練」に真っ直ぐ向かいたい方は「松屋町」駅を降りて、3番出口を出るとすぐそば徒歩1分らしいので、そちらがいいかもしれない。

 

“おばんざい”屋さんに行ってみたくて、お昼ご飯はここにしようと「おばや」へ。

心斎橋ではしゃいでいたら時間が結構経っていて、急いで向かい、お店に到着。「大丈夫ですか?」と聞くと快く案内してくださり、間に合って良かったと安心。座ったカウンター席が素敵で、おかみさんと向かい合う形だったのはドキドキしたけど、気さくに話してくださってとても嬉しかった。

注文したのは油そば。お肉と卵がのっていて、麺が好みのモチっとさで美味しかった。ほかのメニューも頼んでみたかったし、夜にお酒を飲みながら居ることができたら最高だなあと思いながら、店内を眺めていた。

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私が特に気に入ったのは、金魚が泳いでいる洗面台の水槽。タイル貼りの四角い洗面台が水槽になっていて、金魚がふよふよ泳いでる。多分小一時間は眺めていられる。

 

 

必ずまた来ようと心に決めてお店を後にすると、出てすぐのところに「エクチュア」というチョコレート専門店が。こちらも横山さんと渋谷さんが立ち寄ったお店で、入ってみるとショーケースに並ぶチョコレート。チョコレートの、“固形な感じ”がたまらなく好きな私はテンションアップ。

持ち帰りのみだと思っていたら、カフェスペースがあり、お店のお姉さんに「二階席もございますよ」と優しく微笑まれて、“二階…!”とテンションさらにアップ。

だって、二階席!未知の階段を上って二階席でお茶したいじゃないか…!と考えていると、「お茶して行く?」とステキな提案をしてくれたお友達。「二階席でしょ?」と優しく言ってくれるお友達。ありがとう…!!

チョコレートを2つ、ショーケースから選び、飲み物を選んでいざ二階席へ。天井の高い、一部が吹き抜けな木製の家だから、柱や梁(はり)がしっかりしていて、木の色そのままの焦げ茶な色の多い店内は落ち着いた雰囲気。窓の外を見ても、「練」はコの字のような造りになっていて、向かいにある建物も古民家だから景観が損なわれず、高く生えた木に咲く花が窓の向こうに見えたりして素敵だった。

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ゆったりとしたお茶の時間をすごし、15時ごろに中崎町に到着。

ミニ情報を挟むと、中崎町のお手洗いは綺麗。そしてお手洗いの表記がおもしろくて、「ようおこし」という文字とお辞儀をしているピクトグラムが見られる。

中崎町では、ジャニ勉のロケ地さがしとは別に、ずっと行きたいと思っていた雑貨屋さん「JAM POT」に行くことが目的で、お店の前まではたどり着けたものの。なんとこの日までお正月休み…!今日までか…!という惜しさに後ろ髪を引かれながらも、ひとまず諦め。3日目に行くことができたので、また後で「JAM POT」について触れます。

 

地域に密着した商店街に行きたい!というのも今回の旅行でしたいことの一つにあって、中崎町天五中崎通商店街を歩いてみることに。

いつもの日常がある大阪を見たかった。商店街を歩いて行くと、たこ焼きを焼いているのを見つけた。大阪へ来て最初のたこ焼き。地元の方が買いに来るようなたこ焼き屋さんで、シンプルなんだけどコーンが入っていてふしぎ。マヨネーズなしで食べるのも新鮮で、ここだから食べられるたこ焼き。という感じがうれしかった。

 

なんとなくでロケ地を探し歩いたから、一個一個見つけていくようなロケ地巡りではなかったけど、こっちかなーと言いながら気が向いた方へ歩くのは楽しくて、一人じゃ入らない小道をどんどん歩いて行ったり、高架下を見ながら歩いたり。お店の中にいる犬を見つけて、ぼーっと見つめ合っていたら自転車に乗ったおばちゃんが近くに停まって、犬に話しかけてて。ご近所さんなんだろうな、可愛いですねーって私達も一緒に微笑み合ったりした。

その後はロケ地のグラノーラ屋さん「ラ・グランダ・ファミリオ」を見つけて、外観を眺め。満足。

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中崎町は丸山さんと錦戸さんがロケで行った「クイーン」というレストランカフェもあって、この時見つけられなかったけど、3日目にまさかの発見。こちらのハヤシオムライスも、後の記事で出てきます。

 

17時すぎには京セラドームへ到着して、余裕をもってライブへとスタンバイ

すべて予定通りなスケジュールではなかったけど、その時々の空気に乗っかって、ひとりじゃなくお友達と歩くのはまた違う楽しさがあって、未知の地であることに気張らずに安心していられるから、楽しむ余裕ができることは大きいなと感じた。

一年経ったら張り替えられてしまうと思っていたサタデープラスのポスターにも再会できて、昨年と同じ場所に来たことで、ああ戻って来たな!と実感することができた。

 

ライブが終わって、心斎橋駅で降りて夜ご飯。 

お店は大概どこも満員だったけど、流れ着いたお店で念願の串カツもこの日2度目のたこ焼きも食べられて、ライブ終わりの高ぶりそのままわいわいできて。こういうことがしたかったんだなー楽しいなーとしみじみ思った。

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ホテルに帰り、いつも通りの部屋着に着替えて。

ライブで聴いた音がまだ耳に残るのを感じながら、大阪・京都旅の1日目は幕を閉じた。

 

 

谷町六丁目で行ったお店》

  • 谷町六丁目「練」にある、おばんざい屋さん「おばや」チョコレート専門店「エクチュア」

中崎町で行ったお店》

トランペットが響き渡る なぐりガキBEAT ‼︎

 

聴けると思っていなかったライブでの新曲披露から、ついに発売された「なぐりガキBEAT」

予想通りハードリピートで聴いている。活気と悲壮感のバランスが絶妙で、やさぐれている時でも、やる気に溢れている時でも聴きたくなる。

 

「なぐりガキBEAT」の作詞・作曲はNOMSONさん、編曲は大西省吾さん。

「なぐりガキBEAT」のパート分けとハモりが本当に絶妙で素晴らしいと感じていて、歌い出しの丸山隆平さんと大倉忠義さんが2人で歌うパート、そこからの錦戸亮さんと安田章大さんが2人で歌うパートが、音程1つ1つが聴いていて耳に心地いい。

どこまでもついてくる 上手く巻いても湧いてくる

と歌う、大倉さんと丸山さんの低音。

ハンパな俺 夢も共倒れ 疫病神とブルース

と歌う、錦戸さんと安田さんの低音。

どちらも抑えた低めなボーカルになっているのだけど、空気感が違う。しかし共通して良いのは、喉が鳴っている感じがするところ。特に“疫病神とブルース”の部分は、安田さんの声の出し方、声の掠れ具合がいい味を出していて、その渋さに心をガッシリ掴まれた。

「Run & Run & Run」の歌詞も、はじめは安田さんが高音のハモりをしていて、最後のところで渋谷さんも含めて高音に音程が変化するところがいい。

そして裏打ちのドラム。スカの醍醐味とも言えるこのリズム感が関ジャニ∞の歌声を聴きながら味わえるのは、どうにもこうにも楽しい。

 

佐々木蔵之介さんと横山裕さんの主演映画「破門 ふたりのヤクビョーガミ」の主題歌でもあるこの曲。なんかもう、物凄く好きだ。

まず何と言っても、今の関ジャニ∞が“スカ”という曲調で新曲を出したこと。

以前の記事はMVもフルの音源も分からない状態で書いていたけど、全体が明かされた今。テンション上がって仕方ない。

MVでブラスバンドが横山さんの後ろについたこと、音楽番組でもブラスバンドがついてのパフォーマンスになったこと、どちらも素晴らしい。管楽器を持った人が演奏の時に左右に楽器を上げたり、膝を曲げて3人の並びに高低差をつけるのが好きだ。

 

「なぐりガキBEAT」のダンスの振り付けはライブと歌番組でのみ披露されていて、MVでは踊っていない。

その振り付けが素晴らしい。ゆるやかな動きとターンなどでのキレの緩急。キャッチーさに決めの格好良さもあって、いつもなら何度見ても覚えられない手の振りも、左右気にせず自然と覚えられた。

ライブでこの曲を初めて観た時、

世界を変える 真新しいルール

言い訳と弱音をやめたら あとはドアを開けるだけ

の歌詞で、“ドアを開ける”と言いながら、脚を高く上げてドアを蹴り飛ばす動きをしたことが意表を突かれるほどのインパクトだった。言葉ではそう歌っているけど、語尾の強め方や振りの動きから見て、きちんとドアノブをガチャッと捻って開けるつもりはないところ。勢いでドアを蹴り開けていく時もあるという真っ向勝負な姿勢に、見ていて込み上げてくるものがあった。

 

以前に「関ジャニ∞に“スカ”の波…?!」http://one-time.hatenablog.com/entry/2017/01/13/082012というタイトルの記事で書いて気になっていた、歌詞の「スカしていたって」の部分。曲調が“スカ”であることに掛かっているなら、表記は“スカして”だったりするんじゃないかとソワソワしたあの部分を確認するため、フラゲした日にドキドキしながら見た歌詞カード。

ちゃんとカタカナになってるー!とひとり浮かれた。普通そう書くでしょ?という意見が聞こえなくもないけれど、曲のタイトルが「なぐりガキBEAT」で、ひらがな・カタカナ・アルファベットの三つ巴な遊び心になっていることからして、歌詞に関しても意識的にそう表記したのかもしれないと思いたい。

「スカしていたって」の歌詞になったところで、トランペットなどの管楽器の音がグッと前に出て聴こえてくるところにも、洒落が効いていると嬉しくなった。

 

MVも魅力満載。レンガなどのアンティークな色合いで、壁もライトもブルックリン風のカフェのようなMV全体の雰囲気もツボで、オープニングで黒塗りの車からコツ…コツと革靴の音を鳴らしながら歩いてくる横山裕さんの圧倒的美しさ。

カメラを手で塞いで、次に見えた景色こちら側を覗き込んでいる関ジャニ∞のメンバー。この流れだけで心拍数は急上昇。

カメラに向かって歌っている表情を映す時、動きに迷っているのが見えると、見ている側としては恥ずかしくなってしまうことがあるのだけど、それが無かった。それぞれ歌詞に考えていることがあって、見せたい見せ方がはっきりあるからなのか、どのメンバーの表情も曲の世界観を表現していて素敵だった。

特に、大倉忠義さんが2番で

言葉は裏表 嘘だらけ それがこの世のトゥルース

と歌う部分。MVではメイキングに映っている表情が好きで、歌詞としても、大倉さんの歌うメロディーラインとしても凄く好きなフレーズになった。

 

さらに、この2行のフレーズに心を揺さぶられた。

騒ぎ出す鼓動 胸が破裂しそう

ガムシャラにもがくその手に『きっかけ』の糸がかかる

胸が破裂しそうなほどに騒ぎ出す鼓動。必死な中でも、どこか楽しんでいる心境をよく表しているフレーズだと思った。そして“ガムシャラにもがく”と表現される状況から察するに、その様は綺麗ではないしスマートでもないけれど、それでももがくその手に、“『きっかけ』の糸がかかる”と言い表しているところ。トンネルの出口でもないし、解決策でもないけど、“『きっかけ』の糸”。糸は手繰り寄せるもの。そこがいい。カギカッコで括られているのがまた憎くて。可能性を感じて信じていくためにある無条件の後押しが曲を聴くたび耳に残る。

 

ライブで曲を直に聴いて感じた印象は、一直線で等身大な歌詞とリズミカルなメロディーが続く中で、最後に「Knock Up The Scrawl Beat !! 」と英語で2度繰り返し歌われるのが凄く格好よくて、直球できてここで急に英文が差し込まれてくる感じいいなー!とグッときていた。

“Knock Up”は(ボールなどを)打ち上げる、“Scrawl”には殴り書き、“Beat”には(続けざまに)打つという意味もあるようなので、単純に考えると「高らかに夢を明日へと掲げろ」「なぐりガキBEATを思い切り投げつけろ」などのサビにくる言葉をひとつに要約して英語にしたら、そういうこと、という意味なのかなと思っている。

 

 

テレビの山、椅子のバリケード、無造作に向けられたマイク、焚かれるフラッシュも拡張器も、そのなぐりガキな感じが良くて、その中でもズバ抜けて好きなのは壁が両側から迫ってきて追いやられる演出だった。大倉さんと丸山さんの、壁が動きだした時のえっ?という焦りの表情と壁に伸ばす手、後ずさりする足。追い詰められている状況を自覚し焦っている、という演技を自然にしているのがよかった。

 MVのラスト引きの画になるところで、狭い所に閉じ込められているように見えた彼らが実は思うよりも広い空間に居て、目の前は拓けていることが分かる。これからの可能性を暗示しているのだとしたら、素敵だなと思った。

 

ライブと歌番組で横山さんのトランペット演奏がイントロにあり、ダンスのフォーメーションもラストはセンターで決めるという、横山さんの魅力満載なこの曲。

映画「破門 ふたりのヤクビョーガミ」を観てのエンドロールで流れる「なぐりガキBEAT」は、また違って聴こえて、横山さん演じる二宮という役を理解すると曲の印象に厚みが増した。

映画と歌詞の重なりや、MVで横山さんがしていることの意味というかオマージュのようなものに気づけたりして楽しい。横山さんだけ浮いていたのはそういうワケかなと思った。

 

今回の衣装もなかなかに攻めた柄と色づかいだけど、衣装に負けない関ジャニ∞。強い。

渋谷すばるさんがスエードっぽい質感のバーガンディー色の靴を履いているのが、あの衣装全体のギラギラ感と裏腹に色気があって、歌番組でもついつい足元に目がいってしまう。

メンバーそれぞれ違うスーツの色合わせに、揃いのヒョウ柄も魅力的で、大倉忠義さんの衣装が水色ベースの布地にピンクのヒョウ柄という色合わせが良いバランス。長身でスーツの面積が大きい大倉さんにそれを着てもらった衣装さんのセンス!

 

そして制作現場を見られることが何より嬉しくて、小さなモニター画面に映っている映像を見るのが大好きなので、今回のメイキング映像は嬉しいポイントいっぱいで、メイキング自体の雰囲気これまでと違う気がしている。

映像の始まり、8UPPERSを彷彿とさせる丸山さんカメラ。あれすごくいい。後で錦戸亮さんもハンディカメラを持っていたけど、あのメンバーにハンディカメラを持ってもらうシステム、最高だと思いますと制作の方にお伝えしたい。持ちながら喋るから、撮っている人の声が真横で喋っているかのように近くに聞こえて、臨場感が凄い。4Dみたい。

スタンドマイクの演出がツボすぎて、出来ることなら各シーンごとのフルバージョンを見たい…!と思いながらメイキングを再生したら、メイキングに見たかったポイントが充実していて、メイキングの満足度も素晴らしいと思った。

歌詞に出てくる「倍速で」という言葉にかけて映像倍速にして、でもリップシンクはズレないようにゆっくりのスピードにした曲を流してそれに合わせて口を動かすという、右手と左手で違うことしてくださいみたいな難しいことをしてい様子もメイキングに映してくれていて、MVを作っている様子を垣間見えた感じが嬉しかった。

 

初回盤には「なぐりガキBEAT」が収録されていて、MVも見られる。そしてライブDVDの特典で使われるシングル曲のリミックス音源も初回盤には入っていて、「罪と夏」と「前向きスクリーム!」それぞれのリミックスがあるのだけど、これも。おすすめしたい。

個人的にあまり音が重なっているものやスクラッチの強い音楽は苦手に思っていたのだけど、「罪と夏」のリミックスは何度も聴きたくなるほどお気に入りになった。

本来の「罪と夏」は、楽しい!と思っているうちにあっという間に終わってしまう寂しさがあって、それはそれで夏の寂しさみたいで良かったけど、リミックスによって長く、好きなポイントを繰り返し聴ける。曲をパーツごとに解体している感じで、曲を通して聴いていた時には気づかなかったところにも集中できる。しかもカセットから曲が聴こえてきているようなリミックス加工があって、掠れたカセット音からの「カチッ」とカセットを押す音がして、“プレイバック!”に繋ぐ流れが最高。過ぎた夏を振り返って聴いているみたいで、曲の風情が増していた。

 

初回盤はそんな魅力があり、さらに今回は特別に“新春特別盤”がある。音源は「なぐりガキBEAT」のみで、そこに“7人だけの新年会 2017”という渋谷さん発案の企画、居酒屋で7人が飲んで食べて語り合う様子を1時間見ていられるという最高な特典映像がDVDとして収録されている。笑いっぱなしの時間だけではなくて、後半はグッと今の関ジャニ∞としての思いが伝わる言葉も聞くことができる。

通常盤には、今回のライブツアーでとんでもない爆発力を見せていた「Tokyoholic」が早くも音源化。そして過去にリリースされて人気も高かった「BJ」という曲も錦戸亮さんのリアレンジで収録されている。

3種3様に魅力ばかりのシングル。通常盤はすこし我慢してからにしようと思っていた自分も、CDショップに行ってふわっと心変わりをし、予約していたものに通常盤も加えて、結局3種買ってしまった。棚に陳列されている景色が、初回盤ではなく通常盤が最も売れていたという現象にも、いつもと違う空気を感じた。